公園としての公益性の高さも追求
「銀座ソニーパーク」全貌公開。ビルを「あえて建てない」こだわり、街に開いた施設へ
東京・銀座のソニービル跡地をリニューアルした公共スペース「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」が明日8月9日より開園。一足早くメディア向けにその全貌が公開された。
■銀座の一等地にソニーがオープンする新コンセプト公園の全貌が明らかに
Ginza Sony Parkは、約707m2の地上部「グラウンドレベル」と、地下4階までの「ローワーパーク」で構成される垂直立体公園。グラウンドレベルには公園のほか、TOKYO FMのサテライトスタジオ、そしてポップアップストアも展開。ローワーパークには、パートナー企業と提携したコンセプトショップやライブ会場、イベントスペースを備え、体験型イベント/ライブなども開催していく。
地上の公園スペースには、世界各地から集めた特別な植物を展示。植えられた植物はすべて購入することが可能で、植物が購入されるたびに植物が入れ替わって公園の表情が変わっていくのも特徴。プラントハンターの西畠清順氏(そら植物園代表)がプロデューサーを務めるショップ「アヲ GINZA TOKYO」を併設しており、同ショップが販売等を行う。
ローワーパーク地下1階には、藤原ヒロシ氏がディレクターを務め、コンビニを模しつつTシャツやバッグなど様々なオリジナルアイテムを販売するショップ「THE CONVENI」と、ミシュラン星獲得点による飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」をオープン。MIMOSA GINZAでは香港ミルクティーやエッグタルトなどをスタンド形式で提供する。
また、この2店舗以外のスペースはオープンスペースとなっており、“放し飼い”状態の「aibo」と触れ合うこともできる。
地下2階はイベントスペース。先行して発表されているように(関連ニュース)、9月24日まで屋内ローラースケート場を開設し、無料のレンタルシューズでローラースケートを楽しめるようにする。
地下3階では「Game x Parking」と銘打ったイベントを同期間で開催。 「Xperia Touch」を使用したテーブルゲームや、 「グランツーリスモSPORT」のコックピット型試遊台を設置している。
また同フロアには、あんこの製造所を兼ね備えたショップ「トラヤカフェ・あんスタンド」が入居。小豆/砂糖/寒天のみでつくった「あんペースト(シンプル)」をこの店舗限定で販売する。
なお、トラヤカフェ・あんスタンドは地上のグラウンドフロアのポップアップストアとしても夏季限定で出展。上記のあんペーストを添えたものなど、銀座限定味のかき氷を味わうことができる。「冬季にはお汁粉を出すショップを展開する予定」(説明員)という。
地下4階には、クラフトビール専門店による新コンセプトデリ「BEER TO GO by SPRING VALLEY BREWEY」とライブスペースが展開。不定期に毎週金曜日20:00からアーティストによるライブ「Park Live」も開催する。
■「建て替えで『あえて建てない』のもソニーらしいのでは」
ソニーパークを運営するソニー企業(株)の永野大輔氏は、「ソニービルを建て替える計画が出た当初は、『どんなビルを建てるか』という議論をしていた。しかし、2020年に向けて東京のいろいろな場所で建て替えが続くことがわかってくるなかで、ソニーは『あえて建てない』というアイディアが出てきた」と、ソニーパーク構想の背景を説明。「人のやらないことをやろうというのがソニーのDNA。(あえて建てないというアイディアは)まさにソニーらしいのではないかと考えた」と言葉を続けた。
そして「じゃあどうするか、となったときにヒントになったのが、創業者の盛田昭夫と建築家の芦原義信氏がソニービル建築の際に掲げた『街に開かれた施設』というコンセプトだった」とコメント。「ソニースクエア(※ソニービルの前に設けられていたオープンスペース)を盛田は『銀座の庭』と呼んでいたのだが、それを全面展開して公園にしたらどうかと考えた。それが人と街のインターフェースになるのではないかという考えだ」とした。
なお、地下2階は東京メトロ銀座駅のコンコース、地下3階は西銀座駐車場地下2階に直結。公園らしくあるため、ほとんどの場所で扉や壁、入口のようなものを設けず、駅や駐車場からシームレスに行き来できるようになっている。「地上も地下も都市機能と隣接しているのがソニーパーク。街に開かれた施設を目指した」という。
また、永野氏は「まず最初に余白をデザインし、その上でショップなどを配置した」ともコメント。「公園で散歩したり、昼寝したり、遊んだりと自由にできるのは、決められていない場所、余白があるから。普通の商業施設ならワンフロア全部にお店があるが、ソニーパークでは余白を大事にした」と説明した。
さらに、トイレも「8階建てだったソニービルのときより多い」(永野氏)数を用意。座って休憩できる場所も随所に用意し、公園としての公共性を高めることを意識している。「ここはソニーのショールームではなく公園。たんに通り抜けるだけでもいい。街のリズムを変えるような場所として、銀座に貢献できればうれしい」と永野氏は語った。
なお、8月17日(金)〜9月9日(日)には、銀座ソニービルで毎年開催していた「Sony Aquarium 2018」を開催(関連ニュース)。 Ginza Sony Parkに設置する大水槽に、沖縄美ら海の約1,000匹の生き物たちが泳ぎ回る。
