引っ掛けシーリングに簡単設置
寝室も映像空間に。照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」がヨドバシAkibaで人気上昇中
■プロジェクターとの距離がぐっと縮まった
プロジェクターと言えば、プレゼンなどビジネス用途や高額なホームシアタールームなど、多くの人にとって少し縁遠い存在だと思われていたが、ここに来てぐっと距離感が縮まっている。ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでも来店者の数が増え、「若い女性がおひとりでプロジェクターの売り場に来られるケースも珍しくありません」(マイホーム商品・TVチーム入柿翔馬氏)と、ユーザー層の拡大を実感しているという。
この流れを牽引するのは、手のひらの上にも載せられる軽量・コンパクトなモバイルプロジェクター。「特に活躍が目につくのがLGの商品です。画質が悪い、画面が暗いなどと言われていたウイークポイントが改善され、性能アップには目を見張るものがあります」と、存在感が日増しに高まっているという。
若い人を中心にしたテレビ離れが指摘されているが、モバイルプロジェクターがあれば、普段はスマホで見ているコンテンツを、家では大きな画面に写し出して楽しめる。「たとえばChromecastを接続して楽しむこともできます。売り場ではテレビの映像を流して、構えずふだん使いで、手軽に大きな画面で楽しめる点をアピールしています」と、プロジェクターが身近な商品であることを訴える。
■プロジェクターの新境地を切り開く世界初の商品
そこへさらに新風が吹き込んだ。「popIn Aladdin」(ポップイン アラジン)の登場だ。高機能・高性能のプロジェクターに、スピーカー、さらにLEDシーリングライトを一体化した世界初の商品。「何より簡単に設置できるのが大きなポイントです。プロジェクターを天井に設置するとなると、工事が必要なケースがほとんどですが、popIn Aladdinなら、家庭用の引掛シーリングがあれば工事無しで取り付けられます。電源ケーブルも不要。シーリングライトが一体となることで、生活シーンにも違和感なく溶け込みます」。
投影面を縦方向に最大18度移動できる位置調整機能と水平・垂直方向に約40度の範囲で補正できる台形ゆがみ補正機能を搭載。投射距離は40インチで1.03メートル、120インチで3.09メートル。Android OSが搭載され、インターネットやNetflixなどの動画配信も楽しめ、スマホの写真や動画、アプリを大画面に映し出すミラーリング機能も搭載。専用アプリで自宅のレコーダーと連携すれば、放送中や録画したテレビ番組も視聴できる。
「入力端子がないため、BDプレーヤー、レコーダーやゲーム機を直接接続して投映できないデメリットもあります」と指摘するが、従来のプロジェクターの概念に縛られない使い勝手こそが魅力。そこでヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは「popIn Aladdinならではの特長を存分に活かすため、これまでプロジェクターには関心がなかった、あるいは、まったく知らなかった新規のお客様へのアピールを第一に考え、ファミリー層をメインターゲットに据えました」と、目に付きやすいテレビコーナーで展開を進める。
■キッズ向けオリジナルコンテンツでファミリーへアピール
ターゲットは“寝室”。同製品を発売するpopIn(株)では「これまで寝るだけだった寝室を、家族みんなのコミュ二ケーションが深まる空間にできないか。そんな想いで開発したのがpopIn Aladdin。一緒に見て、話して、遊んで、学んで、家族がもっともっと近くなる。“未来の壁”が照らす家族の豊かな暮らし。新機能・コンテンツ開発など、今後も様々なアップデートに取り組んでいく」と狙いを説明する。
シーリングライトの明るさは3,800ルーメン。日本照明工業会が示す基準からも、6畳から8畳が目安となる。“寝室を豊かな空間に変える世界初の3in1スマートライト”を謳い文句に、店頭での商品展示用にも寝室の生活シーンを描いた什器が用意されている。
ヨドバシカメラでは12月・1月と2カ月連続でプロジェクター売れ筋ナンバーワンになるなど、大きな反響を得ている。「引き合いのほとんどが狙い通りファミリー層からのもので、寝室で使用されるケースが多いようです」。子供の絵本の読み聞かせが楽しくなる「世界の絵本」、等身大の動物を鳴き声と一緒に映し出す「等身大動物図鑑」、“空に雲があるのはなぜ?”といった日常の素朴な疑問に親子で考える「なんでなの?」など、キッズ向けのオリジナルコンテンツも充実。「お子さんと一緒に教育アプリをご覧になられるという話もよくお聞きします」と、ファミリー層にも新しいプロジェクター像が根付きつつある。
■新規商品の課題は「どの売り場から訴えるのか」
「プロジェクターの存在を知らない人からすれば、本当にびっくりするような商品です。popIn Aladdinの登場で、プロジェクターをより多くの人に知ってもらう後押しができたのではないでしょうか。これまでにはなかった新しい使い方も提案されています。今後の訴え方次第では、すぐ手が届くところまで来たプロジェクターを楽しんでみようかと思う人がもっと増えてくると思います」と、潜在需要の喚起に期待を寄せる。
3in1商品としてさまざまな切り口から用途が見え、ヨドバシカメラでは、照明コーナーから訴求している店舗も見られる。既存ジャンルに分類しにくい、こうした新提案商品につきまとう店頭での課題は、どの売り場から展示、訴求していくかということ。適切な居場所が設けられないと、せっかくの価値も伝えることができない。
「ソニーから発売されているグラスサウンドスピーカー『LSPX-S1』や歌詞が浮かび上がるスピーカー『Lyric Speaker Canvas』など、従来見られなかった新しい複合型の価値を備えた商品は今後さらに増えていくのではないでしょうか」と予測。こうした新規商品が備えるメッセージをお客様にどのようにしてお届けしていくか。既存の概念を打破した売り場展開が鍵を握ると言っても過言ではない。
ヨドバシカメラマルチメディアAkibaではここまで、ファミリー層へアピールしてpopIn Aladdinの持ち味を引き出してきたが、「若い人の間でテレビ離れが指摘されていますが、テレビ番組やYoutubeを大きな画面で楽しめる新しい選択肢にもなります」と一人暮らしの若者の部屋や子供部屋への親和性にも着目する。「現在はテレビコーナーで展開していますが、プロジェクター売り場での展開を計画しています。プロジェクターを知っている方にも、プロジェクターの新しいカタチ、魅力、楽しみ方を知っていただきたい」と提案を強化・拡大していく構え。
「プロジェクターのコーナーを任されて3年目になりますが、これまでいろいろなお客様と接してきました。プロジェクションマッピングやサイネージなどのBtoB、何人か集まって上映会をするから使いたいというお客様、また、プロジェクターの映像を模写して絵の勉強をされている方もいらっしゃいました。本当にいろいろな使い方や要望があり、広がりを見せていることを実感します。売り場からも、もっといろいろな使い方を提案していくことができれば、認知度をさらに深め、関心を高めていけると確信しています」と訴える入柿氏。プロジェクターがもっと身近な存在となりそうだ。
プロジェクターと言えば、プレゼンなどビジネス用途や高額なホームシアタールームなど、多くの人にとって少し縁遠い存在だと思われていたが、ここに来てぐっと距離感が縮まっている。ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaでも来店者の数が増え、「若い女性がおひとりでプロジェクターの売り場に来られるケースも珍しくありません」(マイホーム商品・TVチーム入柿翔馬氏)と、ユーザー層の拡大を実感しているという。
この流れを牽引するのは、手のひらの上にも載せられる軽量・コンパクトなモバイルプロジェクター。「特に活躍が目につくのがLGの商品です。画質が悪い、画面が暗いなどと言われていたウイークポイントが改善され、性能アップには目を見張るものがあります」と、存在感が日増しに高まっているという。
若い人を中心にしたテレビ離れが指摘されているが、モバイルプロジェクターがあれば、普段はスマホで見ているコンテンツを、家では大きな画面に写し出して楽しめる。「たとえばChromecastを接続して楽しむこともできます。売り場ではテレビの映像を流して、構えずふだん使いで、手軽に大きな画面で楽しめる点をアピールしています」と、プロジェクターが身近な商品であることを訴える。
■プロジェクターの新境地を切り開く世界初の商品
そこへさらに新風が吹き込んだ。「popIn Aladdin」(ポップイン アラジン)の登場だ。高機能・高性能のプロジェクターに、スピーカー、さらにLEDシーリングライトを一体化した世界初の商品。「何より簡単に設置できるのが大きなポイントです。プロジェクターを天井に設置するとなると、工事が必要なケースがほとんどですが、popIn Aladdinなら、家庭用の引掛シーリングがあれば工事無しで取り付けられます。電源ケーブルも不要。シーリングライトが一体となることで、生活シーンにも違和感なく溶け込みます」。
投影面を縦方向に最大18度移動できる位置調整機能と水平・垂直方向に約40度の範囲で補正できる台形ゆがみ補正機能を搭載。投射距離は40インチで1.03メートル、120インチで3.09メートル。Android OSが搭載され、インターネットやNetflixなどの動画配信も楽しめ、スマホの写真や動画、アプリを大画面に映し出すミラーリング機能も搭載。専用アプリで自宅のレコーダーと連携すれば、放送中や録画したテレビ番組も視聴できる。
