デノン、特許機構“デュアルエアーコンプレッションドライバー”採用イヤホン「AH-C820」など3機種

本機もアルミダイキャストと樹脂によるハイブリッド防振構造ハウジングを採用。ケーブルは固定式で、ハイグレードOFCケーブルを用いている。

ケーブルのタッチノイズを軽減する「ラジアルカスケードダンパー」機構も採用された。ハウジング内のケーブルを弾力性のあるシリコン素材の突起によって、点接触にちかい形で保持することで、ケーブルのタッチノイズを最低限に抑えることができるという。

本機についても、エルゴノミクス・デザインによる耳孔へのダイレクトフィット、および心地良い装着感を追求したとのことだ。

カラーはブラックとシルバーの2色を用意。4サイズの2層シリコン製イヤーチップ、コンプライ製チップ、新開発キャリングケースを同梱する。

インピーダンスは16Ω、感度は110dB/mW、最大入力は250mW、周波数特性は5Hz〜40kHz、質量は8.6g（ケーブル含まず）となる。

■「AH-C620R」 - Apple向けリモコンを搭載したエントリー機

シリーズで唯一、Appleデバイス向けのリモコンを備えたエントリーモデル。本機も11.5mmダイナミック型ネオジウムドライバーを搭載。アコースティック・オプティマイザーを搭載した点も上位2モデルと同様だ。

ハウジングについてはこちらもアルミダイキャストとABS樹脂のハイブリッドで、やはり不要振動をカットするという防振構造が採用された。ただ、本機についてはアルミの割合を減らして軽量化を図ったという。

ケーブルは通常仕様となるが、本機もラジアルカスケードダンパー機構を備えている。エルゴノミクス・デザインを採用した点も共通だ。

ブラックとホワイトの2色をラインナップ。4サイズの2層シリコン製イヤーチップ、コンプライ製チップ、新開発キャリングケースを同梱する。

インピーダンスは16Ω、感度は110dB/mW、最大入力は250mW、周波数特性は6Hz〜40kHz、質量は6.6g（ケーブル含まず）となる。

■デノンがヘッドホンを製造開発を始めて今年で50周年。さらなる新製品の登場も予告

宮原氏は、今回の3機種の前身となったAH-C710についても改めて紹介。「2009年の登場時はイヤホン・ヘッドホンブームの黎明期ということもあり、当時としては高価な15,000円という価格で本物の音を追求したAH-C710は大きな注目を集めました。結果、7年にわたってラインナップされ、本機を繰り返し買い換えて長い間使ってくれたユーザーも多かったのです。このロングセラー機を大幅にリフレッシュしたのがAH-C720であり、今回はさらに上位モデル／弟モデルへとラインナップの拡充も行いました」とコメントした。

また、ポタフェスやポタ研で参考出展した際に試聴した来場者の意見も、チューニングの追い込み時には反映させたとのことだ。

発表会冒頭で挨拶を行った中川氏は、デノンのヘッドホン50年の歴史について言及。1966年に発売されたデノンのヘッドホン初号機「HS-21」や1976年に登場した平面コイル振動板採用の「SH-90」、2000年登場の銘機「AH-D7000」、2012年に登場した“Music Maniac”「AH-D7100」などを紹介し、「今年は50周年を迎えるにあたり、新たな技術を投入した新モデルもさらに投入していきます。従来のファンに加えて、新しい御客様にもデノンのヘッドホンのクオリティを楽しんでいただきたいです」と述べていた。

また、新たなフラグシップヘッドホン「AH-D7200」が12月に発売されるとも予告された。こちらについては別記事でレポートする。