各ブランド本国担当からメッセージ動画も
<ヘッドフォン祭り>Shure完全ワイヤレス「AONIC 215 2nd」魅力を解説!本国コメントも/Meze Audio新ヘッドホン「Elite」発表
本日9月19日、フジヤエービックとのコラボレーションのもと、ファイルウェブ公式YouTubeチャンネルにて「秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE」が開催。生配信されたイベントから、Shure、Meze Audioの配信内容を抜粋してお届けする。
■Shure
Shureからは、先日発表されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「AONIC 215完全ワイヤレス高遮音性イヤホン 第2世代」と、Bluetoothアダプター「完全ワイヤレスセキュアフィット・アダプター 第2世代」を紹介。イベントではShureのグローバル・リスニングプロダクト部・アソシエイト・ディレクターのショーン・サリバン氏からメッセージも配信された。
完全ワイヤレスイヤホンは9月24日発売を予定し、実売予想価格は税込29,920円前後。Bluetoothアダプターは9月17日に発売開始となったばかりで、税込24,970円前後での実売。
第二世代モデルでは機能面が大きくブラッシュアップされている。新たにIPX4の防滴性能を装備したほか、自動電源オン機能にも対応し、ケースから取り出すだけで電源が入り、またペアリング済みのデバイスとは自動的に接続も行う。
通話面では、従来右側のみ対応だったが、第二世代モデルでは左右どちらからでも通話可能で、両方使用したステレオ通話にも対応する。一時停止すると外音を取り込める「Pause Plus機能」も搭載する。
ボタン操作もアプリから自由にカスタム可能に。左右のボタンでそれぞれ1回/2回/3回押しで合計6種類コントロールが割り当てられる。操作コマンドは音楽再生や停止、早送り/戻しなどに加えて、EQ機能のオン/オフも割り当て可能とのこと。
アプリには音声ガイドのカスタム設定などが行える「ShureTones」機能も備えられている。音声ガイドの英語版は「音声1」と「音声2」が用意され、「音声2」のガイダンス音声はサリバン氏が担当しているという。
そして大きな特徴として、カスタマイズ可能なハードウェアEQの搭載が挙げられる。従来はソフトウェアEQを備え、アプリ内での音楽再生にのみ対応していたが、ハードウェアEQによりアダプター本体側にEQ設定を保存できるようになり、ストリーミングサービスなど様々な音楽に適用させることが可能となった。
Shureのフラグシップモデル「KSE1500」にも用いられる高機能EQで、具体的には、周波数、ゲイン、キュー(バンド幅)の調整が可能なカスタムEQ設定が可能。そのほかプリセットも数種類搭載し、手軽に音質調整も楽しめる。
サリバン氏はハードウェアEQの搭載について「素晴らしい機能」だとし、「周波数間のつながりをスムーズにし、思い通りに設定できる」とアピール。また「デジタル信号に直接処理し、アナログ変換の前に行うことで、デジタルとアナログの余計な変換作業が発生せず、EQ調整による音の劣化も起きない」とその特徴を語った。
Bluetoothアダプターの設計および形状については、「Shureは常に “ケーブルは耳の周りに” を提唱している。耳全体に製品バランスを分散させることで、より密着したフィット感を実現でき、おかげで完全ワイヤレスセキュアフィット・アダプターは、スポーツシーンでの利用でも落ちることなく使える」と説明する。
また、「バッテリーや回路基盤、コントロールなど大きな要素を耳の後ろ側に配置した形状をとることで、イヤホン部の大きさは変わらず、耳から飛び出ないデザインになっている」とし、「横になって寝られるほど邪魔にならない」とアピール。ボタン操作の際にも耳に力をかけることがないため、操作時の違和感を抑え、音質も保つことができるという。
音質面では、専用のプレミアムヘッドホンアンプが大きなポイントだと説明。もともとワイヤレスイヤホンを望む声は多くあったが、一方でBluetooth接続による音質はShureが求める品質になく、当時は実現できなかったとし、今は技術進化により、ワイヤレスでもShureの求めるサウンドクオリティーを実現できたと語る。