「入力端子がないため、BDプレーヤー、レコーダーやゲーム機を直接接続して投映できないデメリットもあります」と指摘するが、従来のプロジェクターの概念に縛られない使い勝手こそが魅力。そこでヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは「popIn Aladdinならではの特長を存分に活かすため、これまでプロジェクターには関心がなかった、あるいは、まったく知らなかった新規のお客様へのアピールを第一に考え、ファミリー層をメインターゲットに据えました」と、目に付きやすいテレビコーナーで展開を進める。
■キッズ向けオリジナルコンテンツでファミリーへアピール
ターゲットは“寝室”。同製品を発売するpopIn(株)では「これまで寝るだけだった寝室を、家族みんなのコミュ二ケーションが深まる空間にできないか。そんな想いで開発したのがpopIn Aladdin。一緒に見て、話して、遊んで、学んで、家族がもっともっと近くなる。“未来の壁”が照らす家族の豊かな暮らし。新機能・コンテンツ開発など、今後も様々なアップデートに取り組んでいく」と狙いを説明する。
シーリングライトの明るさは3,800ルーメン。日本照明工業会が示す基準からも、6畳から8畳が目安となる。“寝室を豊かな空間に変える世界初の3in1スマートライト”を謳い文句に、店頭での商品展示用にも寝室の生活シーンを描いた什器が用意されている。
ヨドバシカメラでは12月・1月と2カ月連続でプロジェクター売れ筋ナンバーワンになるなど、大きな反響を得ている。「引き合いのほとんどが狙い通りファミリー層からのもので、寝室で使用されるケースが多いようです」。子供の絵本の読み聞かせが楽しくなる「世界の絵本」、等身大の動物を鳴き声と一緒に映し出す「等身大動物図鑑」、“空に雲があるのはなぜ?”といった日常の素朴な疑問に親子で考える「なんでなの?」など、キッズ向けのオリジナルコンテンツも充実。「お子さんと一緒に教育アプリをご覧になられるという話もよくお聞きします」と、ファミリー層にも新しいプロジェクター像が根付きつつある。
■新規商品の課題は「どの売り場から訴えるのか」
「プロジェクターの存在を知らない人からすれば、本当にびっくりするような商品です。popIn Aladdinの登場で、プロジェクターをより多くの人に知ってもらう後押しができたのではないでしょうか。これまでにはなかった新しい使い方も提案されています。今後の訴え方次第では、すぐ手が届くところまで来たプロジェクターを楽しんでみようかと思う人がもっと増えてくると思います」と、潜在需要の喚起に期待を寄せる。
3in1商品としてさまざまな切り口から用途が見え、ヨドバシカメラでは、照明コーナーから訴求している店舗も見られる。既存ジャンルに分類しにくい、こうした新提案商品につきまとう店頭での課題は、どの売り場から展示、訴求していくかということ。適切な居場所が設けられないと、せっかくの価値も伝えることができない。
「ソニーから発売されているグラスサウンドスピーカー『LSPX-S1』や歌詞が浮かび上がるスピーカー『Lyric Speaker Canvas』など、従来見られなかった新しい複合型の価値を備えた商品は今後さらに増えていくのではないでしょうか」と予測。こうした新規商品が備えるメッセージをお客様にどのようにしてお届けしていくか。既存の概念を打破した売り場展開が鍵を握ると言っても過言ではない。
ヨドバシカメラマルチメディアAkibaではここまで、ファミリー層へアピールしてpopIn Aladdinの持ち味を引き出してきたが、「若い人の間でテレビ離れが指摘されていますが、テレビ番組やYoutubeを大きな画面で楽しめる新しい選択肢にもなります」と一人暮らしの若者の部屋や子供部屋への親和性にも着目する。「現在はテレビコーナーで展開していますが、プロジェクター売り場での展開を計画しています。プロジェクターを知っている方にも、プロジェクターの新しいカタチ、魅力、楽しみ方を知っていただきたい」と提案を強化・拡大していく構え。
「プロジェクターのコーナーを任されて3年目になりますが、これまでいろいろなお客様と接してきました。プロジェクションマッピングやサイネージなどのBtoB、何人か集まって上映会をするから使いたいというお客様、また、プロジェクターの映像を模写して絵の勉強をされている方もいらっしゃいました。本当にいろいろな使い方や要望があり、広がりを見せていることを実感します。売り場からも、もっといろいろな使い方を提案していくことができれば、認知度をさらに深め、関心を高めていけると確信しています」と訴える入柿氏。プロジェクターがもっと身近な存在となりそうだ。