ハイエンド機の音場補正機能を搭載
ソニー、同社初のアトモス/DTS:X対応AVアンプ「STR-DN1080」。7.1ch対応、77,800円
ソニーは、同社初となるドルビーアトモス/DTS:X対応AVアンプ「STR-DN1080」を6月17日より発売する。価格は77,800円(税抜)。
7.1ch対応のAVアンプ。今年1月のCESで初披露されていたモデルで(関連ニュース)、今回国内での発売が正式発表されたかたち。このクラスで初めて、上位モデルで採用されていた自動音場補正機能「D.C.A.C.EX」を搭載したことも特徴だ。
本機は2016年5月に発売された「STR-DN1070」の後継機に位置づけられる。32bit DACの搭載、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生をはじめとするハイレゾ対応などは継承しつつ、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応した。
7chアンプを搭載。引き続きWi-FiおよびLDAC対応のBluetoothを内蔵する。HDMIは入力6系統、出力2系統を搭載。実用最大出力は165W/ch、定格出力は100W/chとなる。以下に詳細を説明する。
ソニーとしては初のドルビーアトモス/DTS:X対応モデルとなるが、このタイミングでの投入となった理由について同社は「『いつやるのか』という問い合わせがあったが、ソフトがまだ少ない状況では“中級以下の価格帯で対応するメリットがどれほどあるのか”という議論があった。しかし昨年からソフトも増えてきたことで、このクラスへの投入を決断した」とのことだった。
音場補正機能については、これまで同社ハイエンドモデル「ESシリーズ」に採用されている「D.C.A.C(Digital Cinema Auto Calibration) EX」を、このクラスとして初めて搭載。ドルビーアトモス/DTS:Xの音場補正にも対応する。
従来モデルに搭載されていた「アドバンストD.C.A.C」では、モノラルマイクによる測定および8バンド・パラメトリックイコライザーによる音場補正だった。対して本機のD.C.A.C EXでは、ステレオマイクによる測定および31バンド・グラフィックイコライザーによる音場補正が実施される。
なお、アトモス/DTS:Xのためにトップスピーカーを用意する場合は、音場補正時にトップスピーカーの高さを手動で入力する。また、アトモス/DTS:Xへの対応に伴い、高さ方向も含めて映画館の音場を再現・生成するソニーの独自技術「HD-D.C.S.」は非搭載となった。
D.C.A.C EXの搭載に伴い、限られたスピーカー設置条件で最適な音場空間を作り出す同社の独自技術「スピーカー・リロケーション」にも新たに対応。測定した情報をもとに全てのスピーカーの位相をフロントに揃え、さらにスピーカーからの音源を理想的な位置・角度に自動補正する。本機能はアトモス/DTS:Xにも対応している(なお、トップスピーカーの補正は画面に向かって横方向のみ行える)。
さらに、サラウンドバックスピーカーを仮想的に生成し、5ch分のスピーカーで7chサラウンドを再現する「ファントム・サラウンドバック」機能も備えた。これにより本機の最大構成である5.1.2chで、7.1.2chに相当するサラウンド再生を実現できるとアピールする。
アトモス/DTS:Xのデコードや、D.C.A.C EXやスピーカーリロケーションで求められる高度な演算処理を可能にするために、刷新したDSPを3枚搭載した。また、デジタル回路基板は一体成型のメタルフレームとし、剛性を強化して振動による音質への影響を軽減した。
設置性を向上させるために、本体の高さを従来機から16mm削減した。この小型化について同社は、IKEAの掲示板に「なぜIKEAにはAVアンプが入るテレビラックがないのか」というコメントがあり、実際に調査してみたら、従来モデルではテレビラックに収まりきらず、ラック上に置かざるをえないユーザーがいることがわかったという。こうした状況を改善するために小型化を実現させたとのことだ。
ハイレゾ再生は引き続き、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC・ALACなどの再生に対応。USBメモリーおよびネットワーク経由での再生が可能となっている。圧縮音源をハイレゾ相当まで高音質化する「DSEE HX」も搭載する。
HDMI端子は入力6/出力2の全てがHDCP2.2対応。映像面では4K 60p 4:4:4出力およびHDRの入出力に対応する。
BluetoothはLDACおよびNFCに対応。ネットワーク機能については、Airplay、Chromecast built-inに対応。ソニー製アプリ「Music Center」からの操作も可能だ。
そのほか音声端子は、光デジタル入力×1、同軸デジタル入力×1、ライン入力(アナログRCA)×4、USB-A入力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー出力×2を搭載。映像端子についてはコンポジット入力×2、コンポジット出力(モニター)×1を搭載する。
また、ゾーン出力としてライン出力を1系統、スピーカー出力を1系統(サラウンドバック/ハイトと兼用)を備える。
スピーカー適合インピーダンスは6〜16Ω、全高調波ひずみ率はフロント0.09%以下(6Ω負荷、100W+100W、20Hz-20kHz)、周波数特性は10Hz〜100kHz(±3dB、8Ω時)、S/Nは96dB(ライン)。
消費電力は190W(待機時最小0.4W)、430W×156H×331Dmm、質量は9.7kg。
7.1ch対応のAVアンプ。今年1月のCESで初披露されていたモデルで(関連ニュース)、今回国内での発売が正式発表されたかたち。このクラスで初めて、上位モデルで採用されていた自動音場補正機能「D.C.A.C.EX」を搭載したことも特徴だ。
