DITA、Questyleの新製品も発表
<ヘッドフォン祭>MEZE、約3万円のエントリーイヤホン「RAI SOLO」。新開発UPMドライバー搭載
11月2日-3日に東京・中野サンプラザで開催の「秋のヘッドフォン祭2019」。本イベントで、S'NEXTは同社が取り扱うDITA、MEZE Audio、Questyleブランドの製品に関する発表会を実施した。
■DITA
DITAからはブランドCEOのDanny Tan氏が登壇し、11月1日に発売されたフラグシップイヤホン「Dream XLS」を紹介。「初代DREAMの発売より2年が経過したが、日本でもたくさん売れて大成功だった。今回の新製品であるDREAM XLSは初代と音の傾向が違うため、必ずしも初代よりも優れているとは限らないと考えている」と製品を説明した。
ドライバーは「ウルトラライナーダイナミックドライバー」をシングルで搭載。初代と同じドライバーをベースに設計を変更しており、初代よりも感情に訴えかけるエモーショナルさ、音楽性を重視した音になっているという。
また、製品名のXLSは「エクストララージサウンドステージ」の略だと説明。初代の広いサウンドステージは継承しつつ、よりクリアで明確になっているとアピールする。振動板も複数素材を組み合わせたものに変更されている。
製品の製造はほとんど日本で行われており、筐体はチタンをCNCで切削して製作。イヤホンのように小さな部品を、複数パーツ結合できるよう作るのは高い技術力が必要だという。内部にはスペーサーを2個搭載することで、背面チャンバーの容量を確保している。
仕上げも初代のマットなものから光沢仕上げへと変更。Danny氏いわく「初代は若い女性のようだったが、XLSでは大人になり、よりセクシーで美しくなった」とのことだ。
ケーブルはOSLO CABLEに専用のチューニングを行った「OSLO XLS CABLE」が付属する。OSLO CABLEを採用する理由については「プラグを2.5mm/3.5mm/4.4mmと交換できる使いやすさ」を挙げていた。
■MEZE AUDIO「RAI SOLO」
MEZE AUDIOブランドからは、イヤホン新モデル「RAI SOLO」が発表された。発売は11月8日で、予約は11月2日より開始する。
本機は5ドライバー搭載のハイブリッド型イヤホン「RAI PENTA」の弟機。シリーズのエントリーとして税込29,800円(RAI PENTAは実売価格128,000円前後)という価格を実現しながら、新開発されたUPM(ユニファイド ピストニック モーション)・9.2mmダイナミックドライバーを1基搭載することが大きな特徴だ。
このUPMドライバーについて、MEZE AUDIOの代表Antonio Meze氏は「従来のドライバーはボイスコイルのリード線を振動板に接着して駆動するが、UPMドライバーでは振動板の左右をプラスとマイナスと分け導電性を持たせることで、リード線を必要としない設計にした」と説明。コーティングには伝導率が高い銀を採用し、接着剤などは用いないため、より完璧な駆動が行えるようになり、歪みが少なく、繊細な低域再生を実現できるという。
筐体はステンレスの粉末を金型で成形後に、1,200度以上の高温の炉で焼結して固めるという製造方法MIM(Metal Injection Molding)技術を活用。これはfinalのイヤホンにも用いられているもので、ドライバーからの不要な振動や共振を抑えるように設計され、耐久性にも優れる。端子はMMCX。シルバープレートケーブルを付属する。
インピーダンスは16Ωで、感度は105±3dB(1mW/1kHz)。付属品として、MEZEロゴ入りレザーハードケース、ソフトシリコンイヤーピース(S / M / L)、ダブルフランジイヤーピース(S / M / L)、ディープダブルフランジイヤーピース(S / M / L)を用意する。
MEZE AUDIOというブランドは「市場のトレンドに沿って製品を開発することはなく、仕事だから仕方なく開発しているわけでもない。イヤホンやヘッドホンが好きなスタッフが集まって、熱意を持って、自分が使いたいと思えるモデルを開発している」と語られるように、RAI SOLOに込めた強いこだわりがアピールされた。
今後の製品展開としては、イヤホンではRAI SOLOとRAI PENTA、ヘッドホンでは「99 CLASSICS」「99 NEO」と「EMPYREAN」という、エントリーとフラグシップの間に入るミドルクラスのモデルを拡充していきたいと述べられた。
■Questyle
Questyleからは新DAP「QPM」を11月8日に発売することを発表した。価格は248,000円(税込)で、本日11月2日より予約が開始される。
純A級アンプをフルディスクリート構成で搭載。その一部をSIPモジュール化することにより、同社DAP「QP2R」と比較して出力は約2倍、静寂性は2.5倍を実現するという。
DACチップにはAKM製AK4490を搭載し、出力インピーダンスは0.1Ω。PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHz/1bitまで対応する。
