KKBOXとDTSが戦略的パートナーシップ契約
聴き放題音楽配信「KKBOX」、ヘッドホン用新機能「DTSエフェクト」− HoloLens対応なども発表
KKBOX JapanとDTSは戦略的パートナーシップ契約を締結。定額聴き放題音楽配信サービス「KKBOX」において、DTSのヘッドホン用エンハンスメント技術を採用した「DTSエフェクト」機能を追加し、12月1日より提供する。
■定額聴き放題音楽配信として初のDTSエフェクト採用
「DTSエフェクト」機能では、ワイド/フロント/トラディショナルという3種類のサウンドエフェクトを用意。ヘッドホン/イヤホンでのリスニング時に、例えば「ワイド」では音場をより広く感じられるようなエフェクトをかけて音楽を再生できる。
「フロント」は前方にサウンドフィールドを感じられるようにすることで、まるでアーティストが目の前に演奏しているかのように演出。そして「トラディショナル」では、高音と低音をより際立たせたバランスのとれたステレオ効果にし、音の細部をより感じ取れるようにするという。
本機能は、KKBOXアプリでの音楽再生画面右上に表示される「DTS」ロゴをタップすると設定画面を表示。機能をオンにした上で、上記の3種類の効果、およびヘッドホンで聴くのかイヤホンなのかを選択して利用する。
なお本機能の利用に際しては、ヘッドホン/イヤホンがハードウェア的にDTSエフェクトに対応している必要はなく、通常のヘッドホン/イヤホンでそのまま利用可能。
また、利用に際しての追加料金等は不要で、KKBOX加入者であれば誰でも利用できる。加えて、サービスを1ヶ月間試用できる無料会員であっても2017年6月30日までは本機能を使うことができる。
KKBOXでは「DTSエフェクトを楽しむためのプレイリスト」も各ジャンルで用意。本機能の効果をより体感しやすい楽曲を集めて「DTSエフェクトで聴くロックライブ」「DTSエフェクトで聴くジャズバラード」「DTSエフェクトで聴く映画音楽」などといったプレイリストとして公開する。そのほか、12月1日16時からはDTSエフェクト特設サイトも公開する。
なお、サブスクリプションサービスでのDTSエフェクト採用は、日本で初めて。また、日本だけでなくKKBOXが展開する台湾・香港・東南アジアでも提供を行う。
DTSのヘッドホン向け技術としては「DTS Headphone:X」が存在しているが、今回の「DTSエフェクト」はその一部を適用したもの。「3Dサラウンドではなく、ステレオ音源へのエフェクトなのでDTS Headphone:XではなくDTSエフェクトという名前を新たに命名した」(dts Japan 代表取締役 黒川剣氏)という。
■「DTS Play-Fi」でのマルチルーム配信やAndroid TV対応などもアピール
本日開催された発表会では、DTSエフェクト機能の追加に加えて、マイクロソフト「HoloLens」でKKBOXを操作・音楽聴取可能なAR対応なども発表。ロスレスオーディオ信号をWi-Fi経由で複数機器にワイヤレス送信できる「DTS Play-Fi」にもすでに対応済みであることなども紹介された。
「HoloLens」への対応においては、PC版同様の横長のUIを採用。手のひらを上にして花を咲かせるように指を開く「ブルーム」で表示されるメニューのなかにKKBOXのアイコンも含まれ、そのアイコンをエアタップ(マウスをクリックするように人差し指を空中で折る)して操作を続ける。
「DTS Play-Fi」は、上記のようにロスレスオーディオ信号をWi-Fi経由で複数機器にワイヤレス送信可能。対応するスピーカー製品を導入すれば、ホームネットワークを介してスマートフォンなどの音源をワイヤレスかつ高品位に再生できる。セットアップ不要の操作性や、マルチルームへの音楽配信にも対応している。
また、ブランドによる互換性の制約が無く、異なるブランド・異なるメーカー間の製品でもシームレスな相互操作を実現。KKBOXは以前から対応を表明しており、発表会では複数の対応スピーカーを用いて実際の音出しデモも行われた。
