I Don't Like Mondays.メンバーも登壇
Westone新イヤモニ「MACHシリーズ」は“カスタムの音と快適性をユニバーサルで再現”したモデル。発表会レポート
完実電気は、同社が取り扱うWestone Audioの新IEMシリーズ “MACHシリーズ” を6月10日より発売する。本日6月6日に、御茶ノ水RITTOR BASEにて製品発表会が実施された。
■カスタムIEM「ESシリーズ」をユニバーサルで再現
MACHシリーズは、Westoneの35年以上にわたるエンジニアリングの経験と、卓越した製品開発の実績を組み合わせて開発したというユニバーサルIEM。完実電気の諸岡氏によると、本製品はWestoneのカスタムIEM “ESシリーズ” のサウンドと快適性をユニバーサルで再現する、というコンセプトのもと開発されたそうだ。
ESシリーズの各モデルを再現、または進化させたモデルということで、全体的なサウンド傾向はフラットでナチュラルなモニターサウンドだと説明。また、全モデルとも筐体が同じサイズになっているため、装着感がモデルによって変わることもなく、まさにカスタムのような感覚で製品を選べるとしている。
加えて、全モデルでエストロン社のT2コネクターケーブルを採用していることも特徴のひとつ。耐久性の面でMMCXよりも優れていることが採用の理由だという。なお、昨年発売の “Pro Xシリーズ” や、同じLucid Audioグループのブランドで、完実電気が取り扱うEtymotic製イヤホン「Evo」でもT2ケーブルを採用しているが、今後もLucid Audioグループのブランドから新製品が出る際はT2ケーブルを使うのではないか、と語っていた。
ちなみに、シリーズ名の「MACH(マック)」はドイツ語読みにすると「マッハ」、つまり音速を意味する言葉であり、ブランドの副社長・タルコーセン氏が初めてデザインを見たとき「高速戦闘機を連想させるデザインだ」と感想を述べたことから命名されたという。開発が進むにつれて「マスタード・アコースティック・チャンネル・ハウジングの略でもいけるのでは」といったやりとりがあったとのこと。
ラインナップは1BAの「MACH 10」から8BAの「MACH 80」までの8モデル展開。ドライバー構成はESシリーズに準じたものとなっているが、搭載するドライバーは全て新しく開発されたものだという。ドライバーのサイズなど詳細は明かされていないものの、各モデルで目指す音質に合わせて、最適なものを開発、採用したとしている。
また、エンジニア曰く「フィルターの配置など内部構造をどうするかは最も苦労したポイント」とのことで、サイズは同じながら、設計の面で見ると “共通しているのはノズルくらい” だという。
詳細なサウンドキャラクターについて諸岡氏は、MACH 10は「Westoneらしいモニターサウンド」、MACH 20は「中域がスッと伸びてくるのが1番の特徴で、ボーカルを聴きたい方におすすめ」だと説明。
MACH 30は「低域に特徴があり、10/20よりもサウンドステージが伸びてくる」、MACH 40は「フラットなモニターサウンドで、程よいサウンドステージが感じられる。歌やアコースティック楽器とも相性が良い」、MACH 50は「パワフルな低域ながらディティールやレスポンス、サウンドステージも向上。音楽だけでなくゲーミング用やDJ用にもおすすめ」だと説明している。
MACH 60は「フラットでバランスが取れた音で、解像度もさらに上がっている。Westoneが言うところの『Like 3D Holographic』な幅や奥行き、高さがあるサウンドステージを持っていて、シリーズの中でキーポイントになるモデルだと思っている」とのこと。
MACH 70は「低音寄りだが30/50と比べても解像度が高く、Like 3D Holographicなサウンドステージも持っている」、MACH 80は「フラットで正確、細部まで聴き取りたい音楽ファンにとって完璧なリファレンスイヤホン。リスニングのみならず、ミックスやマスタリング、DTMといった制作にも使える」としている。
さらに、これら8モデルの方向性として、MACH10/20は「プレミアムエントリー」、MACH 30/50/70は低音寄りな「プレミアムベース」、MACH 40/60/80はモニター寄りな「プレミアムリファレンス」と評していた。
■I Don't Like Mondays.も登壇。メンバーが1番好きなモデルは?
