日本橋茅場町にて2月28日までオープン
オンキヨーのハイレゾスマホ“GRANBEAT”が体験できる『ONKYO GRANBEAT CAFE』に行ってきた!
オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、世界初のバランス駆動対応ハイレゾスマートフォン“GRANBEAT"「DP-CMX1」を2月24日から発売する(関連ニュース/詳細レビュー)。同社は、本機を先行して体験できる期間限定のカフェスペース『ONKYO GRANBEAT CAFE』を、日本橋茅場町にある“CAFE SALVADOR BISINESS SALON(カフェ サルバドル ビジネス サロン)”内にて展開。2月28日(火)までオープンしている。
ONKYO GRANBEAT CAFEは1月27日からスタート。平日朝7時〜夜10時(土日祝日朝9時〜夜8時)までオープンしており、テーブル席に9台、タッチ&トライ用に6台、合計15台のGRANBEAT試聴機を設置する。タッチ&トライスペースではSD/SIMカードスロットがオープンになっており、持参したSDカードを使用して試聴することも可能。全試聴機にONKYOのハイレゾ対応ヘッドホン「H500M」を用意しているが、もちろん持参したイヤホン/ヘッドホンで音を試すこともできる。
店内は、通常のカフェスペースと時間制で利用できるビジネス用レンタルスペースに分けられており、『ONKYO GRANBEAT CAFE』はカフェスペースにて展開。場所はビジネス街の中心部に位置しており、東京メトロ 日比谷線・東西線の茅場町駅 8番出口から直結という便利な立地。店の前の通りはビジネスマンが多く行き交っている。外は少し忙しない空気だが、中に入るとうって変わって落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした過ごすことができる。
GRANBEATの試聴機にはe-onkyoが提供する様々なジャンルのハイレゾ音源を用意しており、その音をじっくりと確かめられる。また、カフェ内にあるWi-Fiを使用して音楽ストリーミングサービスの試聴をすることも可能。普段はスマホで音楽を聴くという方や、ハイレゾにこだわりのない方でも、GRANBEATの高音質を身近に体験できる。
同社は先日18日に東京・中野サンプラザにて開催された「ポタ研2017冬」でも、GRANBEATをメインに出展。当日は内部構造が見える分解パーツも展示するなど、ポータブルオーディオ・マニア向けの展開をしており、当日試聴には一人10分の持ち時間で常に30〜40分待ちとなるほど大盛況だった(関連ニュース)。
■GRANBEATが目指した上質さと、落ち着いたカフェのイメージがマッチした
一方で、今回のカフェでの試聴スペースは、通常のオーディオイベントとは違った角度で展開されている。GRANBEATのマーケティング担当である、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ(株)イノベーション事業本部の鷲津啓介氏と、企画担当であるネットワークサービス事業本部の林 佑二氏に、ONKYO GRANBEAT CAFEの概要や来場者の反応、そしてGRANBEATの魅力についてお話を伺うことができた。
『ONKYO GRANBEAT CAFE』を企画した背景には、「従来のDAPのタッチ&トライのイベントとは趣きを変えて、GRANBEATのメインターゲットと考えている“ハイレゾやITガジェットに関心のある20〜50代男性”に向けて広く商品を認知してもらいたい」との考えがあったと鷲津氏は説明。ビジネスパーソンの多い日本橋茅場町の立地を選んだのも、こうしたユーザー層を考慮した結果だという。
GRANBEATは「スマホで音楽を聴くユーザーを幅広くターゲットとしつつ、すでにDAPを持っているマニア層、人とは違うモノを欲するガジェット好きな方などにも使ってもらいたい」と企画された。開発する上で目指したのは、「見た目からして他とは明らかに違う、“上質な大人のおもちゃ”」だったという。そして、GRANBEATがコンセプトとした上質さが、落ち着いたカフェの雰囲気にマッチするとの考えから、GRANBEAT CAFEの展開へとつながったという。
営業中は試聴スペースでカフェ利用をする客が途切れず、GRANBEATを実際に音を試している姿もよく見られた。カフェを担当するスタッフも、GRANBEATを目当てにこれまで訪れなかった客層が来店していることがよくわかると話す。
そして意外だったのは、女性からの好反応だ。これまで行われたGRANBEATの体験イベントでは、女性ユーザーも目立つと鷲津氏。女性からツイッターなどで「今GRANBEATを聴いているけど、すごく良い!」とONKYO GRANBEAT CAFEのアカウントへの投稿もあった。東京・八重洲のショールームに訪れてGRANBEATに触れるユーザーも女性が思いのほか多いという。「デザインの面でも主に男性をメインターゲットとしていたため、女性に興味を持ってもらえたことは予想外だ」と鷲津氏は話す。