また、9月28日(金)〜10月28日(日)には、「ミラノデザインウィーク2018」に出展しBest Playfulness 2018を受賞した、 「隠された感覚(Hidden Senses)」というコンセプトを持つプロダクトや空間を国内で初めて披露する。
■銀座の一等地にソニーがオープンする新コンセプト公園の全貌が明らかに
Ginza Sony Parkは、約707m2の地上部「グラウンドレベル」と、地下4階までの「ローワーパーク」で構成される垂直立体公園。グラウンドレベルには公園のほか、TOKYO FMのサテライトスタジオ、そしてポップアップストアも展開。ローワーパークには、パートナー企業と提携したコンセプトショップやライブ会場、イベントスペースを備え、体験型イベント/ライブなども開催していく。
地上の公園スペースには、世界各地から集めた特別な植物を展示。植えられた植物はすべて購入することが可能で、植物が購入されるたびに植物が入れ替わって公園の表情が変わっていくのも特徴。プラントハンターの西畠清順氏(そら植物園代表)がプロデューサーを務めるショップ「アヲ GINZA TOKYO」を併設しており、同ショップが販売等を行う。
ローワーパーク地下1階には、藤原ヒロシ氏がディレクターを務め、コンビニを模しつつTシャツやバッグなど様々なオリジナルアイテムを販売するショップ「THE CONVENI」と、ミシュラン星獲得点による飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」をオープン。MIMOSA GINZAでは香港ミルクティーやエッグタルトなどをスタンド形式で提供する。
また、この2店舗以外のスペースはオープンスペースとなっており、“放し飼い”状態の「aibo」と触れ合うこともできる。
地下2階はイベントスペース。先行して発表されているように(関連ニュース)、9月24日まで屋内ローラースケート場を開設し、無料のレンタルシューズでローラースケートを楽しめるようにする。
地下3階では「Game x Parking」と銘打ったイベントを同期間で開催。 「Xperia Touch」を使用したテーブルゲームや、 「グランツーリスモSPORT」のコックピット型試遊台を設置している。
また同フロアには、あんこの製造所を兼ね備えたショップ「トラヤカフェ・あんスタンド」が入居。小豆/砂糖/寒天のみでつくった「あんペースト(シンプル)」をこの店舗限定で販売する。
なお、トラヤカフェ・あんスタンドは地上のグラウンドフロアのポップアップストアとしても夏季限定で出展。上記のあんペーストを添えたものなど、銀座限定味のかき氷を味わうことができる。「冬季にはお汁粉を出すショップを展開する予定」(説明員)という。
地下4階には、クラフトビール専門店による新コンセプトデリ「BEER TO GO by SPRING VALLEY BREWEY」とライブスペースが展開。不定期に毎週金曜日20:00からアーティストによるライブ「Park Live」も開催する。
■「建て替えで『あえて建てない』のもソニーらしいのでは」
ソニーパークを運営するソニー企業(株)の永野大輔氏は、「ソニービルを建て替える計画が出た当初は、『どんなビルを建てるか』という議論をしていた。しかし、2020年に向けて東京のいろいろな場所で建て替えが続くことがわかってくるなかで、ソニーは『あえて建てない』というアイディアが出てきた」と、ソニーパーク構想の背景を説明。「人のやらないことをやろうというのがソニーのDNA。(あえて建てないというアイディアは)まさにソニーらしいのではないかと考えた」と言葉を続けた。
そして「じゃあどうするか、となったときにヒントになったのが、創業者の盛田昭夫と建築家の芦原義信氏がソニービル建築の際に掲げた『街に開かれた施設』というコンセプトだった」とコメント。「ソニースクエア(※ソニービルの前に設けられていたオープンスペース)を盛田は『銀座の庭』と呼んでいたのだが、それを全面展開して公園にしたらどうかと考えた。それが人と街のインターフェースになるのではないかという考えだ」とした。
なお、地下2階は東京メトロ銀座駅のコンコース、地下3階は西銀座駐車場地下2階に直結。公園らしくあるため、ほとんどの場所で扉や壁、入口のようなものを設けず、駅や駐車場からシームレスに行き来できるようになっている。「地上も地下も都市機能と隣接しているのがソニーパーク。街に開かれた施設を目指した」という。
また、永野氏は「まず最初に余白をデザインし、その上でショップなどを配置した」ともコメント。「公園で散歩したり、昼寝したり、遊んだりと自由にできるのは、決められていない場所、余白があるから。普通の商業施設ならワンフロア全部にお店があるが、ソニーパークでは余白を大事にした」と説明した。
さらに、トイレも「8階建てだったソニービルのときより多い」(永野氏)数を用意。座って休憩できる場所も随所に用意し、公園としての公共性を高めることを意識している。「ここはソニーのショールームではなく公園。たんに通り抜けるだけでもいい。街のリズムを変えるような場所として、銀座に貢献できればうれしい」と永野氏は語った。
なお、8月17日(金)〜9月9日(日)には、銀座ソニービルで毎年開催していた「Sony Aquarium 2018」を開催(関連ニュース)。 Ginza Sony Parkに設置する大水槽に、沖縄美ら海の約1,000匹の生き物たちが泳ぎ回る。
また、9月28日(金)〜10月28日(日)には、「ミラノデザインウィーク2018」に出展しBest Playfulness 2018を受賞した、 「隠された感覚(Hidden Senses)」というコンセプトを持つプロダクトや空間を国内で初めて披露する。