発表会の後半にはロックバンド・I Don't Like Mondays.のYU(Vo.)とCHOJI(Gt.)が登壇。以前よりWestoneのカスタムIEMを使っているという彼らが、実際にMACHシリーズを使って体感した、その音質や使い勝手についてなどが語られた。
実際にメンバー全員が8モデル全てを聴いたとのことで、YUは「僕自身、ジャズからクラシック、ポップスまで幅広く音楽を聴くので、選ぶなら偏りのないMACH 80。ただ、バンドの曲を聴いた印象では、MACH 70が自分達の表現したいものと一致しているように思えました」とコメント。
CHOJIも「最終的に好みだったのはMACH 70。ボリュームを上げても音が割れず、ついてきてくれる感じが良いなと思いました」と語る。また、他のメンバーたちも最終的にMACH 70を選んだとのことで、I Don't Like Mondays.の楽曲を聴くのに最も適したモデルはMACH 70だと言えそうだ。
発表会の中では、MACHシリーズをイヤモニに使ってのアコースティックミニライブも実施された。演奏を終えてみて、CHOJIは「音の中にいるような感覚があった」、YUは「リハーサルの時より音像の中にいる感覚が強かった。これでライブをやってみたいなと、すごく楽しみになりました」とコメントした。
最後に「どんな人にMACHシリーズを楽しんでもらいたいか」を聞かれると、YUは「ミュージシャンの方はイヤモニとして、味わったことない感覚を味わえると思う。そうでない方も音楽をマニアックなところまで楽しめると思います」と回答。選択肢が多いことについても、CHOJIから「皆さんが普段聴いている音楽をプレイリストにして、どれが自分に合っているか聴いてみたらいいんじゃないかな、と思います」とアドバイスが送られた。
■カスタムIEM「ESシリーズ」をユニバーサルで再現
MACHシリーズは、Westoneの35年以上にわたるエンジニアリングの経験と、卓越した製品開発の実績を組み合わせて開発したというユニバーサルIEM。完実電気の諸岡氏によると、本製品はWestoneのカスタムIEM “ESシリーズ” のサウンドと快適性をユニバーサルで再現する、というコンセプトのもと開発されたそうだ。
ESシリーズの各モデルを再現、または進化させたモデルということで、全体的なサウンド傾向はフラットでナチュラルなモニターサウンドだと説明。また、全モデルとも筐体が同じサイズになっているため、装着感がモデルによって変わることもなく、まさにカスタムのような感覚で製品を選べるとしている。
加えて、全モデルでエストロン社のT2コネクターケーブルを採用していることも特徴のひとつ。耐久性の面でMMCXよりも優れていることが採用の理由だという。なお、昨年発売の “Pro Xシリーズ” や、同じLucid Audioグループのブランドで、完実電気が取り扱うEtymotic製イヤホン「Evo」でもT2ケーブルを採用しているが、今後もLucid Audioグループのブランドから新製品が出る際はT2ケーブルを使うのではないか、と語っていた。
ちなみに、シリーズ名の「MACH(マック)」はドイツ語読みにすると「マッハ」、つまり音速を意味する言葉であり、ブランドの副社長・タルコーセン氏が初めてデザインを見たとき「高速戦闘機を連想させるデザインだ」と感想を述べたことから命名されたという。開発が進むにつれて「マスタード・アコースティック・チャンネル・ハウジングの略でもいけるのでは」といったやりとりがあったとのこと。
ラインナップは1BAの「MACH 10」から8BAの「MACH 80」までの8モデル展開。ドライバー構成はESシリーズに準じたものとなっているが、搭載するドライバーは全て新しく開発されたものだという。ドライバーのサイズなど詳細は明かされていないものの、各モデルで目指す音質に合わせて、最適なものを開発、採用したとしている。
また、エンジニア曰く「フィルターの配置など内部構造をどうするかは最も苦労したポイント」とのことで、サイズは同じながら、設計の面で見ると “共通しているのはノズルくらい” だという。
詳細なサウンドキャラクターについて諸岡氏は、MACH 10は「Westoneらしいモニターサウンド」、MACH 20は「中域がスッと伸びてくるのが1番の特徴で、ボーカルを聴きたい方におすすめ」だと説明。
MACH 30は「低域に特徴があり、10/20よりもサウンドステージが伸びてくる」、MACH 40は「フラットなモニターサウンドで、程よいサウンドステージが感じられる。歌やアコースティック楽器とも相性が良い」、MACH 50は「パワフルな低域ながらディティールやレスポンス、サウンドステージも向上。音楽だけでなくゲーミング用やDJ用にもおすすめ」だと説明している。
MACH 60は「フラットでバランスが取れた音で、解像度もさらに上がっている。Westoneが言うところの『Like 3D Holographic』な幅や奥行き、高さがあるサウンドステージを持っていて、シリーズの中でキーポイントになるモデルだと思っている」とのこと。
MACH 70は「低音寄りだが30/50と比べても解像度が高く、Like 3D Holographicなサウンドステージも持っている」、MACH 80は「フラットで正確、細部まで聴き取りたい音楽ファンにとって完璧なリファレンスイヤホン。リスニングのみならず、ミックスやマスタリング、DTMといった制作にも使える」としている。
さらに、これら8モデルの方向性として、MACH10/20は「プレミアムエントリー」、MACH 30/50/70は低音寄りな「プレミアムベース」、MACH 40/60/80はモニター寄りな「プレミアムリファレンス」と評していた。
■I Don't Like Mondays.も登壇。メンバーが1番好きなモデルは?
発表会の後半にはロックバンド・I Don't Like Mondays.のYU(Vo.)とCHOJI(Gt.)が登壇。以前よりWestoneのカスタムIEMを使っているという彼らが、実際にMACHシリーズを使って体感した、その音質や使い勝手についてなどが語られた。
実際にメンバー全員が8モデル全てを聴いたとのことで、YUは「僕自身、ジャズからクラシック、ポップスまで幅広く音楽を聴くので、選ぶなら偏りのないMACH 80。ただ、バンドの曲を聴いた印象では、MACH 70が自分達の表現したいものと一致しているように思えました」とコメント。
CHOJIも「最終的に好みだったのはMACH 70。ボリュームを上げても音が割れず、ついてきてくれる感じが良いなと思いました」と語る。また、他のメンバーたちも最終的にMACH 70を選んだとのことで、I Don't Like Mondays.の楽曲を聴くのに最も適したモデルはMACH 70だと言えそうだ。
発表会の中では、MACHシリーズをイヤモニに使ってのアコースティックミニライブも実施された。演奏を終えてみて、CHOJIは「音の中にいるような感覚があった」、YUは「リハーサルの時より音像の中にいる感覚が強かった。これでライブをやってみたいなと、すごく楽しみになりました」とコメントした。
最後に「どんな人にMACHシリーズを楽しんでもらいたいか」を聞かれると、YUは「ミュージシャンの方はイヤモニとして、味わったことない感覚を味わえると思う。そうでない方も音楽をマニアックなところまで楽しめると思います」と回答。選択肢が多いことについても、CHOJIから「皆さんが普段聴いている音楽をプレイリストにして、どれが自分に合っているか聴いてみたらいいんじゃないかな、と思います」とアドバイスが送られた。