サンプル価格は税込165,000円
ソニー、VR/ARヘッドセット向け1.3型4K OLEDマイクロディスプレイを商品化。サンプル出荷は11月予定
ソニーセミコンダクタソリューションズは、VR/ARヘッドマウントディスプレイ向けの1.3型OLEDマイクロディスプレイ「ECX344A」の商品化を発表。サンプルの出荷時期は2023年11月を予定、価格は165,000円(税込)。
主にVR/AR向けヘッドマウントディスプレイでの活用を想定した、1.3型(対角33.0mm)4K OLEDマイクロディスプレイ。
カメラの電子ビューファインダー(EVF)の開発で培った微細化プロセスと、独自の画素駆動回路の採用により、大型な1.3型ディスプレイにおいて4K(3,552×3,840)解像度を実現した。高フレームレートを実現する新開発の高速駆動用ドライバー回路を搭載したことで、4Kでも毎秒90フレームの滑らかな映像表現を可能としている。画素ピッチは6.3µm。
一般的にディスプレイデバイスでは、高解像度化を進めて画素数が増えると、画素ごとの輝度など特性にばらつきが生じ、画質が劣化すると指摘する。それに対して本製品では、トランジスタのレイアウトやプロセスを最適化、加えて独自のばらつき補正回路を採用することで、トランジスタ特性のばらつきを改善。これにより、4K解像度を有しながらも均一な輝度特性による高画質を実現するという。
高画質性能を1.3型の大型なディスプレイで実現したことで、搭載製品では広視野角な映像表現に貢献するとアピールする。
従来技術では色域と輝度の性能はトレードオフの関係にあったが、色域を広げながら、光の利用効率を改善する独自の画素構造を採用したことで、DCI-P3を96%カバーした広色域と高輝度の両立を実現。高精細さとともにリアルな映像による没入感を高めた体験を可能にするとしている。コントラストは100,000:1以上。
VR/AR向けヘッドマウントディスプレイにおける体験価値向上に向け、仮想空間では周りの景色を見まわした際に、映像の遅延や残像があると没入感が失われて脳が違和感を抱くことがある。これに対しては、残像感を低減させた滑らかでクリアな映像を提供するため、毎秒90フレームの高フレームレートに加え、画素の発光時間を従来比で1/5(Duty 20%駆動)と短縮。一方、5,000cd/m2の高輝度を実現する独自技術を生かし、Duty 20%駆動においても一般的に搭載製品の明るさとして求められる1,000cd/m2の輝度を実現。明るさと残像感の低減を両立させたとしている。
なお、4Kの高解像度表示においては、搭載する製品側の負荷を軽減するため、用途に合わせて選べる3つの表示モードを用意している。「Normal mode」では、4K解像度の入力データを解像度を落とさずにディスプレイに表示する。
「Upscale mode」では、2K〜2.5K解像度の入力データを4Kにアップスケールしてディスプレイに表示。入力データ量を抑えることで、搭載製品のデータ処理負荷を軽減する。また搭載製品に高い処理能力を要さないため、幅広いアプリケーションプロセッサーへの対応を可能にする。
「Foveated scan mode」では、人の視野中心は高解像度で表示し、視野の外側に向かうほど解像度を落として描写する。視覚的な没入感を維持しつつ、転送データ量を約60%削減し、搭載製品側の画像処理における負荷を軽減する。
主にVR/AR向けヘッドマウントディスプレイでの活用を想定した、1.3型(対角33.0mm)4K OLEDマイクロディスプレイ。
カメラの電子ビューファインダー(EVF)の開発で培った微細化プロセスと、独自の画素駆動回路の採用により、大型な1.3型ディスプレイにおいて4K(3,552×3,840)解像度を実現した。高フレームレートを実現する新開発の高速駆動用ドライバー回路を搭載したことで、4Kでも毎秒90フレームの滑らかな映像表現を可能としている。画素ピッチは6.3µm。
一般的にディスプレイデバイスでは、高解像度化を進めて画素数が増えると、画素ごとの輝度など特性にばらつきが生じ、画質が劣化すると指摘する。それに対して本製品では、トランジスタのレイアウトやプロセスを最適化、加えて独自のばらつき補正回路を採用することで、トランジスタ特性のばらつきを改善。これにより、4K解像度を有しながらも均一な輝度特性による高画質を実現するという。
高画質性能を1.3型の大型なディスプレイで実現したことで、搭載製品では広視野角な映像表現に貢献するとアピールする。
従来技術では色域と輝度の性能はトレードオフの関係にあったが、色域を広げながら、光の利用効率を改善する独自の画素構造を採用したことで、DCI-P3を96%カバーした広色域と高輝度の両立を実現。高精細さとともにリアルな映像による没入感を高めた体験を可能にするとしている。コントラストは100,000:1以上。
VR/AR向けヘッドマウントディスプレイにおける体験価値向上に向け、仮想空間では周りの景色を見まわした際に、映像の遅延や残像があると没入感が失われて脳が違和感を抱くことがある。これに対しては、残像感を低減させた滑らかでクリアな映像を提供するため、毎秒90フレームの高フレームレートに加え、画素の発光時間を従来比で1/5(Duty 20%駆動)と短縮。一方、5,000cd/m2の高輝度を実現する独自技術を生かし、Duty 20%駆動においても一般的に搭載製品の明るさとして求められる1,000cd/m2の輝度を実現。明るさと残像感の低減を両立させたとしている。
なお、4Kの高解像度表示においては、搭載する製品側の負荷を軽減するため、用途に合わせて選べる3つの表示モードを用意している。「Normal mode」では、4K解像度の入力データを解像度を落とさずにディスプレイに表示する。
「Upscale mode」では、2K〜2.5K解像度の入力データを4Kにアップスケールしてディスプレイに表示。入力データ量を抑えることで、搭載製品のデータ処理負荷を軽減する。また搭載製品に高い処理能力を要さないため、幅広いアプリケーションプロセッサーへの対応を可能にする。
「Foveated scan mode」では、人の視野中心は高解像度で表示し、視野の外側に向かうほど解像度を落として描写する。視覚的な没入感を維持しつつ、転送データ量を約60%削減し、搭載製品側の画像処理における負荷を軽減する。