よりカメラの展開にシフトしてお客様満足を追求
ソニーストア名古屋リニューアルの狙いとAV/IT市場展望 ‐ ソニーマーケティング河野社長らが会見
ソニーマーケティングは、ソニーのブランド発信拠点を目指して名古屋・栄に展開する「ソニーストア 名古屋」が2015年3月13日に開店5周年を迎えるにあたり、同ストアにて2月27日にリニューアルオープン(関連ニュース)の記者会見を開催した。
■デジタル一眼カメラなど高付加価値製品に注力する背景
ソニーマーケティング(株)代表取締役社長の河野弘氏は会見の冒頭に登壇し、国内コンスーマー向けAV・IT市場環境の状況について語った。
国内コンスーマー向けAV・IT市場は、エコポイント制度やアナログ停波を追い風としたテレビ販売がけん引し、2010年に4.3兆円規模となった。しかしこの年をピークにそれ以降は下降、2015年の市場規模は1.7兆円が見込まれる(ソニー調べ)。
「2020年に向けて、テレビを中心に2010年に販売された機器が買い換えのサイクルに入って来る。そんな中でソニーが目指すのは、付加価値の高いゾーン。事業領域を拡げてきたが、集中するのはテレビの4Kやオーディオのハイレゾ、そしてカメラのα」と河野氏は語り、同社の国内市場における高付加価値戦略を強調した。
テレビ市場ではこの1年で4Kの構成比が約4倍となり、46インチ以上では37%に(ソニー調べ)。4Kのマーケットを広げることが大事、と語る河野氏は「テレビをコモディティ化しないよう、映像を楽しむ価値を見いだし今一度生まれ変わらせる。そういう活動を行うのが我々の使命」と力を込める。お客様にとってテレビが投資する価値のあるものとするべく、きめ細かな活動を販売店とともに推進。魅力を説明できる人づくり、店づくりなど、地道な活動を繰り返す。
コモディティ化の傾向はデジタル化以来オーディオも同様だが、ハイレゾ商品群によって様相が変わってきている。特に顕著なのはハイレゾウォークマンAシリーズの販売以降だ。出荷台数やウォークマンの平均単価が伸長し、ヘッドホンやポタアン、スピーカーなどのハイレゾ関連機器の売上げ構成比も押し上げる。配信サイトMoraでのハイレゾ楽曲も5,000タイトルを突破し、その売上げ金額に占めるハイレゾ比も拡大している。
「音楽の本当のよさをもういちど見直していただくことに対するお客様の評価が、単価アップに現れる。そうした音楽ファンの期待に応えられる商品群が揃ってきた。そのためにも聴いていただくこと。楽曲をジャンル別に試聴できるよう店頭環境を整えるなど推進している。ウェブや木村カエラさんを起用したキャンペーンを通じてのプロモーション活動で認知も高まった。ハイレゾの拡がりをきっかけに、オーディオマーケットが活性化してきた」と河野氏は実感を込める。
デジタル一眼カメラαは、デジタルカメラ出荷における金額構成比で1/3を占めるまでに成長している(ソニー調べ)。スマホのカメラの高性能化がコンパクトデジカメの販売に影響を及ぼす中、αの存在感が高まる。「ソニーが本当のカメラメーカーとして認知されるような活動を行う」と意気込む河野氏。αの所有者が拡大して好調のレンズにも大きく注力していく。
α拡販の戦略は「より多くのお客様に使っていただくことと、購入された商品のバリューがさらに上がるようなお客様とのリレーションを大事にした活動をしていくこと」と河野氏。製品においては、レンズやイメージセンサー、画像処理エンジンなど、もともとソニーの強みである領域で強みを出し、差異化を図る。またαファンをつくる活動として、ダイレクトコミュニケーションをさらに活用し、お客様目線に立ったマーケティング活動を行う。
ソニーストアはそうしたマーケティング活動の最重要拠点と位置づけられるもの。お客様とのコミュニケーションを活発にするweb上での「α cafe」の活動ともリンクし、リニューアルによってよりカメラの展開にシフト。お客様満足を追求していくとした。
■ソニーストア名古屋リニューアルのみどころ