搭載するヘッドホンアンプは高効率でノイズが少ないことに加え、高い駆動力も特徴。これにより「SE846のように低インピーダンスでパワーの必要なイヤホンも駆動することができる」とした。
野村ケンジ氏は本機の魅力について、「アンプが別体なので、明らかに高音質を感じられる。第二世代になって接続が素早くてスムーズになっていて、使い勝手も向上している」とコメント。なおPHILE WEBでは、野村ケンジ氏による第二世代モデルのレビュー記事も掲載しているので、こちらも是非参照されたい。
■Meze Audio
ルーマニアのオーディオブランド・Meze Audioからは、海外発表されたばかりの平面磁界型ヘッドホンの新フラグシップモデル「Elite」が登場した。日本での発売時期の詳細などはまだ公開されていないが、価格は50万円前後を想定。
世界初の等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバーを搭載した従来モデル「Empyrean」に続いて、Rinaro Isodynamics社と共同開発されたというElite。最大の特徴は新開発のドライバーだという。
搭載するRinaro社製カスタムドライバー「MZ3SE」を搭載。全周波数帯域でTHD 0.05%以下の低歪率を実現し、3Hz - 112kHzまでの幅広い周波通帯域をカバーしており、ジャンル問わず高解像度と正確なサウンドを再現できるとしている。
振動板には0.11gの半結晶ポリマーフィルムを採用した軽量振動板「Rinaro Parus」を採用。上下左右への柔軟性が高く、パフォーマンスも大きく向上しているという。また、75gと従来比較で約32%の軽量化も実現し、ドライバーケースは強化ポリマー材配合のグラスファイバー採用で剛性を高めており、音楽信号のパワーやエネルギー感を余さず届けられるとアピールする。
ISOMAGNETIC イヤーパッドテクノロジーを用いたイヤーパッドを採用。アルカンターラ素材の深さ30mmと、新たにアルカンターラと天然レザーのハイブリッド仕様とした深さ25mmの2種類を用意し、試聴環境や音質の好みに合わせて選択可能とする。
いずれもドライバーから発生する磁場のフィードバックを活用し、イヤーパッドを所定の位置に固定させ、リスニング中に影響を与える浮遊磁界を95%まで削減し、ドライバー効率を1dB向上させられるとする。
製品紹介にはMeze Audio取り扱いの完実電気の堀氏が登壇。10月初旬には試聴開始予定とのこと。
■Shure
Shureからは、先日発表されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「AONIC 215完全ワイヤレス高遮音性イヤホン 第2世代」と、Bluetoothアダプター「完全ワイヤレスセキュアフィット・アダプター 第2世代」を紹介。イベントではShureのグローバル・リスニングプロダクト部・アソシエイト・ディレクターのショーン・サリバン氏からメッセージも配信された。
完全ワイヤレスイヤホンは9月24日発売を予定し、実売予想価格は税込29,920円前後。Bluetoothアダプターは9月17日に発売開始となったばかりで、税込24,970円前後での実売。
第二世代モデルでは機能面が大きくブラッシュアップされている。新たにIPX4の防滴性能を装備したほか、自動電源オン機能にも対応し、ケースから取り出すだけで電源が入り、またペアリング済みのデバイスとは自動的に接続も行う。
通話面では、従来右側のみ対応だったが、第二世代モデルでは左右どちらからでも通話可能で、両方使用したステレオ通話にも対応する。一時停止すると外音を取り込める「Pause Plus機能」も搭載する。
ボタン操作もアプリから自由にカスタム可能に。左右のボタンでそれぞれ1回/2回/3回押しで合計6種類コントロールが割り当てられる。操作コマンドは音楽再生や停止、早送り/戻しなどに加えて、EQ機能のオン/オフも割り当て可能とのこと。
アプリには音声ガイドのカスタム設定などが行える「ShureTones」機能も備えられている。音声ガイドの英語版は「音声1」と「音声2」が用意され、「音声2」のガイダンス音声はサリバン氏が担当しているという。
