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高音質すぎるゲーミングヘッドセット! EPOS「GSP 601」「GSP 602」はAVファンも“指名買い”するべき

公開日 2020/12/23 06:32 折原一也
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ヘッドホンを “ゲーミング用途” で選ぶとなると、ボイスチャット用のマイクが必須という事情もあって、音楽リスニング用とは違った製品群が候補になる。そのなかでも、EPOS | SENNHEISER「GSP 601」「GSP 602」は、AVファンにも刺さるゲーミングヘッドセットだ。

左から「GSP 602」「GSP 601」。価格は直販サイトで28,800円

ブランド名から分かる通り、EPOS(イーポス)は言わずと知れたヘッドホンの名門・ゼンハイザーからゲーミング部門を分社化して誕生したブランド。GSP 601とGSP 602は色違いの同一モデルだが、そのオリジナルカラー版にあたる「GSP 600」は、2018年にゼンハイザー名義で発表・発売されていた。

「GSP 600」

その経緯もあり、GSP 601/GSP 602は、正真正銘 “ゼンハイザー技術” を継承して生まれたモデルなのだ。その音質に注目して、使い心地をチェックしていこう。

ゲーミングらしいデザイン、装着感や操作性も優秀だ

GSP 601/GSP 602は、アナログ有線接続タイプの密閉型ゲーミングヘッドセットだ。ゲームプレイの気分を高めてくれる無骨かつメカニカルなデザインに、フレキシブルブームアームを備えたマイクを搭載している。

GSP 601のホワイト色は、ゴツく口元まで伸びるアームのデザイン含めて、メカらしいSFチックな外見。サイドカバーはホワイトとゴールドを選択して付け替えられるのも面白い。

「GSP 601」

サイドカバーはホワイトとゴールドを選択して付け替えられる

GSP 602は光沢のあるネイビーに琥珀色のイヤーパッドという上質さを加えたデザインといったところ。個人的には一般的なゲーミングデバイスほど行きすぎないところが、GSP 601/GSP 602らしいカッコ良さだと思う。

「GSP 602」

ゲーミングとなると長時間つけっぱなしでプレイすることになるので装着性が重要になるが、GSP 601/GSP 602は随所にこだわりがある。頭の大きさに合わせてバンドを伸ばせるのは当然として、頭頂部の左右スライダー位置で頭部への接触圧調節が行えるのだ。さらに、ヘッドバンドとハウジングの接続部は顔の形に合わせて稼働する “ソリッドメタルヒンジ・システム” でフィットしてくれる。

「ソリッドメタルヒンジ・システム」

スライダーで頭部への接触圧調節が行える

レザー製のイヤーパッドは耳に合わせて型取りされていて、耳を完全に覆う密閉形なので遮音性も優秀だ。GSP601は接触部分に肌触りが柔らかいスエード調の素材が使われており、一方のGSP602はレザー素材がより高級な質感となっている。僕がGSP 601とGSP 602を装着してみても、質量は395gあるが重さは気にならず、しっかりフィットして側圧のストレスもほとんどない。音楽リスニング用ヘッドホンが見本にするべきレベルで装着性が作り込まれたヘッドセットなのだ。

「GSP 601」のイヤーパッド

「GSP 602」のイヤーパッド

もう一つ褒めたいのが、ハウジングに操作ボタンが存在しないところだ。電源を利用しないアナログ接続なので電源ボタンが不要というところもあるが、手元の音量操作は右ハウジング側のダイヤル。ボイスチャット用のマイクは上に跳ね上げることでミュートできるので、手探りでボタンを探すようなこともなく直感的に操作できるのがいい。

右ハウジング側のダイヤルで音量調節ができる

PS5/PCでゲームプレイを体験。驚くべき音空間の再現と情報量

では、実際にGSP 601/GSP 602でゲームをプレイした体験をレポートしよう。先述したように、両モデルは色違いなので音質としては同じだ。

まずはPlayStation 5(PS5)で、人気FPSの最新作『Call of DutyR: Black Ops Cold War』をプレイ。検証のためPS5標準の3Dオーディオはオフにしている。

キャンペーン序盤のフラクチャー・ジョーの作戦ではベトナムの基地からヘリに乗り込み、敵の待ち受ける村を急襲することになるが、その戦闘の臨場感がとにかく素晴らしい。音質的な聴こえ方としては、音の空間が広く情報量が豊富で、飛び交う銃声の密度、そして “右手奥の通路の先にある建物の二階窓から狙撃されている” という位置+距離まで正確に再現する。

背後まで音空間が途切れずに繋がっているところもいい。低音も気持ちよく響くが量的には強すぎず、むしろ火器の種類による発砲音、爆発の違いまで聞き分けやすい。よくあるゲーミングセットは音の粒立ち重視で空間が浅く、左右は正確だが斜めは苦手というパターンが多いのだが、GSP 601/GSP 602のサウンドは音の密度感もあるし方向もリニアだ。

音の分離も優秀で、味方の声も、上空を飛び交う味方のヘリも、グレネード(手榴弾)が炸裂した後の軽いキーンという音までもがすべて共存。BGMは戦場よりも、さらに大きなスケールでセパレートする。戦争映画も余裕で超えるゲームプレイ体験だ。なお、確認のためPS5の3Dオーディオ有効の状態もプレイしてみたが、音の位置がぼやけるためオフを推奨する。

人気タイトル『FF7リメイク』『VALORANT』でもテスト

続いて、同じくPS5でプレイした『FINAL FANTASY VII REMAKE』。ミッドガルのスラムを歩くと周囲の話し声やその場で流れている音楽も聴こえてくるが、通りすがっても声はクリアで音の移動感まで正確。GSP 601/GSP 602を装着して気がついたが、本作は足音のバリエーションが豊富で、土だけでなく金属の板が渡してある通路の甲高い音と、作り込まれた世界を余すことなく再現してくれる。

『FINAL FANTASY VII REMAKE』をテスト © SQUARE ENIX CO., LTD.

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