HOME > ニュース > パナソニック、77型の4K有機ELテレビ“VIERA”「EZ1000」。250万円前後

65型と2サイズ展開に

パナソニック、77型の4K有機ELテレビ“VIERA”「EZ1000」。250万円前後

公開日 2017/08/28 13:15 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、4K対応の有機ELテレビ“VIERA”「EZ1000」シリーズの新製品として、77型の「TH-77EZ1000」を9月22日に発売する。価格はオープンだが250万円前後での販売が予想される。

77型の「TH-77EZ1000」


同社は4K有機ELテレビのラインナップとして、上位の「EZ1000」シリーズと、通常の「EZ950」シリーズの2シリーズを展開している。EZ1000にはこれまで65型しかなかったが、今回77型を追加し、2サイズで展開する。

EZ1000シリーズでは厳選した有機ELパネルのみを採用し、個体差を見極めたチューニングを行うほか、Technicsチームと共同開発したバータイプの大型スピーカーを採用している。

サイズを大型化した以外の特徴は、65型のEZ1000とほぼ同様。ULTRA HD PREMIUMの認証も取得している。

映像エンジンには「ヘキサクロマドライブPLUS」を搭載し、液晶テレビで培った色再現技術に加え、プラズマテレビで培ってきた自発光技術も投入。有機ELならではの黒再現性はもちろん、色再現性や階調表現、ノイズ除去にも力を入れた。

ヘキサクロマドライブPLUSによる忠実な輝度制御は明るいシーンでも効果を発揮。例えば太陽光などの極端に明るい部分を映す際、その周囲に起こる色帯の発生を抑え、高輝度のHDR映像でも自然な階調とリアルな色再現も実現できるという。

またマスモニ(マスターモニター)レベルを目指したという色再現性も特徴。色のチューニングには独自開発の測色ツールを使用し、色の誤差を抑えるシミュレーションも行い、色ズレも補正する。BT.2020の色再現については、こちらも業務用マスターモニターに採用されている3D-LUT(ルックアップテーブル)補正を採用している。

マスモニレベルの色再現性能を目指して開発

さらにEZ1000は、有機ELパネルならではの黒再現や暗部階調を引き出すために、視認性を高める特殊フィルター「ブラックフィルター」をパネル表面に採用している。また、「暗部階調スムーサー」によって、HDRの原信号を16bit処理で輝度信号に変換することにより、HDR映像の原信号を階調間引きすることなく、より忠実に暗部階調を再現することが可能となった。

音質面では前述のとおり、Technicsのチームと共同開発した“Tuned by Technics”スピーカーを搭載。音響回路やスピーカー構造の設計、チューニングまでが同社のHi-Fiオーディオ開発部門であるTechnics開発陣との連携のもとで行われた。また専用の高音質部品を採用することで、オーディオ信号処理時の音の劣化の回避やノイズ低減にも取り組んだという。最大出力は高域20W、中域20W、低域40Wの計80W。

Technicsチームと共同開発したバータイプの大型スピーカーを採用

デザイン面では、浮遊感をテーマにしたデザインを採用。最薄部の薄さは8.4mmを実現。有機ELならではの薄さを活かし、360度どこから見ても美しいフォルムを目指した。壁かけ時には、スピーカーもスリムに配置できる様に設計されている。

視聴・録画関連機能については、放送中のテレビ番組(地上・BS/CS)、録画番組、Netflixなどの有料動画、YouTubeなどの無料動画、任意に設定したキーワードにかかったコンテンツなどを同一画面上で一元的に表示する「アレコレチャンネル」を搭載。各メディアを横断した検索も可能となっている。

全録対応のDIGAをはじめ、2014年以降のネットワークに対応した同社製BDレコーダーと組み合わせることで、番組表に録画済みの過去番組も一元的に表示できる「過去未来番組表」機能も搭載された。

チューナーは地上デジタル/BS・110度CSデジタルを3系統搭載。2番組までの同時録画が可能だ。

HDMI端子は4系統を搭載する。定格消費電力は765W(待機時約0.3W)。外形寸法は1723W×1091H×373Dmm、質量は約44.0kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE