ウェアラブル製品開発は“セイコーエプソンのDNA”
エプソン、ウェアラブル端末の開発促進 − “MOVERIO”発表会レポート
■新しいアプリを提供する「MOVERIO Apps Market」もスタート
なおBT-200はOSにAndroid 4.0を採用しているが、Google Playには対応しておらず、Google Playからのアプリ購入などは行えない。そこでエプソンでは、BT-200の発売にあわせて、MOVERIO用のアプリ配信サイト「MOVERIO Apps Market」の提供を開始する。スタート時点では30個くらいのアプリを用意し、順次数を増やしていく予定とのことだ。
今回の発表会場では、MOVERIO用アプリの一例として、Yahoo!による会話型のボイスエージェントや、AR技術を応用したシューティングゲーム「アイクロロボットシューティング」などのデモを行っていた。
エプソンとしては多くのデベロッパーにアプリ開発をしてもらいたいという意向で、2月以降に開発者向けのサイトを立ち上げる予定。OSにAndroidを採用した理由も、様々なアプリを開発してもらえるよう汎用性のあるOSを選んでおり、アプリ開発コンテストなどデベロッパー向けの活動も積極的に展開している。アプリの開発にはBT-200を使用するユーザーの声も反映させながら、「ユーザーとエプソンが一緒になって新しいライフスタイルを作っていきたい」という。
渡辺氏は、「世界中の皆さんに感動してもらえる製品作りを行い、人々の生活がもっと豊かになるよう貢献を続ける」とした。
■3年間で5万台の販売数を目指す
取締役 販売推進本部長 中野修義氏は、BT-200の販売戦略について説明。「エンターテイメントから情報端末としてまで、幅広い形で使えることを提案していきたい」(中野氏)。
「シースルー画面の良さを活かした業務機器展開も考えている。AR技術と連動することで、例えば仕事場で作業指示を画面で確認しながら、両手で実務が行えるような使い方も可能だ」と語った。
なお、同社では幅広い用途に使える製品としてBT-200に様々な名称を冠しているが、こちらについてはブランド名が「MOVERIO」、製品カテゴリー名が「シースルーモバイルビューワー」、ニックネームが「スマートグラス」と使い分けをしていくという。今後3年間で5万台の販売を目指すとのことだ。
なお、本日の発表会には特別ゲストとして、エプソン・ナカジマレーシング 総監督 中嶋悟氏と2013レースクイーン 橋本雪乃さんも登場した。
BT-200の実機を試したという中嶋氏は、「従来モデルBT-100を体験したときは、重さとフィット性が気になったのですが、今回のBT-200はその辺が改善されていてより一層使い勝手が良くなったと思いました。レース中のドライバー席から撮影された映像を見ると、自分がドライバーになった気になれて楽しいですね」と、お薦めの楽しみ方をコメントした。