昨年末の発売以来高い注目集まる
両耳独立 “完全ワイヤレス” イヤホン「EARIN」、開発者が語る誕生までの道のり
片耳3.5gと軽量なイヤホン部には、「小型筐体に入れられるサイズのものなら、ダイナミック型よりBA型の方が音が良かった」という理由から、Knowls社製のBAドライバーを採用した。左右各60mAhのバッテリーを内蔵し、ステレオ再生時は約3時間の連続使用が可能。モノラル再生として使っていない一方を充電しながら使えば、10時間以上の再生も可能だ。イヤーチップは装着性・遮音性に優れるComply製も同梱。ケーブルにわずらわされることなく、音楽の世界に没入してもらうことを狙ったという。
持ち運びながら充電も行える仕様のアルミ製のカプセルは、イヤホン部を中に入れると自動で充電し、取り出すと自動で電源がONになるしくみ。これにより本体からボタン類を排除することができたという。「ボリューム操作はプレーヤー側で行います。Android/iOSアプリを使えば、低音ブースト機能の設定や、イヤホン部のバッテリー残量確認といったことが行えます。アプリはこの3月末にはWindows向けのものもリリースする予定です」(Sennstrom氏)。シンプルなデザインは、2016年iFデザイン賞 Productデザイン分野を受賞している。
今後他社からも似たような製品が出てくるのでは?という質問に対してSennstrom氏は「そうかも知れません。しかし我々は真のワイヤレスイヤホンの先駆者としての自負のもと、優位性を維持しながら市場に対するリーダーになっていきたいと考えています」と展望を語った。
なお、ユーザーからの声も挙がっている通話機能の搭載については「開発の手はゆるめていません」とのこと。またノイズキャンセリング機能付きモデルについては「今のところ予定はありません。耳栓型で、Complyチップを採用したことなどにより、パッシブでも十分騒音低減はできていると考えています」とのことだった。