内蔵メモリーは64GBで、最大2TBまで対応するmicroSDカードスロットを搭載。連続再生時間は10時間。本体カラーはブラック(QPM-B)。
■DITA
DITAからはブランドCEOのDanny Tan氏が登壇し、11月1日に発売されたフラグシップイヤホン「Dream XLS」を紹介。「初代DREAMの発売より2年が経過したが、日本でもたくさん売れて大成功だった。今回の新製品であるDREAM XLSは初代と音の傾向が違うため、必ずしも初代よりも優れているとは限らないと考えている」と製品を説明した。
ドライバーは「ウルトラライナーダイナミックドライバー」をシングルで搭載。初代と同じドライバーをベースに設計を変更しており、初代よりも感情に訴えかけるエモーショナルさ、音楽性を重視した音になっているという。
また、製品名のXLSは「エクストララージサウンドステージ」の略だと説明。初代の広いサウンドステージは継承しつつ、よりクリアで明確になっているとアピールする。振動板も複数素材を組み合わせたものに変更されている。
製品の製造はほとんど日本で行われており、筐体はチタンをCNCで切削して製作。イヤホンのように小さな部品を、複数パーツ結合できるよう作るのは高い技術力が必要だという。内部にはスペーサーを2個搭載することで、背面チャンバーの容量を確保している。
仕上げも初代のマットなものから光沢仕上げへと変更。Danny氏いわく「初代は若い女性のようだったが、XLSでは大人になり、よりセクシーで美しくなった」とのことだ。
ケーブルはOSLO CABLEに専用のチューニングを行った「OSLO XLS CABLE」が付属する。OSLO CABLEを採用する理由については「プラグを2.5mm/3.5mm/4.4mmと交換できる使いやすさ」を挙げていた。
■MEZE AUDIO「RAI SOLO」
MEZE AUDIOブランドからは、イヤホン新モデル「RAI SOLO」が発表された。発売は11月8日で、予約は11月2日より開始する。
本機は5ドライバー搭載のハイブリッド型イヤホン「RAI PENTA」の弟機。シリーズのエントリーとして税込29,800円(RAI PENTAは実売価格128,000円前後)という価格を実現しながら、新開発されたUPM(ユニファイド ピストニック モーション)・9.2mmダイナミックドライバーを1基搭載することが大きな特徴だ。
このUPMドライバーについて、MEZE AUDIOの代表Antonio Meze氏は「従来のドライバーはボイスコイルのリード線を振動板に接着して駆動するが、UPMドライバーでは振動板の左右をプラスとマイナスと分け導電性を持たせることで、リード線を必要としない設計にした」と説明。コーティングには伝導率が高い銀を採用し、接着剤などは用いないため、より完璧な駆動が行えるようになり、歪みが少なく、繊細な低域再生を実現できるという。
筐体はステンレスの粉末を金型で成形後に、1,200度以上の高温の炉で焼結して固めるという製造方法MIM(Metal Injection Molding)技術を活用。これはfinalのイヤホンにも用いられているもので、ドライバーからの不要な振動や共振を抑えるように設計され、耐久性にも優れる。端子はMMCX。シルバープレートケーブルを付属する。
インピーダンスは16Ωで、感度は105±3dB(1mW/1kHz)。付属品として、MEZEロゴ入りレザーハードケース、ソフトシリコンイヤーピース(S / M / L)、ダブルフランジイヤーピース(S / M / L)、ディープダブルフランジイヤーピース(S / M / L)を用意する。
MEZE AUDIOというブランドは「市場のトレンドに沿って製品を開発することはなく、仕事だから仕方なく開発しているわけでもない。イヤホンやヘッドホンが好きなスタッフが集まって、熱意を持って、自分が使いたいと思えるモデルを開発している」と語られるように、RAI SOLOに込めた強いこだわりがアピールされた。
今後の製品展開としては、イヤホンではRAI SOLOとRAI PENTA、ヘッドホンでは「99 CLASSICS」「99 NEO」と「EMPYREAN」という、エントリーとフラグシップの間に入るミドルクラスのモデルを拡充していきたいと述べられた。
■Questyle
Questyleからは新DAP「QPM」を11月8日に発売することを発表した。価格は248,000円(税込)で、本日11月2日より予約が開始される。
純A級アンプをフルディスクリート構成で搭載。その一部をSIPモジュール化することにより、同社DAP「QP2R」と比較して出力は約2倍、静寂性は2.5倍を実現するという。
DACチップにはAKM製AK4490を搭載し、出力インピーダンスは0.1Ω。PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHz/1bitまで対応する。
内蔵メモリーは64GBで、最大2TBまで対応するmicroSDカードスロットを搭載。連続再生時間は10時間。本体カラーはブラック(QPM-B)。