画質や音質にもこだわり
シャープ、新4K AQUOS「UD20ライン」 − 4K ひかりTVの直接受信も可能
シャープは、4K対応液晶テレビ“AQUOS”「UD20」ラインと、4K試験放送の受信・録画・再生ができる“AQUOS 4Kレコーダー”「TU-UD1000」を6月25日より順次発売する。本記事では、4K対応液晶テレビ“AQUOS”UD20ラインについてお届けする。ラインナップは以下のとおり。
■4K対応液晶テレビ“AQUOS”「UD20」シリーズ
70型/60型:6月25日発売 52型:7月15日発売
70型・LC-70UD20 ¥OPEN(予想実売価格70万円前後)
60型・LC-60UD20 ¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
52型・LC-52UD20 ¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
地上デジタル放送のスタート時(2003年12月)にも、開始に先駆けて地デジチューナー内蔵の液晶テレビを発売(2003年6月)し、2004年8月にはフルHDパネル搭載モデルを発売したシャープ。4Kという新インフラの登場する節目にも、新しい“AQUOS”を投入すると意気込む。
日本国内では6月からNexTV-Fが4K試験放送「Channel 4」を開始する予定。同時発表の“AQUOS 4Kレコーダー”「TU-UD1000(関連ニュース)」と組み合わせることで、リアルタイム放送や録画した4K試験放送の視聴が可能になる。
また今年10月には、NTTぷらら(ひかりTV)が4K VODサービスをスタートする予定。同サービスにも業界で初めて対応させることで、様々な4Kコンテンツを視聴できるようにした。なおひかりTVの4K VODは現在トライアル配信を行っているところで、HEVC 約30Mbpsでエンコードした4K映像を視聴できる。本日の会場で行われていたデモは、映像をローカル環境で配信していた。サービスの利用にはフレッツ光ネクストの契約とひかりTV視聴契約が必要。
「UD20」シリーズのディスプレイ、いずれも解像度3,840×2,160。バックライトは新発光材料採用のLEDを採用した。エッジライト方式だが、画面の明るさを均一に揃える光学制御技術により、高いユニフォーミティを実現したという。
パネル表面処理については、蛾の目の構造を研究して生まれた「4K モスアイ パネル」が使用され、高いコントラスト比と低反射を両立。映像の発色を損なわずに4Kコンテンツを視聴できるとしている。さらに本機は「THX 4K ディスプレイ規格」の認証も取得している。
HDMI端子は4系統を備え、全てHDMI2.0対応。うち1系統(「HDMI 4」)はHDCP2.2にも対応するが、4:2:0対応となる。ほかの3系統はHDCP 2.2非対応だが4K 60p 4:4:4に対応する。また、同じく4系統のうち「HDMI 1」1系統はARCに対応している。
なお、別項で紹介している「TU-UD1000」から出力された音声をAVアンプなどのホームシアターシステムで視聴する際には、シアターシステムがHDCP 2.2に対応している必要があるが、まだ対応しているものは少ない。
こういったHDCP 2.2非対応のシアターシステムを使用するには、TU-UD1000からHDCP 2.2に対応しているHDMI 4端子に入力し、ARC対応のHDMI 1端子からホームシアターシステムに音声を戻す、という接続方法を行う必要がある。
また、前述のLEDバックライトと色復元回路をあわせた「リッチカラーテクノロジー」により、色再現範囲を従来比(UD1比)で12%拡大。DCIに迫る色表現力を実現したとアピールしている。LEDは白色だが、塗布する蛍光体を工夫することで色域を広げた。DCIのカバー比率は非公表だが、「カバー比率というよりも、2次元上で見た際の、カバーの形状にこだわった。特に赤と緑を広げている」(同社説明員)という。
映像エンジンには、進化した「AQUOS 4K-Master Engine PRO」を搭載し、2K映像から4K映像へのアップコンバートにも対応。映像の周波数解析から帯域ごとに適正な4K変換を設定し、映像素材に応じたディテール補正により精細感を高める「アダプティブアップコンバート」機能と、ピクセル単位で映像を解析し、明るさを再配置して輝度コントロールを行う「ピクセルディミング」機能も新たに追加している。