■スマホの域にとどまることなく、音質に徹底的に特化
企画担当の林氏は、GRANBEATの魅力について改めて紹介。最初に、GRANBEATが一般的なスマートフォンとどのように差別化を図っているかを説明してくれた。
「スマートフォンの音を良くしようと考えると、あくまでも“高音質スマホ”という枠の中での開発になってしまい、筐体がスマホの域を出ません。GRANBEATは、DAPにSIMをはじめスマホ機能をつけた、というイメージです。ですから、音に徹底的に特化しています」(林氏)。
外装の面でも、ボリュームや音楽再生/送りなどの操作ボタンを側面に装備するなど、スマートフォンの視点ではなくミュージックプレーヤーの視点で設計を行った。結果として防水には非対応だが、「全員に好まれるモデルを目指すのではなく、オーディオライクなルックスが好きで音にこだわる方の心にこそ刺さる製品を作りたかったのです」と説明する。
コアターゲットとなるオーディオやヘッドホンのファンからの反響も大きく、オンキヨーのハイレゾDAP「DP-X1」や「DP-X1A」のユーザーからも、“GRANBEATの音が良い”と好評だという。世界で初めてフルバランス駆動回路とバランス出力端子を搭載した点も注目を集めている。18日に開催された「ポタ研」のブースにも、「もう買うことは決めているけれど実際に触ってみたい。開発者の話を聞きたい」という方が多く訪れたそうだ。
その内部についても、やはりミュージックプレーヤーの視点が開発のベースとなっている。Android基板とオーディオ専用基板を完全セパレートさせたこともそのひとつ。スマートフォンとなると常に高周波ノイズを発生/受信しているが、その影響をオーディオ基板が受けないように作り込みがなされている。
オーディオ専用基板はX1Aよりもサイズを小さくすることで、ノイズの干渉を抑制。さらに電源回路、DAC、アナログアンプをセパレートして、それぞれノイズ対策のシールドを施している。この特許出願中のシールド技術のおかげで、Wi-Fiのオン/オフを切り替えてもS/Nが変わらないという。このような音を最優先する徹底的な作り込みによって、スマートフォン機能を備えつつもオーディオ性能の高さをキープしているのだ。
オンキヨー初のハイレゾDAP「DP-X1」はAndroid OS搭載モデルだが、その開発当時は「Android OSではあまり良い音が出せない」というイメージもあったという。「それでもDP-X1では、ノイズ対策を徹底することで、Android OSでも素晴らしい音が実現できることをユーザーに伝えることができたと自負しています」と林氏。すでにDP-X1やDP-X1Aを使っているユーザーにとっても「GRANBEATはバッテリー容量やストレージが増えていて、DAPとしての性能も高く、魅力的に映ると思います」と力強く語ってくれた。
■ハイレゾはもちろん、ストリーミングもゲームも高音質で楽しんでほしい
オーディオマニアの要望に応える作り込みを行う一方で、幅広いコンシューマーに訴求できる魅力も盛り込んだという。その最大のポイントとして、「誰もが持っているスマホとはちがうという特別感」を挙げてくれた。
「音楽リスニングはスマホで十分と考えている方は、ハイレゾは自分には関係ないと思っていたり、ストリーミング配信で音楽を聴いていたりする方が多いと思います。GRANBEATはAndroid OS搭載なので、ハイレゾだけでなく、ストリーミングも圧縮ファイルも、動画やゲームなどの音も高音質化できるので、ぜひ試してみてもらいたいです。GRANBEATで高音質を体験することで、逆にハイレゾ音源やオーディオに興味を持ってもらうという流れも作れたらいいですね」(林氏)。
スマートフォンは外観上の個性が打ち出しにくいものだが、GRANBEATはその点にもこだわったという。アルミ削りだし筐体の質感の高さや、ベースとなるハイレゾDAPの流れを継承しつつ、持った時に滑らかにフィットするような背面やボリューム部分など、持ちやすさにも配慮。また、ボリューム表示などはオーディオ製品らしいUIを備えており、まさに音楽機能に特化したスマートフォンであることが分かる。
現時点でコンシューマーに加えて法人からの注文も多く、初期生産台数はすでに予約でいっぱいとのこと。ちなみに本機はスマホ/DAP売り場の双方で展開される予定で、「音質に特化したスマートフォンとして様々な人に使ってもらえるよう裾野を広げていきたい」と意気込みを語ってくれた。
◇
『ONKYO GRANBEAT CAFE』に実際に訪れてみて、まず出入り口や店内に大きく展開されている製品イメージに目を引かれた。お洒落な店内に違和感なくGRANBEATも馴染んでおり、ゆっくりとした時間が流れる中じっくりと楽しむことができそうだ。
