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Dolby Atmos Height Virtualizerに対応

デノン、7.2ch AVアンプ「AVR-X2600H/AVR-X1600H」。音質に磨きをかけ、バーチャル・アトモス再生に対応

公開日 2019/05/17 15:00 編集部:成藤 正宣
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HDMI端子は、HDMI 2.1の新機能であるeARCとALLMに対応した。eARCは、リニアPCM 5.1ch/7.1chやイマーシブオーディオといった高ビットレート信号でも、テレビからAVアンプへ伝送可能とするもの。ALLMは、ゲームなど映像の低遅延が重要となるコンテンツにおいて、自動的に低遅延モードへ切り替わる機能となる。

ネットワークオーディオでは、従来モデルから引き続き独自のワイヤレスオーディオシステム「HEOS」を搭載し、ホームネットワーク上の音源再生やマルチルーム再生ができる他、AppleのAirPlay 2にも新たに対応。音楽ストリーミングも、Amazon Music/AWA/Spotify/SoundCloud、インターネットラジオなど多くのサービスにアクセス可能。

HEOSはもちろん、ストリーミングサービスも広くサポート

さらに、Bluetoothの送信機能も追加された。宅内の離れた場所や、大きな音を出せない夜間などにBluetoothヘッドホンで音楽を楽しめることはもちろん、スピーカー端子とBluetoothの同時出力にも対応している。なお、本機能も今年秋ごろ配信予定のファームウェア・アップデートにて追加される。

Bluetooth送信機能に対応。スピーカーと同時出力もできる。コーデックはSBC

その他、省電力機能「エコモード」のアップデートも行われており、「オート」モード時に信号レベル、ボリューム、温度、時間など複数のパラメーターを参照しつつ電力調節を行うことで、音質への悪影響をより抑えられるようになったという。

設計に上位モデルの技術を反映。録音時そのままの音質に近づく

音質面では、AVR-X2600Hでは3層、AVR-X1600Hでは2層の基板構造に、それぞれ上位モデルの技術を反映した設計/チューニングを施している。

X2600Hは3層、X1600Hは2層の基板で構成されている

上位モデルのAVR-X2600Hでは、パワーアンプの配線や部品配置を見直すことでノイズ耐性を向上。部品自体も、入力段のコンデンサーをAVC-X8500H相当の高品位なフィルムコンデンサーに交換するなどチューンナップを施した。

X2600Hの回路では、レイアウトや部品の品質を見直すことで音質の改善をはかった

また、従来は7ch分をまとめて1系統で供給していた電源ラインを、3ch分/4ch分の2系統に分離。電源全体のインピーダンス、およびチャンネル間の共通インピーダンスを下げたほか、クロストークの減少、歪の低減、S/Nの向上といった効果が得られたという。

電源ラインを2系統に分割することで、各チャンネルの干渉を抑制するねらいがある

パワートランジスタの駆動回路は、上位モデルと同等の定電流回路に変更しており、DENONブランドの特徴である中低域の見通しの良さとエネルギー感の向上をはかった。

DAC周辺では、ポストフィルター回路に音質対策の施されたオペアンプ、温度変化による抵抗値のバラつきや電流によるノイズ/歪の小さな薄膜抵抗といったオーディオグレードの部品を採用。さらに動作点を「AVC-X6500H」同様のA級動作とすることで、エネルギッシュで引き締まった低域、歪感のない高域を実現したという。

上位モデルと同等のDACは周辺回路に音質向上の工夫をこらす

AVR-X1600Hでは、出力段のアイドリング電流を増加させることで高調波歪を低減し、小音量時の高域の伸びを改善。パワーアンプ部では電流リミッター回路を取り除いたことでピーク電力を大幅に強化し、信号の大小にかかわらず余裕のあるダイナミックなサウンドを実現。DCサーボ回路では大容量コンデンサーの採用により、超低域から迫力ある臨場感をもたらすとしている。

X1600Hでは、電源や電力供給を見直すことで、よりパワーのある音を実現した

AVR-X2600Hの入出力端子は、HDMI入力×8/出力×2、アナログLR入力×4、フォノ入力(MM)×1、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ゾーン2プリ出力×1、ヘッドホン出力×1。映像端子はコンポジット入力×2、コンポジット出力×1、コンポーネント入力×2、コンポーネント出力×1。そのほかLAN×1、USB×1(フロント)、FMアンテナ端子×1、AMアンテナ端子×1を搭載する。

周波数特性は10Hz〜100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時)、S/Nは100dB(IHF-A、ダイレクトモード時)、消費電力は500W(待機時:0.1W、通常スタンバイ)、外形寸法は434W×167H×341Dmm(アンテナを寝かせた場合)、質量は9.5kg。

AVR-X1600Hの入出力端子は、HDMI入力×6/出力×1、アナログLR入力×2、フォノ入力(MM)×1、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ヘッドホン出力×1、コンポジット入力×2/出力×1。その他、LAN×1、USB×1(フロント)、FMアンテナ端子×1、AMアンテナ端子×1を搭載する。

周波数特性は10Hz〜100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時)、S/Nは98dB(IHF-A、ダイレクトモード時)、消費電力は430W(待機時:0.1W、通常スタンバイ)、外形寸法は434W×151H×339Dmm(アンテナを寝かせた場合)、質量は8.6kg。

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