DTSの黒川氏は、「Bluetoothは基本的に一対一でのペアリングになるのに対し、DTS Play-FiはWi-Fiなので一対多でのペアリングが可能だ」と利点を紹介。「他の端末からの割り込みなども簡単にできるため、例えば、カーオーディオにおいて運転手のスマホからの音楽を楽しんでいるときに電話が着信してハンズフリー通話に切り替えると音楽が止まってしまうが、そのときに同乗者の他の端末へペアリングを簡単に切り替えて音楽再生を行うなどといった使い方が将来的にできるようになる」とユースケースを説明した。
なおDTS Play-Fiにはオンキヨーブランドとパイオニアブランドの製品も対応を表明済み。2016年発売のサウンドバーやAVアンプ、ライフスタイル製品、ホームシアターパッケージなど各カテゴリーの製品において、DTS Play-Fi テクノロジーに対応するファームウェアアップデートを今後行う予定としている。また、両ブランドとも、2017年の発売製品ではDTS Play-Fi対応モデルを拡大し、対応する製品カテゴリーも増やしていくとしている(関連ニュース)。
■「一生のうちに人が出会える音楽を一曲でも増やしたい」
KKBOX JAPAN 代表の八木達雄氏は、音楽を「もっと手軽に」「もっといつでもどこでも」「もっと楽しめる」ようすることがKKBOXの理念だと説明。その理念の下で「現在、有料ベースではアジア最大のサブスクリプションサービスに成長した」し、「一生のうちに人が出会える音楽を一曲でも増やしたいと思って活動している」と述べた。
そして、Android AutoやApple CarPlayへの対応(関連ニュース)で車中でも聴けるようにしたり、XboxやAndroid TVへのアプリ提供によってマルチデバイスで利用できるようにしていることなどを改めて紹介。HoloLens対応も含め、幅広いシーンで音楽を楽しめるようサービス拡大を行っているとした。
dts Jpanの黒川氏は、DTSがパートナーシップを結ぶ際には「世の中に革新を起こしたいという思いを強く持つ企業であること」「変わったことをやりたいという差別化への意識が強いこと」「常に新しく進化し続ける気持ちがあること」「市場のトレンドを見た上で新機能を提供しようという先見性があること」「ユーザーに今までとは異なる体験を提供したいという強い思いがあること」などの基準を設けていると説明。「KKBOXは、その基準すべてを満たす理想的なパートナーだった」と、今回のパートナーシップ締結に至った背景を説明した。
■定額聴き放題音楽配信として初のDTSエフェクト採用
「DTSエフェクト」機能では、ワイド/フロント/トラディショナルという3種類のサウンドエフェクトを用意。ヘッドホン/イヤホンでのリスニング時に、例えば「ワイド」では音場をより広く感じられるようなエフェクトをかけて音楽を再生できる。
「フロント」は前方にサウンドフィールドを感じられるようにすることで、まるでアーティストが目の前に演奏しているかのように演出。そして「トラディショナル」では、高音と低音をより際立たせたバランスのとれたステレオ効果にし、音の細部をより感じ取れるようにするという。
本機能は、KKBOXアプリでの音楽再生画面右上に表示される「DTS」ロゴをタップすると設定画面を表示。機能をオンにした上で、上記の3種類の効果、およびヘッドホンで聴くのかイヤホンなのかを選択して利用する。
なお本機能の利用に際しては、ヘッドホン/イヤホンがハードウェア的にDTSエフェクトに対応している必要はなく、通常のヘッドホン/イヤホンでそのまま利用可能。
また、利用に際しての追加料金等は不要で、KKBOX加入者であれば誰でも利用できる。加えて、サービスを1ヶ月間試用できる無料会員であっても2017年6月30日までは本機能を使うことができる。
KKBOXでは「DTSエフェクトを楽しむためのプレイリスト」も各ジャンルで用意。本機能の効果をより体感しやすい楽曲を集めて「DTSエフェクトで聴くロックライブ」「DTSエフェクトで聴くジャズバラード」「DTSエフェクトで聴く映画音楽」などといったプレイリストとして公開する。そのほか、12月1日16時からはDTSエフェクト特設サイトも公開する。
なお、サブスクリプションサービスでのDTSエフェクト採用は、日本で初めて。また、日本だけでなくKKBOXが展開する台湾・香港・東南アジアでも提供を行う。
