未発表MQA音源の先行試聴も実施
<ヘッドホン祭>オンキヨー、“和楽器ヘッドホン”試作機を初披露 - パイオニア、超弩級ポタシスコン
本日29日より開幕したフジヤエービック主催「春のヘッドホン祭 2016」において、オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、ONKYOブランド、PIONEERブランドのヘッドホンおよびポータブルオーディオ製品を一斉展示。開発中の試作機の参考出展も行った。
ONKYOからは、同ブランド70周年を記念して開発中の和楽器の音響技術を応用したヘッドホンの試作機が参考出展された。今年2月には開発がアナウンスされていたが(関連ニュース)、そのプロトタイプの公開は今回が初めてとなる。
ブースでは、開発を担当しているオンキヨー(株)の藤井貴哉氏にその詳細を伺うことができた。今回出展されたプロトタイプは、本ヘッドホンの中心技術であるセルロースナノファイバー振動板によるドライバー、および「桐」素材のイヤーカップを、仮に従来モデルのフレームに装着したものだという。
桐素材のイヤーカップの内側には、和太鼓や琴で採用されている“彫り”が施すことで、音響チューニングを行っている。試作では、和太鼓に用られる「鱗彫り」「亀甲彫り」、琴に用いられる「綾杉彫り」の3つの彫りが試されたが、もっとも低域を豊かに再現してくれた「綾杉彫り」が今回のプロトタイプには採用された。なお、綾杉彫りと鱗彫りを比べると、低音のレベルで6dBもの差が出るという。
セルロースナノファイバー(CNF)は、木材パルプを構成する繊維をナノレベルにまで細かくすることで作られるバイオマス素材。本機の振動板はCNFを100%用い、軽さとしなやかさを両立させた。会場には、原材料のCNFやCNF振動板そのものも展示されていた。
同じくONKYOからは、5ドライバー構成のカスタムIEMの試作機も参考出展された。今回の試作機はあえてフラットなチューニングを施してあり、来場したユーザーの感想などを聞きながら最終的な音作りを模索していくという。また、ONKYOのカスタムIEMはスマートなボディも特徴だが、本機も5ドライバーながら小型のボディに収まっている。しかしこの形状は最終ではなく、最適なドライバー配置やONKYOらしいデザイン性を踏まえながら、今後さらに検討していくとのことだ。
昨日の記事でお伝えした通り(関連ニュース)、同ブースではe-onkyo musicで今後配信予定のMQA音源を先行して試聴することができた。配信予定には、「ガールズ&パンツァー」劇場版の主題歌であるChouCho「piece of youth」や、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの2ndアルバム『good night citizen』など、お馴染みの作品も含まれているので要注目だ。試聴可能なタイトルの詳細はこちら。
これらMQA楽曲は、先日のアップデートでMQA対応を果たしたハイレゾプレーヤー、ONKYO「DP-X1」とPIONEER「XDP-100R」で試聴できる。一部音源については、MQA・FLACハイレゾ・CDデータの聴き比べも行えた。
ブースには、今回のヘッドホン祭で開催される「ポタシスコン メーカー選手権」にエントリーされたシステムも展示され、実際にその音を聴くことができた。PIONEERブランドからは、同社の林 佑二氏が監修した超弩級ポータブルシステムが登場。「XDP-100R」をプレーヤー、「XPA-700」をDACに、アナログアンプ3台を接続してヘッドホン「SE-MASTER1」を駆動するという構成は、見た目のインパクトも大。一方でONKYOは、「DP-X1」と「DAC-HA200」でイヤホン「E600」を鳴らすというシンプルなシステムをエントリーしていた。
ONKYOからは、同ブランド70周年を記念して開発中の和楽器の音響技術を応用したヘッドホンの試作機が参考出展された。今年2月には開発がアナウンスされていたが(関連ニュース)、そのプロトタイプの公開は今回が初めてとなる。
ブースでは、開発を担当しているオンキヨー(株)の藤井貴哉氏にその詳細を伺うことができた。今回出展されたプロトタイプは、本ヘッドホンの中心技術であるセルロースナノファイバー振動板によるドライバー、および「桐」素材のイヤーカップを、仮に従来モデルのフレームに装着したものだという。
桐素材のイヤーカップの内側には、和太鼓や琴で採用されている“彫り”が施すことで、音響チューニングを行っている。試作では、和太鼓に用られる「鱗彫り」「亀甲彫り」、琴に用いられる「綾杉彫り」の3つの彫りが試されたが、もっとも低域を豊かに再現してくれた「綾杉彫り」が今回のプロトタイプには採用された。なお、綾杉彫りと鱗彫りを比べると、低音のレベルで6dBもの差が出るという。
セルロースナノファイバー(CNF)は、木材パルプを構成する繊維をナノレベルにまで細かくすることで作られるバイオマス素材。本機の振動板はCNFを100%用い、軽さとしなやかさを両立させた。会場には、原材料のCNFやCNF振動板そのものも展示されていた。
同じくONKYOからは、5ドライバー構成のカスタムIEMの試作機も参考出展された。今回の試作機はあえてフラットなチューニングを施してあり、来場したユーザーの感想などを聞きながら最終的な音作りを模索していくという。また、ONKYOのカスタムIEMはスマートなボディも特徴だが、本機も5ドライバーながら小型のボディに収まっている。しかしこの形状は最終ではなく、最適なドライバー配置やONKYOらしいデザイン性を踏まえながら、今後さらに検討していくとのことだ。
昨日の記事でお伝えした通り(関連ニュース)、同ブースではe-onkyo musicで今後配信予定のMQA音源を先行して試聴することができた。配信予定には、「ガールズ&パンツァー」劇場版の主題歌であるChouCho「piece of youth」や、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの2ndアルバム『good night citizen』など、お馴染みの作品も含まれているので要注目だ。試聴可能なタイトルの詳細はこちら。
これらMQA楽曲は、先日のアップデートでMQA対応を果たしたハイレゾプレーヤー、ONKYO「DP-X1」とPIONEER「XDP-100R」で試聴できる。一部音源については、MQA・FLACハイレゾ・CDデータの聴き比べも行えた。
ブースには、今回のヘッドホン祭で開催される「ポタシスコン メーカー選手権」にエントリーされたシステムも展示され、実際にその音を聴くことができた。PIONEERブランドからは、同社の林 佑二氏が監修した超弩級ポータブルシステムが登場。「XDP-100R」をプレーヤー、「XPA-700」をDACに、アナログアンプ3台を接続してヘッドホン「SE-MASTER1」を駆動するという構成は、見た目のインパクトも大。一方でONKYOは、「DP-X1」と「DAC-HA200」でイヤホン「E600」を鳴らすというシンプルなシステムをエントリーしていた。