本機は2016年5月に発売された「STR-DN1070」の後継機に位置づけられる。32bit DACの搭載、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生をはじめとするハイレゾ対応などは継承しつつ、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応した。
7chアンプを搭載。引き続きWi-FiおよびLDAC対応のBluetoothを内蔵する。HDMIは入力6系統、出力2系統を搭載。実用最大出力は165W/ch、定格出力は100W/chとなる。以下に詳細を説明する。
ソニーとしては初のドルビーアトモス/DTS:X対応モデルとなるが、このタイミングでの投入となった理由について同社は「『いつやるのか』という問い合わせがあったが、ソフトがまだ少ない状況では“中級以下の価格帯で対応するメリットがどれほどあるのか”という議論があった。しかし昨年からソフトも増えてきたことで、このクラスへの投入を決断した」とのことだった。
音場補正機能については、これまで同社ハイエンドモデル「ESシリーズ」に採用されている「D.C.A.C(Digital Cinema Auto Calibration) EX」を、このクラスとして初めて搭載。ドルビーアトモス/DTS:Xの音場補正にも対応する。
従来モデルに搭載されていた「アドバンストD.C.A.C」では、モノラルマイクによる測定および8バンド・パラメトリックイコライザーによる音場補正だった。対して本機のD.C.A.C EXでは、ステレオマイクによる測定および31バンド・グラフィックイコライザーによる音場補正が実施される。
なお、アトモス/DTS:Xのためにトップスピーカーを用意する場合は、音場補正時にトップスピーカーの高さを手動で入力する。また、アトモス/DTS:Xへの対応に伴い、高さ方向も含めて映画館の音場を再現・生成するソニーの独自技術「HD-D.C.S.」は非搭載となった。
D.C.A.C EXの搭載に伴い、限られたスピーカー設置条件で最適な音場空間を作り出す同社の独自技術「スピーカー・リロケーション」にも新たに対応。測定した情報をもとに全てのスピーカーの位相をフロントに揃え、さらにスピーカーからの音源を理想的な位置・角度に自動補正する。本機能はアトモス/DTS:Xにも対応している(なお、トップスピーカーの補正は画面に向かって横方向のみ行える)。
さらに、サラウンドバックスピーカーを仮想的に生成し、5ch分のスピーカーで7chサラウンドを再現する「ファントム・サラウンドバック」機能も備えた。これにより本機の最大構成である5.1.2chで、7.1.2chに相当するサラウンド再生を実現できるとアピールする。
アトモス/DTS:Xのデコードや、D.C.A.C EXやスピーカーリロケーションで求められる高度な演算処理を可能にするために、刷新したDSPを3枚搭載した。また、デジタル回路基板は一体成型のメタルフレームとし、剛性を強化して振動による音質への影響を軽減した。
設置性を向上させるために、本体の高さを従来機から16mm削減した。この小型化について同社は、IKEAの掲示板に「なぜIKEAにはAVアンプが入るテレビラックがないのか」というコメントがあり、実際に調査してみたら、従来モデルではテレビラックに収まりきらず、ラック上に置かざるをえないユーザーがいることがわかったという。こうした状況を改善するために小型化を実現させたとのことだ。
ハイレゾ再生は引き続き、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC・ALACなどの再生に対応。USBメモリーおよびネットワーク経由での再生が可能となっている。圧縮音源をハイレゾ相当まで高音質化する「DSEE HX」も搭載する。
HDMI端子は入力6/出力2の全てがHDCP2.2対応。映像面では4K 60p 4:4:4出力およびHDRの入出力に対応する。
BluetoothはLDACおよびNFCに対応。ネットワーク機能については、Airplay、Chromecast built-inに対応。ソニー製アプリ「Music Center」からの操作も可能だ。
そのほか音声端子は、光デジタル入力×1、同軸デジタル入力×1、ライン入力(アナログRCA)×4、USB-A入力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー出力×2を搭載。映像端子についてはコンポジット入力×2、コンポジット出力(モニター)×1を搭載する。
また、ゾーン出力としてライン出力を1系統、スピーカー出力を1系統(サラウンドバック/ハイトと兼用)を備える。
スピーカー適合インピーダンスは6〜16Ω、全高調波ひずみ率はフロント0.09%以下(6Ω負荷、100W+100W、20Hz-20kHz)、周波数特性は10Hz〜100kHz(±3dB、8Ω時)、S/Nは96dB(ライン)。
消費電力は190W(待機時最小0.4W)、430W×156H×331Dmm、質量は9.7kg。
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドSONY
- 型番STR-DN1080
- 発売日2017年6月17日
- 価格77,800円(税抜)
【SPEC】●入力端子:HDMI×8、コンポジット×2、光デジタル×1、同軸デジタル×1、ライン×4、USB×1 ●出力端子:HDMI×2、コンポジット×1、サブウーファー×2、ヘッドホン×1 ●実用最大出力/定格出力:フロント…165W×2/100W×2、センター…165W/100W、サラウンド…165W×2/100W×2、サラウンドバック/フロントハイ共用…165W×2、100W×2(いずれも6Ω) ●スピーカー適合インピーダンス:6〜16Ω ●全高調波歪率:フロント0.09%以下(6Ω負荷、100W×2、20Hz〜20kHz) ●周波数特性:10Hz〜100kHz ±3dB(8Ω時) ●S/N比:LINE 96dB ●ヘッドホン出力:60mW×2(32Ω) ●消費電力:190W(待機時0.4W) ●外形寸法:430W×156H×331Dmm ●質量:9.7kg