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業界関係者向けのプライベートショー

パナソニック、多様な4K業務機器を「After NAB」でアピール。8Kモニター/カメラ試作機も

公開日 2016/06/28 19:47 編集部:小野佳希
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パナソニックは、4K対応機を始めとした同社の業務用機器を展示する「After NAB 2016 新製品発表会」を開催した。

4K対応液晶モニター「BT-4LH310」

本イベントは、4月に米国で開催された「NAB(National Associations of Broadcasters)2016」で同社が展示した製品やソリューションを、国内の放送業界関係者に向けて改めて紹介するというもの。実際に会場ではテレビ局関係者と思しき来場者が、説明員と熱心に会話を繰り広げているシーンも見られた。

イベントでは、今秋に発売を予定しているカムコーダー「AG-UX180」「AG-UX90」や展開中の31型液晶モニター「BT-4LH310」を始めとした様々な4K対応製品を展示。カメラコントロールユニットなども含め、幅広い4Kソリューションを用意していることをアピールしている。

左が「AG-UX90」、右が上位機「AG-UX180」

なおカムコーダー「AG-UX180」「AG-UX90」の“UXシリーズ”2モデルは、上位機の「AG-UX180」が光学20倍ズームで4K(4.096×2,160)/24pおよびUHD(3,840×2,160)/60p、フルHDスーパースロー120fps、赤外線暗所撮影などに対応。普及機の「AG-UX90」が15倍ズームでUHD/30p記録に対応している。

UXシリーズ以外にも4K対応カムコーダーを多数ラインナップ。「VARICAM LT」はスーパー35mm 4K MOSセンサーを搭載し、デュアルネイティブISO(ISO5000/ISO800)に対応。7月のアップデートで外部RAW記録にも対応予定

様々な4K作品の撮影に使用されている「VRICAM 35」


新開発のMOSセンサーを搭載し、4KとHDの同時出力や4K映像からのHD切り出しなども可能な4Kボックスカメラ「AK-UB300」

また、HDR/SDR同時制作でのライブHDR運用システムも参考展示。2Kカメラ「AK-HC5000」2台でそれぞれHDRとSDRの撮影をし、Hybrid Log GammmaでHDR/SDR運用するというデモを披露していた。

同じ被写体をHDRとSDRで同時撮影しリアルタイム処理するデモを披露

4KやHDRに加えて、8K対応製品も参考展示。8Kカメラと8K液晶モニターの試作品を用いたデモを行い、来るべき8K時代に向けて着々と準備を整えていることをアピールしている。

8Kカメラの試作機を参考展示

会場では、上記のカメラと液晶モニター、そしてAVC-Intra圧縮8K P2レコーダー「AJ-ZS0500」を組み合わせた8K映像制作システムをデモ。8KカメラはS35mm対応8Kセンサーを採用してPLマウント光学系に対応する以外、外観も含めて仕様は未定だという。

8Kモニターの試作機

AJ-ZS0500

液晶モニターは55型で、解像度7,680×4,320に対応。輝度は400カンデラでコントラスト比が1,500:1、視野角が178度。「パネル自体はすでに他社への提供を開始しているもので、そのパネルを自社の液晶モニターとしてどう使うか、という展示」とのことだった。

また、8Kカメラで撮影した映像を2Kで切り出して利用するというソリューションも参考展示。複数のカメラを一括操作してマルチアングルの8K映像を撮り、任意の箇所をフルHDで切り出して活用できるシステムを披露していた。

4Kタブレット「TOUGH PAD 4K」で任意の箇所を選んでマルチアングルで映像を切り出し

加えて、このHD切り出し時には適応型広角除去/視点変換技術を投入。広角歪に起因する像歪みの発生を抑制し、「従来のカメラワークによる撮影と等価な映像を実現可能」だとしている。

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