HOME > ニュース > ソニー、同社初のアトモス/DTS:X対応AVアンプ「STR-DN1080」。7.1ch対応、77,800円

ハイエンド機の音場補正機能を搭載

ソニー、同社初のアトモス/DTS:X対応AVアンプ「STR-DN1080」。7.1ch対応、77,800円

公開日 2017/05/09 13:07 編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、同社初となるドルビーアトモス/DTS:X対応AVアンプ「STR-DN1080」を6月17日より発売する。価格は77,800円(税抜)。

「STR-DN1080」


7.1ch対応のAVアンプ。今年1月のCESで初披露されていたモデルで(関連ニュース)、今回国内での発売が正式発表されたかたち。このクラスで初めて、上位モデルで採用されていた自動音場補正機能「D.C.A.C.EX」を搭載したことも特徴だ。

本機は2016年5月に発売された「STR-DN1070」の後継機に位置づけられる。32bit DACの搭載、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生をはじめとするハイレゾ対応などは継承しつつ、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応した。

背面端子部

7chアンプを搭載。引き続きWi-FiおよびLDAC対応のBluetoothを内蔵する。HDMIは入力6系統、出力2系統を搭載。実用最大出力は165W/ch、定格出力は100W/chとなる。以下に詳細を説明する。

ソニーとしては初のドルビーアトモス/DTS:X対応モデルとなるが、このタイミングでの投入となった理由について同社は「『いつやるのか』という問い合わせがあったが、ソフトがまだ少ない状況では“中級以下の価格帯で対応するメリットがどれほどあるのか”という議論があった。しかし昨年からソフトも増えてきたことで、このクラスへの投入を決断した」とのことだった。

音場補正機能については、これまで同社ハイエンドモデル「ESシリーズ」に採用されている「D.C.A.C(Digital Cinema Auto Calibration) EX」を、このクラスとして初めて搭載。ドルビーアトモス/DTS:Xの音場補正にも対応する。

D.C.A.C EXに対応

ステレオによる測定に対応した新マイク

従来モデルに搭載されていた「アドバンストD.C.A.C」では、モノラルマイクによる測定および8バンド・パラメトリックイコライザーによる音場補正だった。対して本機のD.C.A.C EXでは、ステレオマイクによる測定および31バンド・グラフィックイコライザーによる音場補正が実施される。

なお、アトモス/DTS:Xのためにトップスピーカーを用意する場合は、音場補正時にトップスピーカーの高さを手動で入力する。また、アトモス/DTS:Xへの対応に伴い、高さ方向も含めて映画館の音場を再現・生成するソニーの独自技術「HD-D.C.S.」は非搭載となった。

D.C.A.C EXの搭載に伴い、限られたスピーカー設置条件で最適な音場空間を作り出す同社の独自技術「スピーカー・リロケーション」にも新たに対応。測定した情報をもとに全てのスピーカーの位相をフロントに揃え、さらにスピーカーからの音源を理想的な位置・角度に自動補正する。本機能はアトモス/DTS:Xにも対応している(なお、トップスピーカーの補正は画面に向かって横方向のみ行える)。

さらに、サラウンドバックスピーカーを仮想的に生成し、5ch分のスピーカーで7chサラウンドを再現する「ファントム・サラウンドバック」機能も備えた。これにより本機の最大構成である5.1.2chで、7.1.2chに相当するサラウンド再生を実現できるとアピールする。

3基のDSPを搭載

アトモス/DTS:Xのデコードや、D.C.A.C EXやスピーカーリロケーションで求められる高度な演算処理を可能にするために、刷新したDSPを3枚搭載した。また、デジタル回路基板は一体成型のメタルフレームとし、剛性を強化して振動による音質への影響を軽減した。

こちらは「STR-DN1080」のデジタル基板。ワンピース構成として剛性を強化している

こちらは従来モデル「STR-DN1070」のデジタル基板

設置性を向上させるために、本体の高さを従来機から16mm削減した。この小型化について同社は、IKEAの掲示板に「なぜIKEAにはAVアンプが入るテレビラックがないのか」というコメントがあり、実際に調査してみたら、従来モデルではテレビラックに収まりきらず、ラック上に置かざるをえないユーザーがいることがわかったという。こうした状況を改善するために小型化を実現させたとのことだ。

ハイレゾ再生は引き続き、DSD 5.6MHz/5.1chのネイティブ再生、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC・ALACなどの再生に対応。USBメモリーおよびネットワーク経由での再生が可能となっている。圧縮音源をハイレゾ相当まで高音質化する「DSEE HX」も搭載する。

本機のGUI

HDMI端子は入力6/出力2の全てがHDCP2.2対応。映像面では4K 60p 4:4:4出力およびHDRの入出力に対応する。

BluetoothはLDACおよびNFCに対応。ネットワーク機能については、Airplay、Chromecast built-inに対応。ソニー製アプリ「Music Center」からの操作も可能だ。

そのほか音声端子は、光デジタル入力×1、同軸デジタル入力×1、ライン入力(アナログRCA)×4、USB-A入力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー出力×2を搭載。映像端子についてはコンポジット入力×2、コンポジット出力(モニター)×1を搭載する。

また、ゾーン出力としてライン出力を1系統、スピーカー出力を1系統(サラウンドバック/ハイトと兼用)を備える。

スピーカー適合インピーダンスは6~16Ω、全高調波ひずみ率はフロント0.09%以下(6Ω負荷、100W+100W、20Hz-20kHz)、周波数特性は10Hz~100kHz(±3dB、8Ω時)、S/Nは96dB(ライン)。

消費電力は190W(待機時最小0.4W)、430W×156H×331Dmm、質量は9.7kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックやデータを見る
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります