上位機同等の画質処理チップ採用
エプソン、超短焦点4Kプロジェクター「EH-LS650」。筐体調整で音質も強化
エプソンは、超短焦点プロジェクターの新モデル「EH-LS650」を10月19日に発売する。カラーはブラックとホワイトの2色をラインナップ。価格はオープンだが、税込330,000円前後での実売が予想される。
フルHD対応だった超短焦点プロジェクター「EH-LS300」の後継モデルに位置づけられ、新たに4Kエンハンスメント対応を果たした。画像処理チップには上位モデル「EH-LS800」と同様のものを採用するほか、3LCD方式/レーザー光源を搭載するなど、画質面で大きくアップデートされている点が特徴となる。なお、EH-LS800の画像処理チップは同社フラグシッププロジェクター「EH-LS12000」とも共通しているため、超短焦点エントリー帯のEH-LS650にもフラグシップのノウハウが投入されたことになる。
一方スペックにおいては、上位機種EH-LS800が輝度4,000ルーメンであるのに対してEH-LS650は3,600ルーメン(EH-LS300同等)になっているなど、一部で差が設けられている。
EH-LS650では壁から約27cmの距離でおよそ100インチの投写が可能。Android機能を内蔵してYouTubeやAmazon Prime Videoといった動画サービスも、ストリーミングデバイスを追加することなく楽しむことができる。
EH-LS300からの進化点として、上述のとおり輝度は変わらないものの、レンズが新しくなっており、明るい場所でもキレイに見えるようになっているという。またHDR・HDR10に対応し、EH-LS800にも非搭載だったダイナミックトーンマッピングを採用。投写するコンテンツの明るさを検出してリアルタイムで適用させるとしている。
ヤマハ製の2.1chスピーカーを引き続き搭載するとともに、筐体の前面をファブリックからパンチングメタルに変更したことで、よりクリアなサウンドを実現。チューニングもこの新筐体にあわせたものになっており、特に男性の声のこもりがとれるようになったとアピールする。
駆動音は23dB(最小)/36dB(最大)。入力遅延20ms以下の低遅延設定も備え、快適なゲームプレイを実現するとしている。なお、EH-LS800ではHDMI端子のうち1つがGame用として用意されており、同端子に接続時は入力遅延20ms以下を実現していたほか、同端子では映像モードの切り替えができなくなり、ほかのHDMI端子に接続した際に最後に設定したモードを引き継ぐ仕様だった。
これに対し本機EH-LS650では低遅延モードを設定からオンオフできるようになっており、低遅延状態でも映像モードの切り替えが可能だという。これはソフトウェアの進化により実現できるようになったもので、専用端子を用意しなくとも遅延性能には大きな影響はないとのことだった。
またオプションとして、超短焦点向けスクリーン「ELPSC35」も発表された。価格はオープンで、税込143,000円前後での実売が予想される。
発表に先駆け、同社はメディア向けの商品説明会を実施。ホームプロジェクターの市場概況分析や、新製品の狙いが語られた。
ここ数年の推移として、2020年は新型コロナの影響でホームプロジェクターの認知が拡大。2021年は低価格帯/小型モバイル商品を中心に、購入層の裾野が広がり市場が拡大した。2022年はホームプロジェクターを楽しむ文化の定着が進み、新規/買い替えともに需要が増加。これを受けて2023年以降は、巣ごもり需要はなくなるも大画面を手軽に楽しめるアイテムとしてプロジェクター新商品が各社から登場しており、今後も緩やかながら市場は伸長すると同社は分析している。
この市場を価格帯別にみてみると、2019年〜2020年は巣ごもり需要のなかで低価格帯を中心として動いていたが、2021年には市場拡大に伴い、利用シーンにあった付加機能を有する商品が台数を伸ばし始めている。このことから、今後も機能を備えた高価格帯の商品が台数構成比において拡大すると見込む。
こうしたことから、高画質・高音質・高品質でdreamioの提供価値とマッチする市場が拡大していると、現在の環境は同社にとって追い風であると述べる。
ターゲットとしては、既存の本格的な映像空間を求める顧客と、これまでの利用シーン以外を求める新規層に二極化して定める。新規層については、プロジェクターに対して興味はあれど、例えば月に一回アウトドアで利用する、週一のおうち映画館など、プロジェクターの用途は限定的なものが主であり、なかなか購入にまで結びつけることができないと指摘。そのため、同社ではプロジェクターの活用シーンは決して限定的でなく日常生活のなかに多くある、ということを提案していく。
dreamioにおいては、ユーザー調査によると週2〜3回以上の使用が大半となっているという。その理由を同社は、毎日の暮らしのなかで使える機能があるからと捉えている。こうした背景から同社は「プロジェクターの日常化」=「暮らしにdreamio」をコミュニケーションコンセプトに掲げ、新モデルだけでなく、dreamioの各モデルで訴求していく。
フルHD対応だった超短焦点プロジェクター「EH-LS300」の後継モデルに位置づけられ、新たに4Kエンハンスメント対応を果たした。画像処理チップには上位モデル「EH-LS800」と同様のものを採用するほか、3LCD方式/レーザー光源を搭載するなど、画質面で大きくアップデートされている点が特徴となる。なお、EH-LS800の画像処理チップは同社フラグシッププロジェクター「EH-LS12000」とも共通しているため、超短焦点エントリー帯のEH-LS650にもフラグシップのノウハウが投入されたことになる。
一方スペックにおいては、上位機種EH-LS800が輝度4,000ルーメンであるのに対してEH-LS650は3,600ルーメン(EH-LS300同等)になっているなど、一部で差が設けられている。
EH-LS650では壁から約27cmの距離でおよそ100インチの投写が可能。Android機能を内蔵してYouTubeやAmazon Prime Videoといった動画サービスも、ストリーミングデバイスを追加することなく楽しむことができる。
EH-LS300からの進化点として、上述のとおり輝度は変わらないものの、レンズが新しくなっており、明るい場所でもキレイに見えるようになっているという。またHDR・HDR10に対応し、EH-LS800にも非搭載だったダイナミックトーンマッピングを採用。投写するコンテンツの明るさを検出してリアルタイムで適用させるとしている。
ヤマハ製の2.1chスピーカーを引き続き搭載するとともに、筐体の前面をファブリックからパンチングメタルに変更したことで、よりクリアなサウンドを実現。チューニングもこの新筐体にあわせたものになっており、特に男性の声のこもりがとれるようになったとアピールする。
駆動音は23dB(最小)/36dB(最大)。入力遅延20ms以下の低遅延設定も備え、快適なゲームプレイを実現するとしている。なお、EH-LS800ではHDMI端子のうち1つがGame用として用意されており、同端子に接続時は入力遅延20ms以下を実現していたほか、同端子では映像モードの切り替えができなくなり、ほかのHDMI端子に接続した際に最後に設定したモードを引き継ぐ仕様だった。
これに対し本機EH-LS650では低遅延モードを設定からオンオフできるようになっており、低遅延状態でも映像モードの切り替えが可能だという。これはソフトウェアの進化により実現できるようになったもので、専用端子を用意しなくとも遅延性能には大きな影響はないとのことだった。
またオプションとして、超短焦点向けスクリーン「ELPSC35」も発表された。価格はオープンで、税込143,000円前後での実売が予想される。
■市場環境はdreamioにとって追い風、日常生活のなかに溶け込むプロジェクターを訴求
発表に先駆け、同社はメディア向けの商品説明会を実施。ホームプロジェクターの市場概況分析や、新製品の狙いが語られた。
ここ数年の推移として、2020年は新型コロナの影響でホームプロジェクターの認知が拡大。2021年は低価格帯/小型モバイル商品を中心に、購入層の裾野が広がり市場が拡大した。2022年はホームプロジェクターを楽しむ文化の定着が進み、新規/買い替えともに需要が増加。これを受けて2023年以降は、巣ごもり需要はなくなるも大画面を手軽に楽しめるアイテムとしてプロジェクター新商品が各社から登場しており、今後も緩やかながら市場は伸長すると同社は分析している。
この市場を価格帯別にみてみると、2019年〜2020年は巣ごもり需要のなかで低価格帯を中心として動いていたが、2021年には市場拡大に伴い、利用シーンにあった付加機能を有する商品が台数を伸ばし始めている。このことから、今後も機能を備えた高価格帯の商品が台数構成比において拡大すると見込む。
こうしたことから、高画質・高音質・高品質でdreamioの提供価値とマッチする市場が拡大していると、現在の環境は同社にとって追い風であると述べる。
ターゲットとしては、既存の本格的な映像空間を求める顧客と、これまでの利用シーン以外を求める新規層に二極化して定める。新規層については、プロジェクターに対して興味はあれど、例えば月に一回アウトドアで利用する、週一のおうち映画館など、プロジェクターの用途は限定的なものが主であり、なかなか購入にまで結びつけることができないと指摘。そのため、同社ではプロジェクターの活用シーンは決して限定的でなく日常生活のなかに多くある、ということを提案していく。
dreamioにおいては、ユーザー調査によると週2〜3回以上の使用が大半となっているという。その理由を同社は、毎日の暮らしのなかで使える機能があるからと捉えている。こうした背景から同社は「プロジェクターの日常化」=「暮らしにdreamio」をコミュニケーションコンセプトに掲げ、新モデルだけでなく、dreamioの各モデルで訴求していく。