ユニバーサルモデルも2023年春頃の発売を予定
<ヘッドフォン祭>FitEar、オンキヨー製BAドライバー搭載のカスタムイヤモニ「H1 Custom」
須山歯研は、自社ブランドのFitEarより、オンキヨー製マグネシウム振動板BAドライバーを搭載したカスタムイヤーモニター「H1 Custom」を発表した。税込143,000円前後での実売が予想される。
発売日は未定だが、ヘッドフォン祭会場限定では特別価格での先行販売を実施。同会場内では、今年7月発売のユニバーサルモデル「FitEar Silver」との比較視聴も行われた。なお、先行販売終了後の予定などは後日改めて発表するとのこと。加えて、H1のユニバーサルモデルも2023年春頃の発売を予定していると明かした。
オンキヨーより供給されるマグネシウム振動板バランスドアーマチュア型ドライバーを、FitEarのカスタムイヤーモニターとして初めて搭載。開発にあたっては、ワイドレンジであり美しい響きを有するマグネシウム振動板BAドライバーの美点を活かすことを最優先課題にしたとのことで、シングルフルレンジのマグネシウム振動板BAドライバーにトゥイーターユニットで高周波数帯域をわずかに追加する「1+1構成」のユニット構成を採用した。
この「1+1構成」については、同社がハイブリッド製品群の開発で取り組んできた、主体となるフルレンジドライバーの美点を最大限に活かす設計手法だと説明。また、音響特性と軽快な装着感を考慮し、シェルデザインはミドルレッグシェルを採用したとしている。
なお、内部ユニットは、今年7月発売のユニバーサルモデル 「FitEar Silver」と同じ構成。もともと社内でマグネシウム振動板BAドライバーを使用したプロジェクトとしてH1の開発が進んでおり、そこにやはり以前から社内で研究していた鋳造によるシルバー筐体を組み合わせ、H1に先行する形でSilverを発表したのだという。
またFitEarでは、2001年のスタート時から代表の須山慶太氏が製品開発を行ってきたが、近年は社内若手スタッフを中心とした新しい製品開発体制に徐々に移行しており、Silver、および今回のH1は、若手スタッフの堀田息吹氏を中心とした新体制で開発した製品だとのこと。
デザイン面では、オンキヨーとFitEar両社の技術的コラボレーションの証として「POWERED BY ONKYO」ロゴを刻印。ヘッドフォン祭会場での先行販売分は、シェル/フェイスプレートカラーは黒のみとなっている。
また、SUMMER SONIC 2022とのスペシャルコラボ製品「SS2022」は、実はH1ユニバーサルモデルの先行販売品であったことも明らかにしている。
付属ケーブルは3.5mmステレオミニプラグのFitEar cable 005ブラック。そのほかペリカン1010ケース、ケーブルクリップ、メッシュポーチ、クリーニングブラシが付属する。
秋のヘッドフォン祭りでは、一般参加者も交えた本製品の新製品発表会が実施された。冒頭では代表の須山氏が登壇し、H1の開発経緯や製品詳細について説明が行われた。
須山氏はH1について、当初はSilverよりも先に発売する予定であったが、諸々の事情から今回のタイミングでの発表になったと説明。また、オンキヨー製マグネシウム振動板ユニットについてはかねてから注目しており、2021年より諸々のタイミングが合ったことで、本モデルの開発に着手できたと語った。
続いて、オンキヨー株式会社よりクロス・マーケティング担当の亀井隆司氏が登壇し、オンキヨーグループの現体制について説明した。
カスタムイヤーモニターを取り扱うオンキヨー(株)は、オンキヨーホームエンターテイメント(株)から昨年10月に独立。現在は声優やアーティストとのコラボレーション製品の企画・販売や、ECサイト「ONKYO DIREC」/アニメ専門ストア「音アニ」の運営などを行っている。ほか、お酒に音楽を聴かせて(=振動を加えて)熟成させる「音楽加振熟成酒」という一風変わった取り組みも行っているとのこと。
さらに、同じくオンキヨー(株)の藤谷武士氏から、同社が提供するマグネシウム振動板BAドライバーの詳細についても解説が行われた。
藤谷氏は、1980年に世界初のマグネシウム合金振動板を「Monitor-100R」に採用したことにはじまり、2015年にヘッドホン向けにマグネシウム振動板の開発をスタート、その後BAドライバーへ採用するに至るなど、「以前からマグネシウムとの関係は深かった」と語る。
そのマグネシウム振動板の優位性とは、軽量性、高い内部損失、比弾性率という3つの特性を兼ね備えること。これが伸びやかな高音域再生などの特徴につながっているという。