食事や飲み物など通常のカフェとしての利用も勿論可能で、温かいカフェメニューを頼むと、GRANBEATオリジナルのカップスリーブがついてくる。オープンは2月28日までとなるので、興味のある方はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。
ONKYO GRANBEAT CAFEは1月27日からスタート。平日朝7時〜夜10時(土日祝日朝9時〜夜8時)までオープンしており、テーブル席に9台、タッチ&トライ用に6台、合計15台のGRANBEAT試聴機を設置する。タッチ&トライスペースではSD/SIMカードスロットがオープンになっており、持参したSDカードを使用して試聴することも可能。全試聴機にONKYOのハイレゾ対応ヘッドホン「H500M」を用意しているが、もちろん持参したイヤホン/ヘッドホンで音を試すこともできる。
店内は、通常のカフェスペースと時間制で利用できるビジネス用レンタルスペースに分けられており、『ONKYO GRANBEAT CAFE』はカフェスペースにて展開。場所はビジネス街の中心部に位置しており、東京メトロ 日比谷線・東西線の茅場町駅 8番出口から直結という便利な立地。店の前の通りはビジネスマンが多く行き交っている。外は少し忙しない空気だが、中に入るとうって変わって落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした過ごすことができる。
GRANBEATの試聴機にはe-onkyoが提供する様々なジャンルのハイレゾ音源を用意しており、その音をじっくりと確かめられる。また、カフェ内にあるWi-Fiを使用して音楽ストリーミングサービスの試聴をすることも可能。普段はスマホで音楽を聴くという方や、ハイレゾにこだわりのない方でも、GRANBEATの高音質を身近に体験できる。
同社は先日18日に東京・中野サンプラザにて開催された「ポタ研2017冬」でも、GRANBEATをメインに出展。当日は内部構造が見える分解パーツも展示するなど、ポータブルオーディオ・マニア向けの展開をしており、当日試聴には一人10分の持ち時間で常に30〜40分待ちとなるほど大盛況だった(関連ニュース)。
■GRANBEATが目指した上質さと、落ち着いたカフェのイメージがマッチした
一方で、今回のカフェでの試聴スペースは、通常のオーディオイベントとは違った角度で展開されている。GRANBEATのマーケティング担当である、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ(株)イノベーション事業本部の鷲津啓介氏と、企画担当であるネットワークサービス事業本部の林 佑二氏に、ONKYO GRANBEAT CAFEの概要や来場者の反応、そしてGRANBEATの魅力についてお話を伺うことができた。
『ONKYO GRANBEAT CAFE』を企画した背景には、「従来のDAPのタッチ&トライのイベントとは趣きを変えて、GRANBEATのメインターゲットと考えている“ハイレゾやITガジェットに関心のある20〜50代男性”に向けて広く商品を認知してもらいたい」との考えがあったと鷲津氏は説明。ビジネスパーソンの多い日本橋茅場町の立地を選んだのも、こうしたユーザー層を考慮した結果だという。
GRANBEATは「スマホで音楽を聴くユーザーを幅広くターゲットとしつつ、すでにDAPを持っているマニア層、人とは違うモノを欲するガジェット好きな方などにも使ってもらいたい」と企画された。開発する上で目指したのは、「見た目からして他とは明らかに違う、“上質な大人のおもちゃ”」だったという。そして、GRANBEATがコンセプトとした上質さが、落ち着いたカフェの雰囲気にマッチするとの考えから、GRANBEAT CAFEの展開へとつながったという。
営業中は試聴スペースでカフェ利用をする客が途切れず、GRANBEATを実際に音を試している姿もよく見られた。カフェを担当するスタッフも、GRANBEATを目当てにこれまで訪れなかった客層が来店していることがよくわかると話す。
そして意外だったのは、女性からの好反応だ。これまで行われたGRANBEATの体験イベントでは、女性ユーザーも目立つと鷲津氏。女性からツイッターなどで「今GRANBEATを聴いているけど、すごく良い!」とONKYO GRANBEAT CAFEのアカウントへの投稿もあった。東京・八重洲のショールームに訪れてGRANBEATに触れるユーザーも女性が思いのほか多いという。「デザインの面でも主に男性をメインターゲットとしていたため、女性に興味を持ってもらえたことは予想外だ」と鷲津氏は話す。
■スマホの域にとどまることなく、音質に徹底的に特化
企画担当の林氏は、GRANBEATの魅力について改めて紹介。最初に、GRANBEATが一般的なスマートフォンとどのように差別化を図っているかを説明してくれた。
