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「Brain Adapt」を後日発表

脳の負担軽減でゲーミング体験を向上、EPOSが“オーディオ”で目指す新たな価値

公開日 2022/04/11 13:26 編集部:押野 由宇
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EPOSは、同社が展開する2022年度の戦略などについてメディア向けのラウンドテーブルを実施。EPOS社ゲーミング部門グローバルマーケティング ディレクターのメイヤ・サングリムニッツ氏が説明を行った。

メイヤ・サングリムニッツ氏からEPOSブランドの展開などの説明が行われた

改めてEPOSブランドの背景だが、ゼンハイザー社とデマント社が合弁事業として2003年に立ち上げたのがEPOSとなる。2019年にこの2社は異なる事業領域に集中するため分割が決定し、ゲーミングデバイスはデマントが担うこととなったが、ゼンハイザー時代からの技術者がそのまま従事して、ゲーミングヘッドセットの開発に取り組んだ。そして2020年、デマントが正式にEPOSを会社として設立。こうして音質が高く評価されるゲーミングデバイスメーカーがスタートした。

このEPOSが、2022年には “これまでにないもの” をリリースしていくという。製品ポートフォリオをゲーマーに向けてアピールし、ブランド認知を広げるとともに、オーディオによってパフォーマンス、ゲーミング体験を充実したものにできるというコンセプトを浸透させていく狙いだ。

そこで大きな意味を持つのが「Brain Adapt(ブレインアダプト)」だ。メイヤ氏はEPOSが他社とどう違うか、という点について、技術はもちろんのこと、「音は耳を通して聴くものだが、人は脳の中で処理されることで音として感じている、ということを理解していることが大きい」と説明する。つまり音が脳の処理において負担になることで、集中力を失う、疲労が溜まるといった影響があるとして、Brain Adaptはこれに対し “脳をサポートする” 技術であるという。

脳をサポートするという「Brain Adapt」技術が今後正式に発表されると明かされた

その具体に関しては5月の発表を待つようにアナウンスされたが、長時間のゲームプレイにおいてストレスにならないよう、自然と脳が音を処理できるようにサポートするものであり、補聴器の製造を行うデマントが長年すでに持ち続けている考え方をベースに専門性を高めた技術であると説く。

またBrain Adaptの効果は没入感の高まりや反応のしやすさなど、ゲームプレイの優位性にも及ぶという。その開発にはeスポーツチームが実際に体験した声も反映されている。Brain Adaptはまず法人向けとしてリリース、その後ゲーミングに向けて展開していく予定とのことだ。

そしてラウンドテーブルでは、EPOSが日本市場をどう捉えているかについても説明があった。

「日本は大事な市場」であるとメイヤ氏

EPOSが日本、アメリカ、ヨーローッパのゲーマーにインタビューを行ったところ、「ゲームが大好きで、ゲームを通じてリラックスすることができる。友人たちとエンターテインメントを楽しむことができる」という共通意見が得られたという。そんなユーザーが求めるのはその体験を最大化する機器であると同社は分析している。

日本のゲーマーについては「洗練された消費者で、1つ1つのディテールも知りたい、という意欲が高い。周辺機器に対しても需要があり、たとえばアンプなども注目されている」といった認識を示す。

そしてEPOSが “ゲーミング体験を向上させるためのプレミアムなオーディオ機器” によって心動かす体験を提供することを重視しているとして、「グローバルで見ても日本は大事な市場。専門性、こだわりを持っている皆さんに、同じように情熱を持つEPOSは親和性があると捉えている」と述べた。

今後の製品展開についても、H3PRO Hybrid、GTW270 Hybrid、GSX1000などの製品に関するニュースやアップデートが発表された。こちらも詳細は順次アナウンスされることになるため、期待して待ちたい。

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