そして大きな特徴として、カスタマイズ可能なハードウェアEQの搭載が挙げられる。従来はソフトウェアEQを備え、アプリ内での音楽再生にのみ対応していたが、ハードウェアEQによりアダプター本体側にEQ設定を保存できるようになり、ストリーミングサービスなど様々な音楽に適用させることが可能となった。
Shureのフラグシップモデル「KSE1500」にも用いられる高機能EQで、具体的には、周波数、ゲイン、キュー(バンド幅)の調整が可能なカスタムEQ設定が可能。そのほかプリセットも数種類搭載し、手軽に音質調整も楽しめる。
サリバン氏はハードウェアEQの搭載について「素晴らしい機能」だとし、「周波数間のつながりをスムーズにし、思い通りに設定できる」とアピール。また「デジタル信号に直接処理し、アナログ変換の前に行うことで、デジタルとアナログの余計な変換作業が発生せず、EQ調整による音の劣化も起きない」とその特徴を語った。
Bluetoothアダプターの設計および形状については、「Shureは常に “ケーブルは耳の周りに” を提唱している。耳全体に製品バランスを分散させることで、より密着したフィット感を実現でき、おかげで完全ワイヤレスセキュアフィット・アダプターは、スポーツシーンでの利用でも落ちることなく使える」と説明する。
また、「バッテリーや回路基盤、コントロールなど大きな要素を耳の後ろ側に配置した形状をとることで、イヤホン部の大きさは変わらず、耳から飛び出ないデザインになっている」とし、「横になって寝られるほど邪魔にならない」とアピール。ボタン操作の際にも耳に力をかけることがないため、操作時の違和感を抑え、音質も保つことができるという。
音質面では、専用のプレミアムヘッドホンアンプが大きなポイントだと説明。もともとワイヤレスイヤホンを望む声は多くあったが、一方でBluetooth接続による音質はShureが求める品質になく、当時は実現できなかったとし、今は技術進化により、ワイヤレスでもShureの求めるサウンドクオリティーを実現できたと語る。
搭載するヘッドホンアンプは高効率でノイズが少ないことに加え、高い駆動力も特徴。これにより「SE846のように低インピーダンスでパワーの必要なイヤホンも駆動することができる」とした。
野村ケンジ氏は本機の魅力について、「アンプが別体なので、明らかに高音質を感じられる。第二世代になって接続が素早くてスムーズになっていて、使い勝手も向上している」とコメント。なおPHILE WEBでは、野村ケンジ氏による第二世代モデルのレビュー記事も掲載しているので、こちらも是非参照されたい。
■Meze Audio
ルーマニアのオーディオブランド・Meze Audioからは、海外発表されたばかりの平面磁界型ヘッドホンの新フラグシップモデル「Elite」が登場した。日本での発売時期の詳細などはまだ公開されていないが、価格は50万円前後を想定。
世界初の等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバーを搭載した従来モデル「Empyrean」に続いて、Rinaro Isodynamics社と共同開発されたというElite。最大の特徴は新開発のドライバーだという。
搭載するRinaro社製カスタムドライバー「MZ3SE」を搭載。全周波数帯域でTHD 0.05%以下の低歪率を実現し、3Hz - 112kHzまでの幅広い周波通帯域をカバーしており、ジャンル問わず高解像度と正確なサウンドを再現できるとしている。
振動板には0.11gの半結晶ポリマーフィルムを採用した軽量振動板「Rinaro Parus」を採用。上下左右への柔軟性が高く、パフォーマンスも大きく向上しているという。また、75gと従来比較で約32%の軽量化も実現し、ドライバーケースは強化ポリマー材配合のグラスファイバー採用で剛性を高めており、音楽信号のパワーやエネルギー感を余さず届けられるとアピールする。
ISOMAGNETIC イヤーパッドテクノロジーを用いたイヤーパッドを採用。アルカンターラ素材の深さ30mmと、新たにアルカンターラと天然レザーのハイブリッド仕様とした深さ25mmの2種類を用意し、試聴環境や音質の好みに合わせて選択可能とする。
いずれもドライバーから発生する磁場のフィードバックを活用し、イヤーパッドを所定の位置に固定させ、リスニング中に影響を与える浮遊磁界を95%まで削減し、ドライバー効率を1dB向上させられるとする。
製品紹介にはMeze Audio取り扱いの完実電気の堀氏が登壇。10月初旬には試聴開始予定とのこと。