「スマートフォンの音を良くしようと考えると、あくまでも“高音質スマホ”という枠の中での開発になってしまい、筐体がスマホの域を出ません。GRANBEATは、DAPにSIMをはじめスマホ機能をつけた、というイメージです。ですから、音に徹底的に特化しています」(林氏)。
外装の面でも、ボリュームや音楽再生/送りなどの操作ボタンを側面に装備するなど、スマートフォンの視点ではなくミュージックプレーヤーの視点で設計を行った。結果として防水には非対応だが、「全員に好まれるモデルを目指すのではなく、オーディオライクなルックスが好きで音にこだわる方の心にこそ刺さる製品を作りたかったのです」と説明する。
コアターゲットとなるオーディオやヘッドホンのファンからの反響も大きく、オンキヨーのハイレゾDAP「DP-X1」や「DP-X1A」のユーザーからも、“GRANBEATの音が良い”と好評だという。世界で初めてフルバランス駆動回路とバランス出力端子を搭載した点も注目を集めている。18日に開催された「ポタ研」のブースにも、「もう買うことは決めているけれど実際に触ってみたい。開発者の話を聞きたい」という方が多く訪れたそうだ。
その内部についても、やはりミュージックプレーヤーの視点が開発のベースとなっている。Android基板とオーディオ専用基板を完全セパレートさせたこともそのひとつ。スマートフォンとなると常に高周波ノイズを発生/受信しているが、その影響をオーディオ基板が受けないように作り込みがなされている。
オーディオ専用基板はX1Aよりもサイズを小さくすることで、ノイズの干渉を抑制。さらに電源回路、DAC、アナログアンプをセパレートして、それぞれノイズ対策のシールドを施している。この特許出願中のシールド技術のおかげで、Wi-Fiのオン/オフを切り替えてもS/Nが変わらないという。このような音を最優先する徹底的な作り込みによって、スマートフォン機能を備えつつもオーディオ性能の高さをキープしているのだ。
オンキヨー初のハイレゾDAP「DP-X1」はAndroid OS搭載モデルだが、その開発当時は「Android OSではあまり良い音が出せない」というイメージもあったという。「それでもDP-X1では、ノイズ対策を徹底することで、Android OSでも素晴らしい音が実現できることをユーザーに伝えることができたと自負しています」と林氏。すでにDP-X1やDP-X1Aを使っているユーザーにとっても「GRANBEATはバッテリー容量やストレージが増えていて、DAPとしての性能も高く、魅力的に映ると思います」と力強く語ってくれた。
■ハイレゾはもちろん、ストリーミングもゲームも高音質で楽しんでほしい
オーディオマニアの要望に応える作り込みを行う一方で、幅広いコンシューマーに訴求できる魅力も盛り込んだという。その最大のポイントとして、「誰もが持っているスマホとはちがうという特別感」を挙げてくれた。
「音楽リスニングはスマホで十分と考えている方は、ハイレゾは自分には関係ないと思っていたり、ストリーミング配信で音楽を聴いていたりする方が多いと思います。GRANBEATはAndroid OS搭載なので、ハイレゾだけでなく、ストリーミングも圧縮ファイルも、動画やゲームなどの音も高音質化できるので、ぜひ試してみてもらいたいです。GRANBEATで高音質を体験することで、逆にハイレゾ音源やオーディオに興味を持ってもらうという流れも作れたらいいですね」(林氏)。
スマートフォンは外観上の個性が打ち出しにくいものだが、GRANBEATはその点にもこだわったという。アルミ削りだし筐体の質感の高さや、ベースとなるハイレゾDAPの流れを継承しつつ、持った時に滑らかにフィットするような背面やボリューム部分など、持ちやすさにも配慮。また、ボリューム表示などはオーディオ製品らしいUIを備えており、まさに音楽機能に特化したスマートフォンであることが分かる。
現時点でコンシューマーに加えて法人からの注文も多く、初期生産台数はすでに予約でいっぱいとのこと。ちなみに本機はスマホ/DAP売り場の双方で展開される予定で、「音質に特化したスマートフォンとして様々な人に使ってもらえるよう裾野を広げていきたい」と意気込みを語ってくれた。
『ONKYO GRANBEAT CAFE』に実際に訪れてみて、まず出入り口や店内に大きく展開されている製品イメージに目を引かれた。お洒落な店内に違和感なくGRANBEATも馴染んでおり、ゆっくりとした時間が流れる中じっくりと楽しむことができそうだ。
食事や飲み物など通常のカフェとしての利用も勿論可能で、温かいカフェメニューを頼むと、GRANBEATオリジナルのカップスリーブがついてくる。オープンは2月28日までとなるので、興味のある方はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。