HOME > ニュース > <ヘッドフォン祭mini>final「X8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

イベント初出展ブランドも

<ヘッドフォン祭mini>final「X8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

公開日 2023/07/15 13:38 ファイルウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ポータブルオーディオ製品の展示イベント「夏のヘッドフォン祭mini 2023」が、本日7月15日に開催。会場をこれまでの中野サンプラザから、ステーションコンファレンス東京に移しての初イベントとなる。本稿ではfinalや地球世界などのブースの模様をレポートしたい。

今回から会場は東京サピアタワー内の「ステーションコンファレンス東京」に移動

finalは、ミュンヘン・ハイエンドで披露した平面磁界型ヘッドホン「X8000」の外観サンプルを国内初展示した。本機をフラグシップモデルに据えて、同社は新たに「Xシリーズ」を展開。これは “最先端” がテーマのシリーズとなり、X8000においては軽量・装着感にこだわり、音質もfinalらしくクリアだがこれまでにない高音質なものになるという。

「X8000」のプロトタイプが展示された

なお、外観サンプルは世界に1つしかなく、今回展示されたのもミュンヘン・ハイエンドで公開されたものと同じ個体であり、現在徐々に調整が進められているとのこと。ハウジングは製品版では鏡面仕上げになる予定だそうだ。発売は2023年12月を予定し、価格は70万円付近を見込む。

現時点で世界に1つだけの外観サンプル。まだ調整が加えられている段階で、ハウジングは鏡面仕上げになる予定

ヘッドバンドにダイヤフラム、ネジ1本に至るまですべてが新素材・新設計・新開発だというモデルで、たとえばネジはこれまでチタニウム64を用いていたが、X8000ではこれよりさらに高剛性のものを採用。平面磁界型ドライバーの構造上、筐体に剛性も必要となり、D8000では質量が重くなってしまったが、X8000では軽量化を図り、およそ220g程度になる予定だという。

軽量化がテーマの1つ。振動板はD8000が70mm口径だったところ、50mm口径になっている

イヤーパッドは3Dプリンターで成形し、十分な容積を確保して、コンパクトながらオンイヤーモデルのように耳に被らないよう配慮。ケーブルは従来よりさらにノイズに強い素材を厳選している。「スタイリッシュで、軽く、最高のサウンドを目指している」と担当者は自信を見せていた。

ケーブルはネジ止めされており、専用ケーブルと交換が可能とのこと

ブースにはポタフェスで披露された「VR2000」も

地球世界は、水月雨(MOONDROP)の完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL」を初披露。まだパッケージもできておらず本体だけが届いたとのことで、発売時期は未定。ただし価格については、4000〜5000円程度を予定しており、コストパフォーマンスの高さをアピールする。

完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL」が初登場

充電ケースが特徴で、蓋がなく、磁力で本体を固定。逆さにしても落ちないようになっているが、取り出す際にはスムーズにケースから外せるようになっている。ノイズキャンセリング機能も搭載しており、正式リリースが楽しみな一台だ。

蓋のない充電ケースが特徴

TANCHJIMからもシングルダイナミックドライバーでリケーブル対応の「ONE」を初展示。発売は8月末〜9月初旬で、こちらも4000〜5000円程度になるとのこと。ほか、1DD+4BAのハイブリッドドライバーモデル「KARA」や、LIQUID LINKSの単晶銀リケーブル「西湖」といった最新モデルが展示されていた。

TANCHJIM「ONE」はシングルダイナミックドライバー構成を採用

リケーブル「西湖」は、中国の世界文化遺産から名前が取られており、パッケージも現地をイメージしたものになっている

ピクセルのブースでは、Acoustuneから久しぶりの登場となるリケーブル「ARX210」および「ARX220」を参考出品。ともに線材は銀・銅のハイブリッドで、違いはARX210が3.5mm、ARX220が4.4mmのプラグを採用している点にある。価格はが2万円台後半、ARX220が3万円前後で、8月下旬の発売を予定する。

Acoustuneから端子違いのリケーブル2モデル「ARX210」「ARX220」が参考出品された

またAcoustuneの「HS2000MX SHO -笙-」「HS2000MX SHO -笙- MKII」専用交換用チャンバーである「ACT06」「ACT07」が試聴可能な状態で展示されていた。ともにジャーマンシルバー(洋白)を用いており、両者は亜鉛などの配合率が違うほか、ACT06には天然石、ACT07には人工石を採用。サウンド傾向は鋭く高域が伸びる点は共通しており、低域の出方などに差があるとのことだった。発売は8月頃で、9万円台を見込む。

チャンバーが装着された状態。左がACT06、右がACT07

WyWiresは今回は初出展のケーブルブランドだ。米ロサンゼルスに本拠地を置き、すべてのケーブルをハンドメイドで制作。もともとはスピーカーケーブルやインターコネクトケーブルといった据え置き機に向けたラインナップを揃えていたが、ポータブルオーディオ向け製品の開発も進められており、今回の出展に至ったという。

WyWiresがイベントに初出展

製品は「Blue」「Silver」「Platinum」「Diamond」の4シリーズ、そしてポータブルグレード専用として開発された「Red」シリーズをラインナップ。このなかでベーシックなシリーズがフラットなモニター調のサウンドを持つSilverとなり、これをベースに各シリーズは調整が加えられているという。現時点では8月中旬からオーディオユニオンでの販売を予定している。

ブランドのベーシックラインとなる「Silver」シリーズのケーブル

同じく初出展となったのがスターズフュージョンで、TRUTHEARブランドのイヤホン3モデルをブースに並べていた。それぞれ「HEXA」「ZERO」「ZERO:RED」の3モデルで、HEXAが3BA・1DDのハイブリッド、ZERO/ZERO:REDが2DD構成のチューニング違いになる。シェルは3Dプリンターで製造される。8月にフジヤエービック、eイヤホン、およびヨドバシカメラやビックカメラにて販売を開始。価格はHEXAが12,000円、ZERO/ZERO:REDは7,000円になるとのことだ。

TRUTHEARも初出展のブランド

ハイブリッドドライバー採用の「HEXA」。なおケーブルは試聴用に別ブランドのものが装着されている

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります

NEWS
AV&ホームシアター
オーディオ
モバイル/PC
デジカメ
ホビー&カルチャー
過去のニュース
RANKING
イヤホン・ヘッドホン
AV機器売れ筋
さらに見る
AWARD
VGP
DGPイメージングアワード
DGPモバイルアワード
オーディオ銘機賞
オーディオアクセサリー銘機賞
アナロググランプリ
REVIEW
レビュー
コラム
注目製品クローズアップ
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
さらに見る
連載
折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト
高橋 敦のオーディオ絶対領域
山本 敦のAV進化論
角田郁雄のオーディオSUPREME
今週の発売新製品
アニソンオーディオポータル
さらに見る
INTERVIEW
インタビュー記事一覧
さらに見る
BRAND
注目ブランド情報
MAGAZINE
オーディオアクセサリー
analog
ホームシアターファイル
プレミアムヘッドホンガイド
プレミアムヘッドホンガイドマガジン
雑誌定期購読
雑誌読み放題サービス
メルマガ登録
SHOPPING
PHILE WEB.SHOP
通販モール