発表会場では、ピクセルディミングの効果を映画「ゼロ・グラビティ」などでデモ。暗黒の宇宙に輝く星の光を、より鮮明に映し出す様子をアピールしていた。また果物や野菜のシーンでは、これまでのUD1ラインに比べて立体感が増し、前後の奥行き感も格段に高まったことが実感できた。なお、ピクセルディミングは強/中/弱/オフの4段階で調整できる。
なお3Dにも対応。別売りの3Dメガネ「AN-3DG50」を使用することで、アクティブシャッター方式の3D映像が楽しめる。
音質にも注力。本体の下部に、2.1ch 3ウェイ8スピーカー構成で、テレビの筐体とは独立したボックス構造の“サウンドバー”を搭載している。こちらは高域用トゥイーター1基/ミッドレンジスピーカー2基を左右に、サブウーファー1基を本体背面に搭載。フロントグリルには金属製パンチングネットを採用し、音ヌケを良くしたとのことだ。
ミッドレンジスピーカーは底に丸みを持たせ、一目見てスピーカーが入っていると分かるつくりに。5個のマルチデジタルアンプ搭載により、総合出力65Wと高出力を実現した。6スピーカー構成、総合出力35Wだった前モデル「UD1」から大幅に強化されたかたちとなる。
また、ミッドレンジスピーカーの性能(振幅限界や耐熱限界など)をあらかじめ解析し、スピーカーの最大入力レベルでの駆動を可能にする「インテリジェントドライブ」音声処理回路を業界初搭載。同社は「スピーカーを限界まで鳴らすことができ、画に負けない迫力の音を実現する」とアピールしている。また、リモコンの「音声切換」ボタンで、視聴コンテンツにあわせた音質モードに切換が可能だ。
そのほか、3D再生やハイブリッドキャスト、独自のスマートテレビ機能「AQUOS City」、Miracast、Bluetoothに対応。Wi-Fiも内蔵するほか、地上チューナー3チューナー、BS/110度CSデジタル放送チューナー2チューナーを備え、USB-HDDへの録画(2K映像のみ)も行える。地デジは2番組を同時録画しながら別の番組を視聴することも可能だ。またDLNAサーバー機能にも対応する。
また、写真を楽しむ機能も用意。本体側面にSDカードスロット(SDHCにも対応)を備えるほか、本機に約400MBまで写真をコピーすることもできる。保存した写真は「かんたん4Kフォトフレーム」機能でBGM付きでスライドショー再生することが可能。シャープが厳選した、著名動物写真家ティム・フラック氏による4K解像度の写真を10枚プリインストールし、視聴することも可能だ。
■UD20シリーズで4K試験放送/4K VOD配信を視聴するには
UD20シリーズで4K試験放送「Channel 4」を視聴するには、本日発表の「TU-UD1000」(関連ニュース)を接続し、スカパー!プレミアム対応アンテナを用意し、スカパーに視聴申し込みを行う必要がある。
ひかりTVが行う4K VODサービスについては、チューナーを内蔵しているため別途機器を用意する必要はない。
同社製品のうち、HDCP 2.2に対応し、4K試験放送/4K VOD配信を視聴・録画できるテレビには、「UD20」シリーズに加え、「XL10」シリーズ(ただし4K/30pまでの対応)がある。そして「UD1」シリーズも、ファームウェアアップデート(時期未定)により対応予定とのことだ。
■4K対応液晶テレビ“AQUOS”「UD20」シリーズ
70型/60型:6月25日発売 52型:7月15日発売
70型・LC-70UD20 ¥OPEN(予想実売価格70万円前後)
60型・LC-60UD20 ¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
52型・LC-52UD20 ¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
地上デジタル放送のスタート時(2003年12月)にも、開始に先駆けて地デジチューナー内蔵の液晶テレビを発売(2003年6月)し、2004年8月にはフルHDパネル搭載モデルを発売したシャープ。4Kという新インフラの登場する節目にも、新しい“AQUOS”を投入すると意気込む。
日本国内では6月からNexTV-Fが4K試験放送「Channel 4」を開始する予定。同時発表の“AQUOS 4Kレコーダー”「TU-UD1000(関連ニュース)」と組み合わせることで、リアルタイム放送や録画した4K試験放送の視聴が可能になる。
