各社ユニークなイヤホン/アクセサリーを出展
<ヘッドフォン祭>NUARLの"音質重視”完全ワイヤレスが早速登場/オヤイデのオーディオ用USB-Cケーブル
東京・中野サンプラザで11月2日から3日に開催されている「秋のヘッドフォン祭2019」。本稿では14階・クレセントルームのブース情報をお伝えする。
■RME
シンタックスジャパンは、同社が取り扱うRMEのDAC/ヘッドホンアンプ「ADI-2 Pro FS」「ADI-2 DAC」をデモ。
ADI-2 Pro FSは、DSD 11.2MHzやPCM 768kHzの録音/再生に対応したAD/DAコンバーター。フェムト秒を超える精度を持つという最新クロック「Steady Clock FS」を搭載したことが特徴で、現在「ADI-2 Pro」「ADI-2 Pro Anniversary Edition」初回版を購入したユーザーに対し、本機への期間限定アップグレードプランが提供されている。
ADI-2 DACは、AD/DAコンバーター「ADI-2 Pro」をベースにオーディオ用に特化したD/Aコンバーター。11.2MHz DSDや768kHz/32bit PCMに対応し、「Steady Clock FS」も搭載。ヘッドホン端子は6.3mmステレオ標準に加え、IEM向けの3.5mmステレオミニ端子も備えているのも特徴だ。
同社説明員は「カスタムIEMは周波数特性がしっかり決まっているので、レベルが変わるとバランスが変わってしまう。出元のアンプがしっかりしていないと真価を発揮できない。」と語っていた。
■コペックジャパン
コペックジャパンは、新製品となるCayinのUSB-DAC「iDAC-6 MK2」、ネットワークプレーヤー「iDAP-6」、バランス接続対応のヘッドホンアンプ「iHA-6」の3機種を出展していた。いずれも早ければ年末に、10万円前後で発売する予定。
「iDAC-6 MK2」はDACチップをこれまでのAKM製のものから、ESS9028PROにしたのが大きな変更点。「ESS製DACの音を好む方はいらっしゃるものの、消費電力が大きいためポータブルではすぐバッテリーがなくなってしまうという問題がある。その点据え置き型ならそこを心配せずESS製DACの音を楽しめる」(同社説明員)とのこと。アンプをICと真空管で切り替えられるのも特徴となっている。
■オヤイデ電気
同社のブランド「NEO」が展開する"d+”シリーズの新製品となるUSB Type-Cケーブル「d+USB Type-C classB」がさっそく登場していた。こちらは11月8日の発売。ラインナップは0.7m(税抜実売価格3,600円)、1.0m(同3,800円)、2.0m(同4,800円)。
オーディオグレードを謳うUSB Type-C to Bのケーブル。導体に高純度銀メッキOFCを使用し、コンタクト部分は24K金メッキ、端子内には合金シェルカバーによりEMC外部ノイズ対策を施している。
USB Type-C to Bの、オーディオグレードのUSBケーブルはあまりなく、ユーザーなどから要望があったのだという。本モデルを使えば、Macbook Proをオーディオ用途に使う際などもType-C変換アダプタが不要になる。
■NUARL
NUARLは、11月発売の完全ワイヤレスイヤホン「NT01A」および、12月発売予定の「N6」シリーズを出展した。
NT01Aは、昨年末に発売された完全ワイヤレスイヤホン「NT01AX」の性能や音質はそのままに、各機能を最適化し、付属品の簡略化など細部を見直すことで低価格を実現したというモデルだ。
NUARL N6シリーズは、より音質を重視したという完全ワイヤレスイヤホン。最高グレードのネオジム磁石や長時間駆動時の熱減磁を抑えた独自の磁気回路を内蔵したという、φ6.0mmダイナミック型フルレンジドライバー「NUARL DRIVER [N6] 」を搭載。グルーヴ感ある現代的な音を志向した「N6」と、フラットなチューニングで繊細な表現力を持つ「N6 Pro」をラインナップしている。
■伊藤屋国際
同社が取り扱うNF AUDIOから、ダイナミック型イヤホン「NA1」を参考出展していた。今回が国内初展示となる。「NA1」はNF AUDIO初のダイナミックドライバー搭載モデル。11月中旬〜下旬の発売を予定しており、価格は19,800円程度となる見込みだ。
SHANLINGのブランド初・完全ワイヤレスイヤホン「MTW100 DD」「MTW100 BA」も参考出展していた。2種の違いはドライバーで、前者がダイナミックドライバー、後者がBAドライバーを搭載している。また非常にコンパクトな点も特徴。アンビエントモードも備えている。同ブランドの小型DAP「M0」と組み合わせての試聴も楽しめる。
MACAWブランドからも完全ワイヤレスイヤホン「MT-20」(11月下旬〜12月発売予定、予想実売価格6,980円前後)も出展。ポケットに気軽に入れて持ち運べるコンパクトなサイズが特徴で、AAC/aptX/aptX-LLに対応している。また、ステレオ/モノラルモードを備えているため、右イヤホンまたは左イヤホンのみで使用できる点もユニークだ。
■リエイゾン
リエイゾンは、ハイルドライバー搭載イヤホンや平面振動板搭載イヤホンを手がけるoBrabo(オーブラボー)の製品を出展。
8mmハイルドライバーと16mmダイナミックドライバーを組み合わせたイヤホン「Rasor(ラーソル)」は、イヤホン部のみで112万円。完全受注生産で、既に受け付けをスタートしている。「本機を"終のシステム”として選ぶオーディオファンが多い。スピーカーシステムは施設等に持って行けないが、Rasorはスピーカーのような音を楽しめるのにコンパクト」(同社説明員)。
また11月から発売開始した「Cupid」は、平面振動板とφ6mmダイナミックドライバーを組み合わせたイヤホン。銅や、銅+金などケーブルの違いによるバリエーションを用意している。
■Artio
Artioは、今年7月にクラウドファンディングを実施し、11月中旬から一般発売を行うイヤホン「CR-V1/CR-M1」を出展した。
両モデルは、帯域・レベル・位相などを調整したL/R各チャンネルの信号を、それぞれ反対側のチャンネルに混ぜ合わせて再生することで、音の広がりを感じさせることを可能にする独自技術「WARPシステム」を採用。「イヤホンの解像度とスピーカーの再生空間を両立」するとしている。耳孔内の共鳴を効率的に抑える“SkIS” 技術や、調整機構をノズルの中に配置して微調整を可能にする音響構造 “s.n.a” など、、独自技術も投入されている。
CR-V1はWARPシステム、SkISおよびs.n.aを搭載したフラグシップモデル。チタンとアルミを組み合わせたハウジングを採用し、価格は4万円前後。CR-M1は、WARPシステムとSkISを搭載したスタンダードモデルで、アルミハウジングを採用。価格は13,500円(税抜)とのことだ。
■onso
ひさご電材は、自社ブランドonsoからリケーブルを出展。今年4月に新たに発売された「05」シリーズから、MMCXタイプに加え、待望の2pinタイプが登場することとなった。「今年中には発売したい」とのこと。価格およびプラグ部のバリエーションはMMCXタイプのものに準ずるという。
「05」シリーズは線材にPCOCCと銀メッキを施した4N-OFCをハイブリッドで採用したモデルで、プラグ部やケーブル部に日本ペイント(株)のマジョーラという塗装材を使用しており、角度によって角度が変わる点も特徴だ。
カスタムIEMユーザーはハウジングのデザインにこだわっている方が多く、そうしたデザイン感度が高い方から、外観の美しい「05」でカスタムIEMに使えるものを作って欲しい、という要望が多かったことに応えたという。
■日本ディックス
日本ディックスは、同社が製造する「Pentaconn」の関連製品を出展。ケーブル着脱端子「Pentaconn ear」は、脱着が簡単で接続性も高く、音質にも優れるのが特徴とのこと。
センターコンタクトに導体抵抗が低くばね性の高い特殊銅合金を採用。金メッキの下地メッキには非磁性体で構成された硬質合金メッキを使用し、音質を高めている。
「Pentaconn ear」は現在イヤホンメーカーに採用を働きかけているとのことだ。
■NIDEON
NIDEON(日本電子音響)は、開発に2年以上かかったという「ジャパンシリーズ」のリケーブルを出展していた。
西陣織や漆塗りなど、日本の伝統技術を継承する職人の技術を各所に取り入れた、「日本」をイメージしたリケーブル。2種類が用意され、MMCXタイプと2Pinタイプを揃えているが、完全受注生産のため長さ等を細かくオーダー可能。受け付けは同社サイトにて行っている。
「Japanシリーズ(鉄紺×唐紅)」は、高純度銅を採用し、NIDEON独自のセンターコア構造のケーブルに、西陣織の絹糸2色の外装を施しているのが特徴。プラグのハウジングなどにも本漆塗りを施している。さらにプラグ部の金メッキも、金の色を鮮やかに出したいという考えから、通常よりかなり厚いという1.0μmのメッキ掛けをしている。これにより見た目はもちろんのこと、劣化を抑える効果も高くなっているという。