加えて、新開発の特殊表面処理技術をダイヤフラムに施すことで表面硬度を向上。これにより、従来使われていたアルミ振動板に比べて歪率が少なく、大入力時においても低域の音崩れのない、芯のしっかりした低音を実現するに至ったと述べた。
発売日は未定だが、ヘッドフォン祭会場限定では特別価格での先行販売を実施。同会場内では、今年7月発売のユニバーサルモデル「FitEar Silver」との比較視聴も行われた。なお、先行販売終了後の予定などは後日改めて発表するとのこと。加えて、H1のユニバーサルモデルも2023年春頃の発売を予定していると明かした。
オンキヨーより供給されるマグネシウム振動板バランスドアーマチュア型ドライバーを、FitEarのカスタムイヤーモニターとして初めて搭載。開発にあたっては、ワイドレンジであり美しい響きを有するマグネシウム振動板BAドライバーの美点を活かすことを最優先課題にしたとのことで、シングルフルレンジのマグネシウム振動板BAドライバーにトゥイーターユニットで高周波数帯域をわずかに追加する「1+1構成」のユニット構成を採用した。
この「1+1構成」については、同社がハイブリッド製品群の開発で取り組んできた、主体となるフルレンジドライバーの美点を最大限に活かす設計手法だと説明。また、音響特性と軽快な装着感を考慮し、シェルデザインはミドルレッグシェルを採用したとしている。
なお、内部ユニットは、今年7月発売のユニバーサルモデル 「FitEar Silver」と同じ構成。もともと社内でマグネシウム振動板BAドライバーを使用したプロジェクトとしてH1の開発が進んでおり、そこにやはり以前から社内で研究していた鋳造によるシルバー筐体を組み合わせ、H1に先行する形でSilverを発表したのだという。
またFitEarでは、2001年のスタート時から代表の須山慶太氏が製品開発を行ってきたが、近年は社内若手スタッフを中心とした新しい製品開発体制に徐々に移行しており、Silver、および今回のH1は、若手スタッフの堀田息吹氏を中心とした新体制で開発した製品だとのこと。
デザイン面では、オンキヨーとFitEar両社の技術的コラボレーションの証として「POWERED BY ONKYO」ロゴを刻印。ヘッドフォン祭会場での先行販売分は、シェル/フェイスプレートカラーは黒のみとなっている。
また、SUMMER SONIC 2022とのスペシャルコラボ製品「SS2022」は、実はH1ユニバーサルモデルの先行販売品であったことも明らかにしている。
付属ケーブルは3.5mmステレオミニプラグのFitEar cable 005ブラック。そのほかペリカン1010ケース、ケーブルクリップ、メッシュポーチ、クリーニングブラシが付属する。
秋のヘッドフォン祭りでは、一般参加者も交えた本製品の新製品発表会が実施された。冒頭では代表の須山氏が登壇し、H1の開発経緯や製品詳細について説明が行われた。
須山氏はH1について、当初はSilverよりも先に発売する予定であったが、諸々の事情から今回のタイミングでの発表になったと説明。また、オンキヨー製マグネシウム振動板ユニットについてはかねてから注目しており、2021年より諸々のタイミングが合ったことで、本モデルの開発に着手できたと語った。
続いて、オンキヨー株式会社よりクロス・マーケティング担当の亀井隆司氏が登壇し、オンキヨーグループの現体制について説明した。
カスタムイヤーモニターを取り扱うオンキヨー(株)は、オンキヨーホームエンターテイメント(株)から昨年10月に独立。現在は声優やアーティストとのコラボレーション製品の企画・販売や、ECサイト「ONKYO DIREC」/アニメ専門ストア「音アニ」の運営などを行っている。ほか、お酒に音楽を聴かせて(=振動を加えて)熟成させる「音楽加振熟成酒」という一風変わった取り組みも行っているとのこと。
さらに、同じくオンキヨー(株)の藤谷武士氏から、同社が提供するマグネシウム振動板BAドライバーの詳細についても解説が行われた。
藤谷氏は、1980年に世界初のマグネシウム合金振動板を「Monitor-100R」に採用したことにはじまり、2015年にヘッドホン向けにマグネシウム振動板の開発をスタート、その後BAドライバーへ採用するに至るなど、「以前からマグネシウムとの関係は深かった」と語る。
そのマグネシウム振動板の優位性とは、軽量性、高い内部損失、比弾性率という3つの特性を兼ね備えること。これが伸びやかな高音域再生などの特徴につながっているという。
加えて、新開発の特殊表面処理技術をダイヤフラムに施すことで表面硬度を向上。これにより、従来使われていたアルミ振動板に比べて歪率が少なく、大入力時においても低域の音崩れのない、芯のしっかりした低音を実現するに至ったと述べた。