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音質最優先で素材にもこだわり

<IFA>テクニクス、ハイエンドイヤホン「EAH-TZ700」発表。新開発ダイナミックドライバー搭載

公開日 2019/09/05 18:31 PHILE WEB編集部
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Technics(テクニクス)は、独ベルリンで開催される「IFA 2019」会場にて、ハイエンドイヤホン「EAH-TZ700」を発表した。ヨーロッパでは11月に発売し、価格は1,199ユーロ。日本国内での展開は、現時点では未定とのこと。

Technics「EAH-TZ700」

パッケージも展示された

本機は “圧倒的な空間表現” という同社商品のコンセプトのもと、「ダイナミックドライバーを搭載したイヤホンでの最高品質」かつ「モニターライクではなく、リスニング使用で最高クラスと呼べるもの」を目指したという。

大きな特徴として、今回本機のために独自に新開発したφ10mm磁性流体フリーエッジドライバーを1基搭載している。これにより、豊かな低音から高音まで広帯域にわたって高精度に駆動でき、超低歪再生を実現するとしている。

横から見たところ。展示用のため、盗難防止で接着剤が付いているが、MMCX端子の着脱式ケーブルを採用

後ろから見たところ

音質を最優先に追求した結果、特殊アルミニウム振動板と、しなやかで柔らかいPEEK素材を使用したフリーエッジ構造を採用。これによって重低音を大きく超える超低音域まで再生を可能にし、さらに高域側も100kHzまでカバーするなど、広帯域にわたって1つのドライバーで対応できるという。

磁性流体はスピーカーなどの放熱設計に用いられるもので、本機ではボイスコイルとマグネットの隙間に充填して採用。ボイスコイルが横に振れることなく、高次元のストローク精度を実現し、歪みを抑えてドライバー性能を最大限引き出すとしている。

また、空気の流れを緻密に制御できる「Air Control Precision Structure」を採用。ドライバー後方に背圧コントロールを備えて中高域を調整、中域の中だるみを抑えて凹凸の少ないスムーズな再生を実現するという。

本体素材にもこだわっており、ハウジング部はマグネシウムダイキャストを、イヤーピースを装着するポート部はチタニウムを使用。「妥協なく高品質な素材をふんだんに使用した」としている。

イヤホンは小型・軽量で、最適な装着ポジションと高音質をキープできる3Dハウジング形状を採用。外耳部分の形状を工夫し、様々な耳に最適な挿入角で装着できるとのこと。内部は音質優先のため、ドライバーの先端にポートが来るようストレートに配置している。

また、高い遮音性と装着性を実現するという専用のシリコンイヤーピースを用意、ノーマルタイプ(円型)とオーバルタイプ(楕円形)の2種類を、それぞれS/M/L/XLの4サイズずつ付属する。

そのほか、プレーヤーに応じて使い分けできるよう、長さ約1.2mのバランス/アンバランスケーブルの2種類を付属。線材は古河電工開発の高純度無酸素銅線「PCUHD」とOFCのハイブリッドタイプで、音質の癖が少ないものを選定したという。取り回しよくタッチノイズも抑えられるとのこと。コネクターはMMCX端子を採用。専用キャリーケースも用意し、本体形状に合わせて保護性能を確保。ケーブルを周囲に巻きつけることで携帯性も兼備する。

本体色は、ヘッドホン「EAH-T700」と似たブラックを採用。再生周波数帯域は3Hz - 100kHz、インピーダンスは19Ω、感度は108db/mw。質量は約6g。

また、DJヘッドホンの新モデル「EAH-DJ1200」も同時に発表された。こちらも11月に欧州発売予定で、価格は179ユーロ。DJの意見を多数採り入れて開発したモデルで、新開発した40mmドライバーを搭載。270度のスイングアームメカニズム、ロックできる着脱式ケーブル、折りたたみ可能なデザインなどを採用している。

DJヘッドホンの新モデル「EAH-DJ1200」

DJの意見を採り入れて開発された

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