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直販価格は約24万円

Austrian Audio初のヘッドホンアンプ「Full Score one」、7/27に発売決定

公開日 2024/07/19 20:20 編集部:松原ひな子
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ジェネレックジャパンは、同社が取り扱うAustrian Audio初のヘッドホンアンプ「Full Score one」について、発売日を2024年7月27日(土)に決定した。価格はオープンだが、直販サイトMUSIC EcoSystems STOREでは税込242,000円での取り扱いを予定する。

「Full Score one」

Full Score oneは、リスニングからミキシング、マスタリング用途までを視野に入れたというブランド初のヘッドホンアンプ。電源電圧自動選択機能を備えたリニア電源、完全ディスクリートのアナログ回路、高品位な部材などを投入し、10Ωのローインピーダンス・ヘッドホンから300Ωを超えるハイインピーダンス・ヘッドホンまでドライブが可能だとする。

信号経路はICを用いない完全ディスクリート設計でノイズを大幅に低減。プリアンプ部は、カスコード接続されたJFETを用いた入力ステージと、出力およびゲインを担う2番目のステージを備えた、2段電流帰還アンプを採用。JFETを使うことで、入力インピーダンスを高く、安定かつ低容量に保っている。

製品内部の構造

加えて、急峻なトランジェントも精密に再現するという独自機能「TTT(トゥルー・トランジェント・テクノロジー)」を搭載。スイッチによりオン/オフを切り替えることができ、オンにすればキックドラムのスナップ、ギター弦を弾くプラッキングなどの細かな表現まで、そのままのディテールで緻密に再生できると謳っている。ゲインスイッチは搭載せず、特注のポテンショメーターによって正確な音量調整が可能だとしている。

高品位な部材を厳選して採用

パワーアンプ部は、クラスBバイアスのトリプル・エミッター・フォロワー出力ステージ、ハイスピードのコンプリメンタリ・プッシュプル・ゲインステージ、カスコード・パラレル差動入力ステージなどを備え、歪みの最小化を図った。

電源部はシンプルなパス・トランジスターと容量マルチプライヤによる回路で構成。電源からのノイズを平滑化し、プリアンプ出力で170dB、パワーアンプで190dBのリップル除去を実現するだけでなく、電圧が極端に低い、または一時的なドロップアウトが生じた場合でも、システムの安定性が保たれるという。

入力端子はXLR 3pinとRCA、出力端子はXLR 4pinバランスを1系統、6.35mmフォーン2系統を装備し、最大出力電圧は19dBV/9Vrms@0.01% THD(5Hz - 20kHz)。外形寸法は220W×65H×265Dmm、質量は2.8kg。

本体前面/背面の様子

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