続いて登壇したソニーストア名古屋の店長である土谷壮一氏は、リニューアルの概要と「5周年祭」の内容を紹介。「沢山のお客様に育てていただき、5周年を迎えることができた。一方で敷居が高く入りづらいという声を頂戴することもあり、そのイメージを払拭するのがこのリニューアルの狙い。ご家族やカップルにも気軽に入っていただける店にしたい」と語る。
■デジタル一眼カメラなど高付加価値製品に注力する背景
ソニーマーケティング(株)代表取締役社長の河野弘氏は会見の冒頭に登壇し、国内コンスーマー向けAV・IT市場環境の状況について語った。
国内コンスーマー向けAV・IT市場は、エコポイント制度やアナログ停波を追い風としたテレビ販売がけん引し、2010年に4.3兆円規模となった。しかしこの年をピークにそれ以降は下降、2015年の市場規模は1.7兆円が見込まれる(ソニー調べ)。
「2020年に向けて、テレビを中心に2010年に販売された機器が買い換えのサイクルに入って来る。そんな中でソニーが目指すのは、付加価値の高いゾーン。事業領域を拡げてきたが、集中するのはテレビの4Kやオーディオのハイレゾ、そしてカメラのα」と河野氏は語り、同社の国内市場における高付加価値戦略を強調した。
テレビ市場ではこの1年で4Kの構成比が約4倍となり、46インチ以上では37%に(ソニー調べ)。4Kのマーケットを広げることが大事、と語る河野氏は「テレビをコモディティ化しないよう、映像を楽しむ価値を見いだし今一度生まれ変わらせる。そういう活動を行うのが我々の使命」と力を込める。お客様にとってテレビが投資する価値のあるものとするべく、きめ細かな活動を販売店とともに推進。魅力を説明できる人づくり、店づくりなど、地道な活動を繰り返す。
コモディティ化の傾向はデジタル化以来オーディオも同様だが、ハイレゾ商品群によって様相が変わってきている。特に顕著なのはハイレゾウォークマンAシリーズの販売以降だ。出荷台数やウォークマンの平均単価が伸長し、ヘッドホンやポタアン、スピーカーなどのハイレゾ関連機器の売上げ構成比も押し上げる。配信サイトMoraでのハイレゾ楽曲も5,000タイトルを突破し、その売上げ金額に占めるハイレゾ比も拡大している。
「音楽の本当のよさをもういちど見直していただくことに対するお客様の評価が、単価アップに現れる。そうした音楽ファンの期待に応えられる商品群が揃ってきた。そのためにも聴いていただくこと。楽曲をジャンル別に試聴できるよう店頭環境を整えるなど推進している。ウェブや木村カエラさんを起用したキャンペーンを通じてのプロモーション活動で認知も高まった。ハイレゾの拡がりをきっかけに、オーディオマーケットが活性化してきた」と河野氏は実感を込める。
デジタル一眼カメラαは、デジタルカメラ出荷における金額構成比で1/3を占めるまでに成長している(ソニー調べ)。スマホのカメラの高性能化がコンパクトデジカメの販売に影響を及ぼす中、αの存在感が高まる。「ソニーが本当のカメラメーカーとして認知されるような活動を行う」と意気込む河野氏。αの所有者が拡大して好調のレンズにも大きく注力していく。
α拡販の戦略は「より多くのお客様に使っていただくことと、購入された商品のバリューがさらに上がるようなお客様とのリレーションを大事にした活動をしていくこと」と河野氏。製品においては、レンズやイメージセンサー、画像処理エンジンなど、もともとソニーの強みである領域で強みを出し、差異化を図る。またαファンをつくる活動として、ダイレクトコミュニケーションをさらに活用し、お客様目線に立ったマーケティング活動を行う。
ソニーストアはそうしたマーケティング活動の最重要拠点と位置づけられるもの。お客様とのコミュニケーションを活発にするweb上での「α cafe」の活動ともリンクし、リニューアルによってよりカメラの展開にシフト。お客様満足を追求していくとした。
■ソニーストア名古屋リニューアルのみどころ
続いて登壇したソニーストア名古屋の店長である土谷壮一氏は、リニューアルの概要と「5周年祭」の内容を紹介。「沢山のお客様に育てていただき、5周年を迎えることができた。一方で敷居が高く入りづらいという声を頂戴することもあり、そのイメージを払拭するのがこのリニューアルの狙い。ご家族やカップルにも気軽に入っていただける店にしたい」と語る。