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<IFA>メッセ・ベルリンカンファレンス:2016年の市場動向や注目カテゴリを解説

公開日 2016/09/01 08:10 編集部:小澤 麻実
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9月2日からドイツ・ベルリンにて開催される「IFA2016」。8月31日13時からは、IFAを主催するメッセ・ベルリンによるオープニング・プレスカンファレンスが開催。今年のイベントの見所などが紹介された。

冒頭、ドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)のHans-Joachim Kamp氏が登壇し、現在のコンシューマーエレクトロニクス市場について紹介。2016年度は市場規模がやや落ちたものの、Kamp氏はこれを「2015年がかなりよかったため。2014年に比べればしっかりと伸びているし、ここ6年で2番目に良い規模です」と説明した。

ドイツ民生通信エレクトロニクス協会 Hans-Joachim Kamp氏

2016年度は「ここ6年で2番目に良い実績」とのこと


4Kテレビは昨年比75%増と大きく伸長

有機ELテレビも伸びている
また、近年の製品カテゴリの変化についても言及。「スマートフォンにはデジカメの機能が集約されているし、DVDプレーヤーを購入するお金で映像ストリーミングサービスを利用するというユーザーが増えています」とコメント。そういった流れのなかで、デジカメ市場は前年比-22%とシュリンクしたことも紹介された。

しかし4Kテレビは昨年比75%増と大きく伸長。「これからは4Kに加えHDRもキーワードとなるでしょう。また有機ELテレビも伸びています」(Kamp氏)。なおスマートTVについてはほぼ横ばいとなっているという。

また、Bluetoothスピーカーも23%増に。ストリーミングサービスの登場により、それらに簡単にアクセスできるワイヤレススピーカーが求められているためと分析していた。そしてスマートフォンについては、市場規模は引き続き大きいものの成長は5%増に留まった。

Bluetoothスピーカーも23%増

スマートフォンの成長は5%増に留まった

Kamp氏はIFAのメリットについて「市場に向けて新製品を有効にアピールできる場であること、世界各国からトレードビジターが訪れ、43.5億ドルという巨大な額の取引が生まれる場であること」と説明。TechWatchやIFA+Summit等も併催されていることを挙げ、優位性をアピールした。

続いてZVEI(ドイツ電機工業会)のチェアマンであるReinhard Zinkann氏が登壇し、白物家電市場の現状について紹介。「残念ながら、すごくセンセーショナルで革新的な発表はありません。最先端のネットに繋がる冷蔵庫でも、キッチンにポケモンを呼べません。でも、スマート家電の可能性はさらに広がっています」と切り出して笑いを誘った。

ドイツ電機工業会 Reinhard Zinkann氏

ネットにつながるスマート家電は右肩上がりで増えており、冷蔵庫や洗濯機といった製品はもちろん、コーヒーマシーンなど小さな製品にもスマート化の波が広がっているとのことだ。

ネットにつながるスマート家電は右肩上がりで増えている

最後に、メッセ・ベルリン社CEOのChristian Goeke博士が登壇。「チャレンジングな環境下にありながら、2015年は出店者1,800社、取引金額は43.5億ユーロ、70カ国から6,000人ものジャーナリストが来場し、出展面積も15,000平方メートルと、昨年比で伸ばすことができ、我々のKPIをクリアできました。2016年はこれよりさらに出展社が増え、出展面積も増やすことができています」と、IFAが引き続き成長していることを紹介した。

メッセ・ベルリン社CEO Christian Goeke博士


好実績だった2015年よりも、2016年はさらに伸ばすことができたと説明した
また、TechWatchやiZONE、Fitness&ACTIVITYに加え、新たに「SMART HOME」エリアを用意し、市場のトレンドにも対応。ベルリン市内の便利な場所に、展示施設「STATION BERLIN」をオープンしたことも明かされた。

メッセ会場とは別の場所に、新たな展示施設「STATION BERLIN」をオープン

IFAが『Official Partner of the Future』であるための取り組みについても紹介した

Goeke博士は「IFAは次のシーズンの新製品を発表する場であるとともに、2~5年後先に新しい製品として登場するであろう技術を発表する『TechWatch』、10年先の未来を展望する『IFA+Summit』なども併催し、『Official Partner of the Future』であることを目標にしています」と締めくくった。

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