「NW-WM1AM2」も
ソニー、新最上位ウォークマン「NW-WM1ZM2」。音質向上とストリーミング対応を両立
データ転送および充電用端子には、従来のWM-Portに代わりUSB Type-C(USB 3.2 Gen1)を採用した。データ転送だけでなく充電も高速化し、約3時間で80%、約4.5時間で満充電が可能となっている。
Bluetoothコーデックは従来のLDAC/aptX HD/aptX/SBCに加え、新たにAACもサポート。一方、NFCやBluetoothレシーバー機能は非搭載となる。ほか、アイ・オー・データのCDドライブ「CDレコ」を接続し、本体への直接CDリッピングに対応した。
外形寸法は、両モデル共に約75.6W×H141.4H×20.8Dmm、質量はNW-WM1ZM2が約490g、NW-WM1AM2が約299g。付属品として、USB Type-Cケーブル(USB-A - USB-C)、ヘッドホン端子キャップ(ステレオミニ/バランス標準)を同梱する。
そのほか別売りオプションとして、専用レザーケース「CKL-NWWM1M2」も3月25日より同時発売する。価格はオープンだが、税込11,000円前後での実売が予想される。
ウォークマン本体の表面を傷や汚れから守りつつ、サイドボタンの操作を妨げない構造を採用。また、従来モデルのカバーからの改善点として、本体側面までしっかりと覆う一方、カバーを装着したまま充電が可能になったとのこと。
■筐体素材ごと
先述の通り、NW-WM1ZM2とNW-WM1AM2は、筐体素材/内蔵ストレージ容量/一部パーツが主な違いとなる。
NW-WM1ZM2は、総削り出しの無酸素銅に純度約99.7%の高純度金メッキを施した、無酸素銅金メッキシャーシを採用。非常に抵抗値の低い無酸素銅と、接触抵抗を低減し酸化を防止する金メッキを組み合わせることで、伸びのある澄んだ高音とクリアで力強い低音域を両立。空気感や余韻において優れた表現力を実現したとしている。
さらに、シャーシの無酸素銅には、従来モデルのNW-WM1Zよりも高純度な99.99%(4N)のものを採用している。同社によれば、無酸素銅シャーシの純度の違いが音質に与える影響は大きく、本素材の採用を前提に改めてチューニングを行う必要があったほどだという。
アンプからバランス出力ジャックまでをつなぐ内部配線には、DMP-Z1と共通のキンバーケーブル製4芯ケーブルを採用した。NW-WM1Zにおいてもキンバーケーブル製内部配線は採用していたが、今回は同社のヘッドホン用ケーブル「MUC-B20SB1」と同仕様の大口径ケーブルを採用。より力強くなめらかな音質を再現するとしている。
背面のリアカバーは削り出しのアルミ製を採用。NW-WM1Zではプラスチックとコルソン銅を組み合わせた2ピース構造となっていたが、今回削り出しの一体構造とすることで剛性を高めた。
一方のNW-WM1AM2は、従来モデルのNW-WM1Aから引き続き総削り出しのアルミシャーシを採用。抵抗値の低減と剛性の向上をバランス良く実現している。また、背面には一体型構造のアルミ製カバーを採用。無酸素銅モデルのNW-WM1ZM2と同様に剛性を高めている。