国内再展開ブランドや新製品が多数
4年ぶりの開催は大盛況!「ポタフェス2023春 名古屋」出展まとめ
■アユート
アユートは、Astell&Kernから4月15日に発売する、フラグシップDAPのバリエーションモデル「A&ultima SP3000 Copper」(659,980円)を実機展示。筐体素材に銅を採用することで、ステンレス筐体の通常モデルとは異なる音の響きが楽しめるという1000台限定生産モデルだ。
またMaestraudioからは、4月14日発売のイヤホン「MA910SB」(13,200円)を出展。ダイナミックドライバーとパッシブ型セラミックコートトゥイーターを搭載したブランド第1弾製品「MA910S」を4.4mmバランス接続に対応させ、さらにチューニングもバランス接続を前提としたものに再調整を行ったモデルとなる。
■intime
Maestraudioと同じオーツェイドが手がけるintimeは、3月31日に発売となったイヤホン「煌 MarkII」「轟 MarkII」「雅 MarkII」3モデルを出展。それぞれ中高域重視/低域重視/フラットという異なるチューニングを施した兄弟モデルで、ドライバー構成は共通してダイナミック型と独自の積層セラミックトゥイーター「第3世代VST2」のハイブリッド。ケーブルコネクターMMCX/Pentaconn Earの2種類から選べる点も特徴だ。
現在開発を進めているスペシャルイヤホンも参考出展。フラグシップモデル「翔」をベースに、よりみずみずしい音を再生するモデルとなるそうだ。筐体もカラフルな仕上げとなっている。
■ヤマハ
ヤマハブースのメインは、最新Bluetoothヘッドホン「YH-L700A」「YH-E700B」。YH-L700A(66,000円前後)は、同社がAVアンプなどのホームシアター製品で長年培ってきた独自技術「シネマDSP」を応用した “パーソナルホームシアター”。ステレオ音源の音の広がりや定位を再構成する7種類のサラウンドモードを搭載し、映画やミュージックビデオなどをより臨場感たっぷりに楽しめる製品だ。後述するYH-E700Bと同様の機能も搭載している。
もう一方のYH-E700B(44,000円前後)は、同社独自のさまざまな機能をシンプルなボディに収めたBluetoothヘッドホン。音質を損なわないよう配慮したノイズキャンセリング「アドバンスドANC」、同社が理想とする音質を誰もが聴けるよう音質補正を行う「リスニングオプティマイザー」、音量の上げすぎを防ぎ耳にかかる負担を減らす「リスニングケア(アドバンスド)」で、屋内/屋外問わず心地よく音楽に没入できる。
また、独自の平面駆動型ドライバーを搭載するフラグシップヘッドホン「YH-5000SE」(495,000円)の試聴も実施。これまでのオーディオイベントに出展した際と同様、一人ひとりがじっくり時間をかけて視聴できるように整理券方式が取られたが、やはりすべての時間が早々と埋まりきってしまう盛況ぶりを見せた。
■ミックスウェーブ
ミックスウェーブは、Beat Audioのイヤホンケーブル、HiByのオーディオプレーヤー、Unique Melodyのイヤホンなどをラインナップ。そしてCampfire Audioからの参考出展として、ハイクラスイヤホンの最新モデル「Andromeda Emerald Sea」「Solaris Stellar Horizon」が登場した。4月末から発売を予定しており、Andromedaは184,900円前後、Solarisは339,800円前後での実売となる見込み。
ドライバー構成は、Andromeda Emerald Seaは5基のBA、Solaris Stellar Horizonは3基のBAと1基のダイナミックと、従来モデルから変わりない。しかし技術面での大きな変更点として、すべてのBAドライバーにKnowles社の“デュアルダイアフラム・BAドライバー”ユニットを採用している。1つのユニットに2枚の振動板と2つ空気室を備え、よりパワフルな音声出力が可能になったという新型BAドライバー。実際試聴してみると、確かに音の厚みや空気感はBAドライバーらしかぬ印象を受けた。
フェイスプレートの形状も、Andromedaはより立体的に、Solarisは彫刻を施した高級感あるデザインにアップデート。付属ケーブルは、昨年発売の3ダイナミックドライバーモデル「Trifecta」と同様の「タイムストリームケーブル」を採用。3.5mmプラグタイプ/2.5mmバランスプラグタイプ/4.4mmバランスプラグタイプの3種類が同梱する。
■エミライ
エミライが取り扱うFiiOでは、4月14日に発売が決定したハイエンドDAP「M15S」(152,900円前後)、4月21日に発売決定の小型USB-DAC/アンプハイエンドモデル「KA5」(22,000円前後)、4月7日に発売されたBluetoothレシーバーの数量限定モデル「BTR7 White」(35,750円前後)などをラインナップ。
加えて本イベントでは、オーディオ操作に特化したUSBキーパッド「KB1」に続く、アクセサリーが多数参考出展された。スタッキング(積み重ね)が可能なクリア収納ケース「HB11」や、同ブランドのデスクトッププレーヤー「R7」の操作に使用できるBluetoothリモコン「RM3」、そして同ブランド製品の図面が印刷された横長マウスパッド「F2051H」など。いずれも国内導入については未定だが、さまざまな切り口からオーディオ環境を賑やかすアイテムが揃っている。
Noble Audioでは、以前のオーディオイベントでも登場した完全ワイヤレスイヤホン「Fokus Prestage」が引き続き参考出展。完全ワイヤレスイヤホン「Fokus」をベースに、色付きの樹脂を染み込ませて強度を高めた木材「スタビライズドウッド」をハウジングに採用した特別デザインのモデルとなる。