初お披露目となったメディア向け発表会もレポート
Jabra、快適なオンライン会議をサポートするスピーカーフォン「Speak2」シリーズ
続いて、本発表会にあわせて来日した、GNグループ グローバルマーケティング シニア・バイス・プレジデントのCalum MacDougall(カラム・マクドゥーガル)氏が登壇。グローバル調査による昨今の働き方の変化や、Speak2シリーズの販売経緯についてのプレゼンテーションが行われた。
カラム氏は本発表会について、「10年に1度の非常に歴史的なイベント」と力を込め、「今日は世界に先駆け、ここ日本で初めてSpeak2シリーズをお披露目する。我々はSpeak2シリーズは日本でリリースするのが一番適していると考えた」と、国内市場を重視している姿勢を見せた。
新製品の発表にこの時期を選んだことについては、「(Speakシリーズを初投入した)2010年当時はミーティングルームのみで使われるものだったものが、近年の働き方の変化によってホテルやホームオフィス、ミーティングルームといった色々な場所に持ち運んで使うものに変化した」と、昨今のワークスタイルの変化が影響していると語る。
現在、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが主流となってきており、「日本では56%の方がハイブリッドワークが理想的と考え、また68%の方が会議のハイブリッド化を実感しているものの、職場からハイブリッドワークに適したテクノロジーが提供されていると回答したのは8%の方のみ。我々は今後この8%以外の方の満足度を上げていかなければならない」と力を込めた。
また、GNオーディオジャパン(株)シニア ソリューション エンジニアの加藤昭彦氏は、Speak2シリーズの進化点についてより詳しい解説を行った。
加藤氏は今回のSpeak2シリーズについて、「主に音質、デザイン、接続性の3つの点において、第1世代モデルからアップグレードしている」とアピール。収音範囲は全モデルとも第1世代から拡大しつつ、中でもSpeak2 75では最大2.5mを実現。「実際には約3m程度まで収音できるため、天井の形状や壁の突出によって異なってはくるものの、一般的な会議室であれば問題なく音が拾える」と自信を見せた。
また、注目機能として「ボイスレベルノーマライゼーション」についてもピックアップ。「高音に突出した声や低音で聞き取りづらい声でも、はみ出た上下の音域をカットすることで一定の音域に調整する」とその原理を解説した。
さらに、世界初と謳うSpeak2 75の「マイク品質インジケーター」についても言及。「円形のLEDの発光によって話し手に自分の声が正確に拾われているかを注意喚起して、よりスムーズな会議進行をサポートできる」と具体的なメリットをあげた。
一新された外観デザインについては、「3モデルともマットなグレーのデザインを採用し、生地素材も採用した。似たようなデザインの製品が多くあるなか、独自性を追求するためギリギリまでデザインの公開を控えていた」と、デザイン面への注力も強調した。
発表会後半には、安藤氏に加えて、Microsoft Corporation Microsoft Digital,Employee Experience,Global Support,Sr Field IT Managerの久保田氏と、サンテレホン(株)ソリューション営業本部 ITソリューション営業部 部長の角野氏を招いてトークセッションが実施された。
久保田氏は、実際にSpeak2シリーズを使用した感想について問われると、「ついにここまできたかという一言。複数の働き方が組み合わさるハイブリッドワークへの親和性が高く、様々な会議や働き方に応えるスピーカーフォンであることは間違いない」と、Speak2シリーズへの率直な印象を語った。
一方角野氏は、「Speak2シリーズによってストレスのないワーク環境が作れる。販売だけでなく我が社でも実際に使わせてもらい、そのクオリティの良さ、ストレスの無さを肌で実感している」と、その性能を絶賛した。
合わせて、約10社の協力のもと実施した、最上位モデルSpeak2 75の試用トライアルに対するアンケート結果も公開。使用したユーザーの100%が、第1世代からの性能向上を実感したと回答し、特に音質面の向上が著しいと評価されたという。
また、Speak2シリーズを「使い続けたい」との回答も約90%を占めたとのことで、「相手の声がより明瞭に聞き取れるようになった」「収音性能が高くなった」「見た目や操作感覚もスタイリッシュ」といった声が寄せられたと紹介。第1世代からの進化を重ねてアピールしていた。