アンプとセット販売
<ポタフェス>Astell & Kern、ステンレス筐体の「AK380 SS」。通常モデルやカッパーと聴き比べた
例年同様、ポタフェスのメイン会場であるベルサール秋葉原の1F奥にブースを構えたアユート。今回の目玉は、Astell & Kern「AK380」のステンレス筐体バージョン「AK380 SS」の参考出展だった。
AK380 SSはその名の通り、同社の最高級ポータブルDAP「AK380」をベースに、筐体素材をステンレスにしたモデル。SSはStainless Steelの略。内部の回路や仕様、機能などはベースモデルのAK380と全く同等だ。
AK380シリーズには純度99.9%銅を採用した「AK380 Copper」があるが、それに続く異素材モデルとなる。なおAstell & Kernでステンレス筐体モデルというと、AK240のステンレスモデル「AK240 SS」が2015年2月に発売されていた。
なおAK380 SSには純正アンプ「AMP SS」も用意され、AK380 SS本体とのセット販売になるという。つまりAK380 SSやAMP SSの単体販売は行われない。また販売時には、バンナイズの特製ケースも同梱されるとのこと。ただし発売日や価格などは決定していない。
AK380 SSは急遽展示が決まったとのことで、来場者の混乱を避けるため、今回のポタフェスでは残念ながら音を聴くことができない。ただしプレス向けには特別に短時間の試聴が行えたので、かんたんなインプレッションをお届けしよう。イヤホンは同じくAstell&KernとJH Audioのコラボイヤホン「Michelle」を、音源にはDaft Punk「Get Lucky」を使用した。
AK380を聴いてからDAPをAK380 SSに変えると、驚くほどの音の違いが感じられる。全体的にクリアで明瞭な音になるのだが、最も分かりやすいのは低域の表現だ。
AK380では少し緩めに聞こえていたドラムやベースラインがくっきりと鮮明になり、タイトになる。とはいえ細くなるというわけではなく、しっかりとした深み、沈み込みをキープしながら、付帯音のみを取り去ったような印象だ。
この傾向はボーカルなどの中域や高域でも感じられ、全体的に華やかで明瞭なサウンドに変化する。筐体をステンレスに変えたことで、本体全体がアースエリアになる。またステンレスはシールド効果も高いため、これも音質の変化に寄与していると思われる。
さらにAK380 SSからAK380 Copperに変えると、まったく真逆の方向性に変化する。一言でいうと、ベースモデルと比べてもウォームな音になり、低音はベースモデルのAK380に比べ、より迫力を出す傾向。低域の沈み込みは3機種中随一だ。音がkの余韻を含めて楽しみたいのならAK380 Copperに分があると感じた。
筐体の素材で音が変わるのはオーディオでは常識だが、今回の3機種のサウンドは、おそらく誰が聴いても明確に音の違いがわかるレベルだ。改めて奥深さを実感した。
あとは価格がどの程度になるかが焦点だ。来年早々に行われるCESで何らかのアナウンスがあることを期待したい。
AK380 SSはその名の通り、同社の最高級ポータブルDAP「AK380」をベースに、筐体素材をステンレスにしたモデル。SSはStainless Steelの略。内部の回路や仕様、機能などはベースモデルのAK380と全く同等だ。
AK380シリーズには純度99.9%銅を採用した「AK380 Copper」があるが、それに続く異素材モデルとなる。なおAstell & Kernでステンレス筐体モデルというと、AK240のステンレスモデル「AK240 SS」が2015年2月に発売されていた。
なおAK380 SSには純正アンプ「AMP SS」も用意され、AK380 SS本体とのセット販売になるという。つまりAK380 SSやAMP SSの単体販売は行われない。また販売時には、バンナイズの特製ケースも同梱されるとのこと。ただし発売日や価格などは決定していない。
AK380 SSは急遽展示が決まったとのことで、来場者の混乱を避けるため、今回のポタフェスでは残念ながら音を聴くことができない。ただしプレス向けには特別に短時間の試聴が行えたので、かんたんなインプレッションをお届けしよう。イヤホンは同じくAstell&KernとJH Audioのコラボイヤホン「Michelle」を、音源にはDaft Punk「Get Lucky」を使用した。
AK380を聴いてからDAPをAK380 SSに変えると、驚くほどの音の違いが感じられる。全体的にクリアで明瞭な音になるのだが、最も分かりやすいのは低域の表現だ。
AK380では少し緩めに聞こえていたドラムやベースラインがくっきりと鮮明になり、タイトになる。とはいえ細くなるというわけではなく、しっかりとした深み、沈み込みをキープしながら、付帯音のみを取り去ったような印象だ。
この傾向はボーカルなどの中域や高域でも感じられ、全体的に華やかで明瞭なサウンドに変化する。筐体をステンレスに変えたことで、本体全体がアースエリアになる。またステンレスはシールド効果も高いため、これも音質の変化に寄与していると思われる。
さらにAK380 SSからAK380 Copperに変えると、まったく真逆の方向性に変化する。一言でいうと、ベースモデルと比べてもウォームな音になり、低音はベースモデルのAK380に比べ、より迫力を出す傾向。低域の沈み込みは3機種中随一だ。音がkの余韻を含めて楽しみたいのならAK380 Copperに分があると感じた。
筐体の素材で音が変わるのはオーディオでは常識だが、今回の3機種のサウンドは、おそらく誰が聴いても明確に音の違いがわかるレベルだ。改めて奥深さを実感した。
あとは価格がどの程度になるかが焦点だ。来年早々に行われるCESで何らかのアナウンスがあることを期待したい。