「Japan IIシリーズ(唐紅)」はNIDEON独自のセンターコア構造のケーブルに、西陣織の絹糸2色の外装。こちらのプラグハウジングはカシュー塗りとなっている。
■RME
シンタックスジャパンは、同社が取り扱うRMEのDAC/ヘッドホンアンプ「ADI-2 Pro FS」「ADI-2 DAC」をデモ。
ADI-2 Pro FSは、DSD 11.2MHzやPCM 768kHzの録音/再生に対応したAD/DAコンバーター。フェムト秒を超える精度を持つという最新クロック「Steady Clock FS」を搭載したことが特徴で、現在「ADI-2 Pro」「ADI-2 Pro Anniversary Edition」初回版を購入したユーザーに対し、本機への期間限定アップグレードプランが提供されている。
ADI-2 DACは、AD/DAコンバーター「ADI-2 Pro」をベースにオーディオ用に特化したD/Aコンバーター。11.2MHz DSDや768kHz/32bit PCMに対応し、「Steady Clock FS」も搭載。ヘッドホン端子は6.3mmステレオ標準に加え、IEM向けの3.5mmステレオミニ端子も備えているのも特徴だ。
同社説明員は「カスタムIEMは周波数特性がしっかり決まっているので、レベルが変わるとバランスが変わってしまう。出元のアンプがしっかりしていないと真価を発揮できない。」と語っていた。
■コペックジャパン
コペックジャパンは、新製品となるCayinのUSB-DAC「iDAC-6 MK2」、ネットワークプレーヤー「iDAP-6」、バランス接続対応のヘッドホンアンプ「iHA-6」の3機種を出展していた。いずれも早ければ年末に、10万円前後で発売する予定。
「iDAC-6 MK2」はDACチップをこれまでのAKM製のものから、ESS9028PROにしたのが大きな変更点。「ESS製DACの音を好む方はいらっしゃるものの、消費電力が大きいためポータブルではすぐバッテリーがなくなってしまうという問題がある。その点据え置き型ならそこを心配せずESS製DACの音を楽しめる」(同社説明員)とのこと。アンプをICと真空管で切り替えられるのも特徴となっている。
■オヤイデ電気
同社のブランド「NEO」が展開する"d+”シリーズの新製品となるUSB Type-Cケーブル「d+USB Type-C classB」がさっそく登場していた。こちらは11月8日の発売。ラインナップは0.7m(税抜実売価格3,600円)、1.0m(同3,800円)、2.0m(同4,800円)。
オーディオグレードを謳うUSB Type-C to Bのケーブル。導体に高純度銀メッキOFCを使用し、コンタクト部分は24K金メッキ、端子内には合金シェルカバーによりEMC外部ノイズ対策を施している。
USB Type-C to Bの、オーディオグレードのUSBケーブルはあまりなく、ユーザーなどから要望があったのだという。本モデルを使えば、Macbook Proをオーディオ用途に使う際などもType-C変換アダプタが不要になる。
■NUARL
NUARLは、11月発売の完全ワイヤレスイヤホン「NT01A」および、12月発売予定の「N6」シリーズを出展した。
NT01Aは、昨年末に発売された完全ワイヤレスイヤホン「NT01AX」の性能や音質はそのままに、各機能を最適化し、付属品の簡略化など細部を見直すことで低価格を実現したというモデルだ。
NUARL N6シリーズは、より音質を重視したという完全ワイヤレスイヤホン。最高グレードのネオジム磁石や長時間駆動時の熱減磁を抑えた独自の磁気回路を内蔵したという、φ6.0mmダイナミック型フルレンジドライバー「NUARL DRIVER [N6] 」を搭載。グルーヴ感ある現代的な音を志向した「N6」と、フラットなチューニングで繊細な表現力を持つ「N6 Pro」をラインナップしている。
■伊藤屋国際
同社が取り扱うNF AUDIOから、ダイナミック型イヤホン「NA1」を参考出展していた。今回が国内初展示となる。「NA1」はNF AUDIO初のダイナミックドライバー搭載モデル。11月中旬〜下旬の発売を予定しており、価格は19,800円程度となる見込みだ。
SHANLINGのブランド初・完全ワイヤレスイヤホン「MTW100 DD」「MTW100 BA」も参考出展していた。2種の違いはドライバーで、前者がダイナミックドライバー、後者がBAドライバーを搭載している。また非常にコンパクトな点も特徴。アンビエントモードも備えている。同ブランドの小型DAP「M0」と組み合わせての試聴も楽しめる。
