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シャープ技術で3件目の認定

シャープの'88年開発「テレビ用14インチTFT液晶ディスプレイ」が「IEEE マイルストーン」認定

公開日 2014/06/10 16:50 ファイル・ウェブ編集部
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シャープが1988年に開発した「テレビ用14インチTFT液晶ディスプレイ」が、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会であるIEEEより、「IEEE マイルストーン」に認定された。

IEEEから贈呈された記念の銘板

今回の認定は、家庭用テレビをブラウン管から液晶に置き換えるなど、液晶産業の発展に大きく貢献したことが評価されてのもの。

「IEEE マイルストーン」は、電気・電子・情報・通信分野において、開発から25年以上経過し、地域社会や産業の発展に多大な貢献を果たした技術革新を称える表彰制度となる。シャープの技術としては、2005年の「電卓の先駆的開発」、2010年の「太陽電池の商業化および産業化」に続く3件目の認定。なお、同一の個人、団体で3件の認定を受けるのは、日本国内ではシャープが初めてとなる。

今回認定された「テレビ用14インチTFT液晶ディスプレイ」は、3インチクラスのTFT液晶ディスプレイが主流だった1988年に、ブラウン管テレビに匹敵する画面サイズとフルカラーの高画質表示を実現できることを実証したと言えるもの。

これを契機に、各社がTFT液晶の技術開発と生産設備への投資を加速させ、1990年代前半には薄型で低消費電力のTFT液晶を採用したカラーノートパソコンの需要が拡大。TFT液晶産業の黎明期を迎えた。その後、パソコン用モニター、液晶テレビ、スマートフォンなど、TFT液晶を採用した製品が次々と世に送り出され、液晶産業は半導体に次ぐ規模のエレクトロニクス産業に発展した。

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