会場でのブース展示をレポート
<CES>ソニー、メタバース関連ソリューションなどアピール。マンチェスター・シティとの取り組みも
ラスベガスで開幕した「CES2023」において、ソニー・ホンダモビリティによるEV製品のブランド名を「AFEELA」にしたことなどを発表したソニー。ブースでは、メタバースに関連するソリューションなどを中心に展示している。
今回のCESでのソニーブースは、PS5とPS VR2の体験スペースこそ展開しているものの、ブラビアやウォークマンといったコンシューマー向け製品を展示せず、コンテンツ制作に関する製品やソリューション紹介をメインにした、かなり振り切った方向性になっている。
そんななかでも少し一般コンシューマー寄りな話題としては、別記事でもレポートしている“Spatial Reality Display”(空間再現ディスプレイ)の27型プロトタイプや、モバイルモーショントラッカー「mocopi」が挙げられるだろうか。
Spatial Reality Displayは、独自技術で高解像度かつ高画質な裸眼3Dを実現するディスプレイ。15.6型機をすでに展開しているが、より大型な27型モデルが登場した格好だ。「例えば医療用の胸部3D画像データなどの場合でも、27型くらいあればほぼ実寸で表示・確認することができる」(同社スタッフ)と、実際に使用されるシーンに合わせた進化であることを説明している。また、新たにUSB type-C端子も用意し、Alt Modeでの映像伝送も行えるようになっているという。
mocopiは、わずか6点(両手・両足・頭・腰)のセンサーとスマートフォンアプリだけでモーションキャプチャーを行えるという製品。「独自のアルゴリズムによって、肩や肘、膝といった関節部にセンサーを装着しなくてもちゃんと手足を曲げたようにモーションをキャプチャーできる」(スタッフ)点も特徴だ。「VTuberなどを中心に予想以上の大きな反響をもらっている」と説明するが、その一方で「映画やアニメ制作においても、本格的な撮影に入る前のコンテ作成といったプリビズ(プリビジュアライゼーション)に活用してもらえたらと考えている」とのことだった。
モーションキャプチャーについては、「可搬式ボリュメトリックシステム」のプロトタイプも展示。被写体の周囲に配置するモーションセンサーがわずか7個で済み、“可搬式” という名前のとおり持ち運べるため、従来のように本格的な撮影スタジオに足を運ぶよりも手軽に3D映像化および配信が行えるようになるという。
実際に、イングランドの人気サッカーチームであるマンチェスター・シティのもとへ本システムを持っていき、選手の動きを3D化。その3Dデータを上述のSpatial Reality Displayなどで確認することもできるようになっている。
また、マンチェスター・シティとの取り組みに関しては、ホームスタジアムであるエティハド・スタジアムをバーチャル空間上に再現したメタバースコンテンツも作成。ファンが作成したアバターでスタジアム内を動き回ったり、グループ会社であるホークアイのトラッキング技術「SkeleTRACK」で取得したデータをもとに実際の試合を3DCG化したものをメタバース空間で体験したりできるスマートフォンアプリを披露している。こうした取り組みによって、スポーツチームのファンなどの満足度を向上させる “バーチャルファンエンゲージメント” の構築を目指しているという。
今回のCESでのソニーブースは、PS5とPS VR2の体験スペースこそ展開しているものの、ブラビアやウォークマンといったコンシューマー向け製品を展示せず、コンテンツ制作に関する製品やソリューション紹介をメインにした、かなり振り切った方向性になっている。
そんななかでも少し一般コンシューマー寄りな話題としては、別記事でもレポートしている“Spatial Reality Display”(空間再現ディスプレイ)の27型プロトタイプや、モバイルモーショントラッカー「mocopi」が挙げられるだろうか。
Spatial Reality Displayは、独自技術で高解像度かつ高画質な裸眼3Dを実現するディスプレイ。15.6型機をすでに展開しているが、より大型な27型モデルが登場した格好だ。「例えば医療用の胸部3D画像データなどの場合でも、27型くらいあればほぼ実寸で表示・確認することができる」(同社スタッフ)と、実際に使用されるシーンに合わせた進化であることを説明している。また、新たにUSB type-C端子も用意し、Alt Modeでの映像伝送も行えるようになっているという。
mocopiは、わずか6点(両手・両足・頭・腰)のセンサーとスマートフォンアプリだけでモーションキャプチャーを行えるという製品。「独自のアルゴリズムによって、肩や肘、膝といった関節部にセンサーを装着しなくてもちゃんと手足を曲げたようにモーションをキャプチャーできる」(スタッフ)点も特徴だ。「VTuberなどを中心に予想以上の大きな反響をもらっている」と説明するが、その一方で「映画やアニメ制作においても、本格的な撮影に入る前のコンテ作成といったプリビズ(プリビジュアライゼーション)に活用してもらえたらと考えている」とのことだった。
モーションキャプチャーについては、「可搬式ボリュメトリックシステム」のプロトタイプも展示。被写体の周囲に配置するモーションセンサーがわずか7個で済み、“可搬式” という名前のとおり持ち運べるため、従来のように本格的な撮影スタジオに足を運ぶよりも手軽に3D映像化および配信が行えるようになるという。
実際に、イングランドの人気サッカーチームであるマンチェスター・シティのもとへ本システムを持っていき、選手の動きを3D化。その3Dデータを上述のSpatial Reality Displayなどで確認することもできるようになっている。
また、マンチェスター・シティとの取り組みに関しては、ホームスタジアムであるエティハド・スタジアムをバーチャル空間上に再現したメタバースコンテンツも作成。ファンが作成したアバターでスタジアム内を動き回ったり、グループ会社であるホークアイのトラッキング技術「SkeleTRACK」で取得したデータをもとに実際の試合を3DCG化したものをメタバース空間で体験したりできるスマートフォンアプリを披露している。こうした取り組みによって、スポーツチームのファンなどの満足度を向上させる “バーチャルファンエンゲージメント” の構築を目指しているという。