また今年10月には、NTTぷらら(ひかりTV)が4K VODサービスをスタートする予定。同サービスにも業界で初めて対応させることで、様々な4Kコンテンツを視聴できるようにした。なおひかりTVの4K VODは現在トライアル配信を行っているところで、HEVC 約30Mbpsでエンコードした4K映像を視聴できる。本日の会場で行われていたデモは、映像をローカル環境で配信していた。サービスの利用にはフレッツ光ネクストの契約とひかりTV視聴契約が必要。
「UD20」シリーズのディスプレイ、いずれも解像度3,840×2,160。バックライトは新発光材料採用のLEDを採用した。エッジライト方式だが、画面の明るさを均一に揃える光学制御技術により、高いユニフォーミティを実現したという。
パネル表面処理については、蛾の目の構造を研究して生まれた「4K モスアイ パネル」が使用され、高いコントラスト比と低反射を両立。映像の発色を損なわずに4Kコンテンツを視聴できるとしている。さらに本機は「THX 4K ディスプレイ規格」の認証も取得している。
HDMI端子は4系統を備え、全てHDMI2.0対応。うち1系統(「HDMI 4」)はHDCP2.2にも対応するが、4:2:0対応となる。ほかの3系統はHDCP 2.2非対応だが4K 60p 4:4:4に対応する。また、同じく4系統のうち「HDMI 1」1系統はARCに対応している。
なお、別項で紹介している「TU-UD1000」から出力された音声をAVアンプなどのホームシアターシステムで視聴する際には、シアターシステムがHDCP 2.2に対応している必要があるが、まだ対応しているものは少ない。
こういったHDCP 2.2非対応のシアターシステムを使用するには、TU-UD1000からHDCP 2.2に対応しているHDMI 4端子に入力し、ARC対応のHDMI 1端子からホームシアターシステムに音声を戻す、という接続方法を行う必要がある。
また、前述のLEDバックライトと色復元回路をあわせた「リッチカラーテクノロジー」により、色再現範囲を従来比(UD1比)で12%拡大。DCIに迫る色表現力を実現したとアピールしている。LEDは白色だが、塗布する蛍光体を工夫することで色域を広げた。DCIのカバー比率は非公表だが、「カバー比率というよりも、2次元上で見た際の、カバーの形状にこだわった。特に赤と緑を広げている」(同社説明員)という。
映像エンジンには、進化した「AQUOS 4K-Master Engine PRO」を搭載し、2K映像から4K映像へのアップコンバートにも対応。映像の周波数解析から帯域ごとに適正な4K変換を設定し、映像素材に応じたディテール補正により精細感を高める「アダプティブアップコンバート」機能と、ピクセル単位で映像を解析し、明るさを再配置して輝度コントロールを行う「ピクセルディミング」機能も新たに追加している。
発表会場では、ピクセルディミングの効果を映画「ゼロ・グラビティ」などでデモ。暗黒の宇宙に輝く星の光を、より鮮明に映し出す様子をアピールしていた。また果物や野菜のシーンでは、これまでのUD1ラインに比べて立体感が増し、前後の奥行き感も格段に高まったことが実感できた。なお、ピクセルディミングは強/中/弱/オフの4段階で調整できる。
なお3Dにも対応。別売りの3Dメガネ「AN-3DG50」を使用することで、アクティブシャッター方式の3D映像が楽しめる。
音質にも注力。本体の下部に、2.1ch 3ウェイ8スピーカー構成で、テレビの筐体とは独立したボックス構造の“サウンドバー”を搭載している。こちらは高域用トゥイーター1基/ミッドレンジスピーカー2基を左右に、サブウーファー1基を本体背面に搭載。フロントグリルには金属製パンチングネットを採用し、音ヌケを良くしたとのことだ。
ミッドレンジスピーカーは底に丸みを持たせ、一目見てスピーカーが入っていると分かるつくりに。5個のマルチデジタルアンプ搭載により、総合出力65Wと高出力を実現した。6スピーカー構成、総合出力35Wだった前モデル「UD1」から大幅に強化されたかたちとなる。
また、ミッドレンジスピーカーの性能(振幅限界や耐熱限界など)をあらかじめ解析し、スピーカーの最大入力レベルでの駆動を可能にする「インテリジェントドライブ」音声処理回路を業界初搭載。同社は「スピーカーを限界まで鳴らすことができ、画に負けない迫力の音を実現する」とアピールしている。また、リモコンの「音声切換」ボタンで、視聴コンテンツにあわせた音質モードに切換が可能だ。