DTSのヘッドホン向け技術としては「DTS Headphone:X」が存在しているが、今回の「DTSエフェクト」はその一部を適用したもの。「3Dサラウンドではなく、ステレオ音源へのエフェクトなのでDTS Headphone:XではなくDTSエフェクトという名前を新たに命名した」(dts Japan 代表取締役 黒川剣氏)という。
■「DTS Play-Fi」でのマルチルーム配信やAndroid TV対応などもアピール
本日開催された発表会では、DTSエフェクト機能の追加に加えて、マイクロソフト「HoloLens」でKKBOXを操作・音楽聴取可能なAR対応なども発表。ロスレスオーディオ信号をWi-Fi経由で複数機器にワイヤレス送信できる「DTS Play-Fi」にもすでに対応済みであることなども紹介された。
「HoloLens」への対応においては、PC版同様の横長のUIを採用。手のひらを上にして花を咲かせるように指を開く「ブルーム」で表示されるメニューのなかにKKBOXのアイコンも含まれ、そのアイコンをエアタップ(マウスをクリックするように人差し指を空中で折る)して操作を続ける。
「DTS Play-Fi」は、上記のようにロスレスオーディオ信号をWi-Fi経由で複数機器にワイヤレス送信可能。対応するスピーカー製品を導入すれば、ホームネットワークを介してスマートフォンなどの音源をワイヤレスかつ高品位に再生できる。セットアップ不要の操作性や、マルチルームへの音楽配信にも対応している。
また、ブランドによる互換性の制約が無く、異なるブランド・異なるメーカー間の製品でもシームレスな相互操作を実現。KKBOXは以前から対応を表明しており、発表会では複数の対応スピーカーを用いて実際の音出しデモも行われた。
DTSの黒川氏は、「Bluetoothは基本的に一対一でのペアリングになるのに対し、DTS Play-FiはWi-Fiなので一対多でのペアリングが可能だ」と利点を紹介。「他の端末からの割り込みなども簡単にできるため、例えば、カーオーディオにおいて運転手のスマホからの音楽を楽しんでいるときに電話が着信してハンズフリー通話に切り替えると音楽が止まってしまうが、そのときに同乗者の他の端末へペアリングを簡単に切り替えて音楽再生を行うなどといった使い方が将来的にできるようになる」とユースケースを説明した。
なおDTS Play-Fiにはオンキヨーブランドとパイオニアブランドの製品も対応を表明済み。2016年発売のサウンドバーやAVアンプ、ライフスタイル製品、ホームシアターパッケージなど各カテゴリーの製品において、DTS Play-Fi テクノロジーに対応するファームウェアアップデートを今後行う予定としている。また、両ブランドとも、2017年の発売製品ではDTS Play-Fi対応モデルを拡大し、対応する製品カテゴリーも増やしていくとしている(関連ニュース)。
■「一生のうちに人が出会える音楽を一曲でも増やしたい」
KKBOX JAPAN 代表の八木達雄氏は、音楽を「もっと手軽に」「もっといつでもどこでも」「もっと楽しめる」ようすることがKKBOXの理念だと説明。その理念の下で「現在、有料ベースではアジア最大のサブスクリプションサービスに成長した」し、「一生のうちに人が出会える音楽を一曲でも増やしたいと思って活動している」と述べた。
そして、Android AutoやApple CarPlayへの対応(関連ニュース)で車中でも聴けるようにしたり、XboxやAndroid TVへのアプリ提供によってマルチデバイスで利用できるようにしていることなどを改めて紹介。HoloLens対応も含め、幅広いシーンで音楽を楽しめるようサービス拡大を行っているとした。
dts Jpanの黒川氏は、DTSがパートナーシップを結ぶ際には「世の中に革新を起こしたいという思いを強く持つ企業であること」「変わったことをやりたいという差別化への意識が強いこと」「常に新しく進化し続ける気持ちがあること」「市場のトレンドを見た上で新機能を提供しようという先見性があること」「ユーザーに今までとは異なる体験を提供したいという強い思いがあること」などの基準を設けていると説明。「KKBOXは、その基準すべてを満たす理想的なパートナーだった」と、今回のパートナーシップ締結に至った背景を説明した。