MACAWブランドからも完全ワイヤレスイヤホン「MT-20」(11月下旬〜12月発売予定、予想実売価格6,980円前後)も出展。ポケットに気軽に入れて持ち運べるコンパクトなサイズが特徴で、AAC/aptX/aptX-LLに対応している。また、ステレオ/モノラルモードを備えているため、右イヤホンまたは左イヤホンのみで使用できる点もユニークだ。
■リエイゾン
リエイゾンは、ハイルドライバー搭載イヤホンや平面振動板搭載イヤホンを手がけるoBrabo(オーブラボー)の製品を出展。
8mmハイルドライバーと16mmダイナミックドライバーを組み合わせたイヤホン「Rasor(ラーソル)」は、イヤホン部のみで112万円。完全受注生産で、既に受け付けをスタートしている。「本機を"終のシステム”として選ぶオーディオファンが多い。スピーカーシステムは施設等に持って行けないが、Rasorはスピーカーのような音を楽しめるのにコンパクト」(同社説明員)。
また11月から発売開始した「Cupid」は、平面振動板とφ6mmダイナミックドライバーを組み合わせたイヤホン。銅や、銅+金などケーブルの違いによるバリエーションを用意している。
■Artio
Artioは、今年7月にクラウドファンディングを実施し、11月中旬から一般発売を行うイヤホン「CR-V1/CR-M1」を出展した。
両モデルは、帯域・レベル・位相などを調整したL/R各チャンネルの信号を、それぞれ反対側のチャンネルに混ぜ合わせて再生することで、音の広がりを感じさせることを可能にする独自技術「WARPシステム」を採用。「イヤホンの解像度とスピーカーの再生空間を両立」するとしている。耳孔内の共鳴を効率的に抑える“SkIS” 技術や、調整機構をノズルの中に配置して微調整を可能にする音響構造 “s.n.a” など、、独自技術も投入されている。
CR-V1はWARPシステム、SkISおよびs.n.aを搭載したフラグシップモデル。チタンとアルミを組み合わせたハウジングを採用し、価格は4万円前後。CR-M1は、WARPシステムとSkISを搭載したスタンダードモデルで、アルミハウジングを採用。価格は13,500円(税抜)とのことだ。
■onso
ひさご電材は、自社ブランドonsoからリケーブルを出展。今年4月に新たに発売された「05」シリーズから、MMCXタイプに加え、待望の2pinタイプが登場することとなった。「今年中には発売したい」とのこと。価格およびプラグ部のバリエーションはMMCXタイプのものに準ずるという。
「05」シリーズは線材にPCOCCと銀メッキを施した4N-OFCをハイブリッドで採用したモデルで、プラグ部やケーブル部に日本ペイント(株)のマジョーラという塗装材を使用しており、角度によって角度が変わる点も特徴だ。
カスタムIEMユーザーはハウジングのデザインにこだわっている方が多く、そうしたデザイン感度が高い方から、外観の美しい「05」でカスタムIEMに使えるものを作って欲しい、という要望が多かったことに応えたという。
■日本ディックス
日本ディックスは、同社が製造する「Pentaconn」の関連製品を出展。ケーブル着脱端子「Pentaconn ear」は、脱着が簡単で接続性も高く、音質にも優れるのが特徴とのこと。
センターコンタクトに導体抵抗が低くばね性の高い特殊銅合金を採用。金メッキの下地メッキには非磁性体で構成された硬質合金メッキを使用し、音質を高めている。
「Pentaconn ear」は現在イヤホンメーカーに採用を働きかけているとのことだ。
■NIDEON
NIDEON(日本電子音響)は、開発に2年以上かかったという「ジャパンシリーズ」のリケーブルを出展していた。
西陣織や漆塗りなど、日本の伝統技術を継承する職人の技術を各所に取り入れた、「日本」をイメージしたリケーブル。2種類が用意され、MMCXタイプと2Pinタイプを揃えているが、完全受注生産のため長さ等を細かくオーダー可能。受け付けは同社サイトにて行っている。
「Japanシリーズ(鉄紺×唐紅)」は、高純度銅を採用し、NIDEON独自のセンターコア構造のケーブルに、西陣織の絹糸2色の外装を施しているのが特徴。プラグのハウジングなどにも本漆塗りを施している。さらにプラグ部の金メッキも、金の色を鮮やかに出したいという考えから、通常よりかなり厚いという1.0μmのメッキ掛けをしている。これにより見た目はもちろんのこと、劣化を抑える効果も高くなっているという。
「Japan IIシリーズ(唐紅)」はNIDEON独自のセンターコア構造のケーブルに、西陣織の絹糸2色の外装。こちらのプラグハウジングはカシュー塗りとなっている。