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同社こだわりの「m」マーク付与モデル

マクセル、新デュアルチャンバー設計採用で約2万円のイヤホン「MXH-RF800」

公開日 2014/10/21 14:54 ファイル・ウェブ編集部
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日立マクセルは、ハウジングを新設計の二層空間(デュアルチャンバー)構造にするとともにアルミニウム合金とABS樹脂のハイブリッドボディにしたカナル型イヤホン「MXH-RF800」を10月25日より発売する。価格はオープンだが2万円前後での実売が予想される。

MXH-RF800

10mmダイナミックドライバーを搭載した密閉型イヤホン。6月に開催されたポタフェスで参考展示されていたモデル(関連ニュース)が正式発表された格好。同社の音質的こだわりを投入した製品に付与される「m」マークを本製品も付けている。

音質的こだわりを投入した製品に付けられる「m」マークを本製品にも付与

なお、型番の数字からはハイブリッドドライバー機「MXH-DBA900」(関連ニュース)に次ぐモデルと思えるが、開発思想は「MXH-RF500」(関連ニュース)の系統に連なり、複数のドライバーを搭載したDBA900/DBA900/DD600とは上位モデル/普及モデルといった関係ではない。「迫力のある音を持つWドライバーモデルとは別の、もう一つの柱としてRFシリーズ(本機RF800とRF500)を展開していく」(同社コンシューマ&ソリューション事業本部 事業企画部 主管 小林是人氏)という。なお、MXH-RF500の販売も継続する。

日立マクセル 小林氏

デュアルチャンバーの構造を新たに設計し直したことによりドライバーの振動を効率よく、かつ緻密にコントロールできるようにしたという。ドライバー背面の空間設計と音響抵抗の最適化によりフラットな帯域を広げ、高域ピークを抑制することで、「刺さり」のない伸びのある高音を実現し、これにより高域ピークにマスキングされがちなシンバルの余韻などが楽しめるという。

デュアルチャンバーの設計を新たにした

MXH-RF500でのデュアルチャンバー構成

加えて、等ラウドネス曲線を考慮した低音特性に設計。より高揚感にあふれた元気なサウンドを実現したともしている。

新設計のデュアルチャンバーによって伸びのある高音を実現したと説明

低音特性は等ラウドネス曲線を考慮

また、制振性に優れた光合成アルミニウム合金とABS樹脂を組み合わせたハイブリッドボディを採用。アルミニウムがポートでの不要な共振を抑えると同時に、ABS樹脂をアルミニウム合金で挟み込む構造とすることで固有振動を低減し、ボディの共振抑制能力をさらに高めた。

アルミとABS樹脂によるハイブリッドボディを採用

ABS樹脂をアルミが挟み込む構造を採用

イヤーピースは抗菌イヤーピースに加え、低反発ポリウレタンイヤーピースも付属。プラグはL型で、コード長は1.2m。再生周波数帯域は20Hz~22kHzで、インピーダンスが16Ω、音圧感度は105dB/mW、最大入力が100mW。

低反発イヤーピースも付属

前出の小林氏は、「RF500がものすごく評判がいい。気持ちのいい音、透明な音という高い評価を集めたことから、RF500の改良版として今回のモデルを企画した」と、開発意図を説明。

パッケージではマクセルという社名ではなく「m」マークを前面に押し出している

また、同社コンシューマ&ソリューション事業本部 事業企画部 企画・マーケティング課 副主管の河原健介氏は「よりワイドな音場感の創出」が本モデルのコンセプトだと説明。「広がりのある音場と精細な原音の再生を追求した」とし、「実際のコンサートなどのようなライブ感を味わってもらいたい」と語る。

日立マクセル 河原氏

そして、「カナル型イヤホンでは、6kHz周辺で耳穴共鳴が起こりがちになるので、フラットな帯域を広げて高域ピークを抑制した」とコメント。「これによって、そうした6kHzよりも高い周波数帯域にあるシンバルの響きの余韻なども味わえる」と説明した。

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