そのほか、3D再生やハイブリッドキャスト、独自のスマートテレビ機能「AQUOS City」、Miracast、Bluetoothに対応。Wi-Fiも内蔵するほか、地上チューナー3チューナー、BS/110度CSデジタル放送チューナー2チューナーを備え、USB-HDDへの録画(2K映像のみ)も行える。地デジは2番組を同時録画しながら別の番組を視聴することも可能だ。またDLNAサーバー機能にも対応する。
また、写真を楽しむ機能も用意。本体側面にSDカードスロット(SDHCにも対応)を備えるほか、本機に約400MBまで写真をコピーすることもできる。保存した写真は「かんたん4Kフォトフレーム」機能でBGM付きでスライドショー再生することが可能。シャープが厳選した、著名動物写真家ティム・フラック氏による4K解像度の写真を10枚プリインストールし、視聴することも可能だ。
■UD20シリーズで4K試験放送/4K VOD配信を視聴するには
UD20シリーズで4K試験放送「Channel 4」を視聴するには、本日発表の「TU-UD1000」(関連ニュース)を接続し、スカパー!プレミアム対応アンテナを用意し、スカパーに視聴申し込みを行う必要がある。
ひかりTVが行う4K VODサービスについては、チューナーを内蔵しているため別途機器を用意する必要はない。
同社製品のうち、HDCP 2.2に対応し、4K試験放送/4K VOD配信を視聴・録画できるテレビには、「UD20」シリーズに加え、「XL10」シリーズ(ただし4K/30pまでの対応)がある。そして「UD1」シリーズも、ファームウェアアップデート(時期未定)により対応予定とのことだ。
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-70UD20
- 発売日2014年6月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格70万円前後)
【SPEC】●サイズ:70型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応) ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力(音声入力端子付き)、音声出力×1(ビデオ入力端子兼用)、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、SDカードスロット、USB×3、LAN ●消費電力:約320W(待機時0.1W) ●外形寸法:1559W×1015H×396Dmm(スタンド含む) ●質量:約44kg(スタンド含む)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-60UD20
- 発売日2014年6月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格50万円前後)
【SPEC】●サイズ:60型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応) ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力(音声入力端子付き)、音声出力×1(ビデオ入力端子兼用)、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、SDカードスロット、USB×3、LAN ●消費電力:約298W(待機時0.1W) ●外形寸法:1361W×902H×363Dmm(スタンド含む) ●質量:約34.5kg(スタンド含む)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-52UD20
- 発売日2014年6月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
【SPEC】●サイズ:52型 ●画素数:3840×2160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル(CATVパススルー対応) ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力(音声入力端子付き)、音声出力×1(ビデオ入力端子兼用)、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、SDカードスロット、USB×3、LAN
- ジャンルその他
- ブランドSHARP
- 型番TU-UD1000
- 発売日2014年6月25日
- 価格¥OPEN(予想実売価格12万円前後)