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SMPTE ST 2110 規格のIP信号対応モデルも

ソニー、フラグシップの技術を受け継ぐ17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710」「BVM-HX1710N」

公開日 2024/09/05 12:52 編集部:長濱行太朗
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ソニーは、17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710」「BVM-HX1710N」を2025年夏に発売する。価格はオープンだが、市場想定価格はBVM-HX1710が税込2,500,000円前後、BVM-HX1710Nが税込3,000,000円前後。

「BVM-HX1710」/「BVM-HX1710N」

両モデルともSDI/HDMIに対応。加えてBVM-HX1710Nは、放送業界での採用が進むSMPTE ST 2110 規格のIP信号にも対応しており、ライブ制作を効率的に実現する同社のオンプレミス/クラウド・ライブプロダクション「Networked Live」でも高い利便性を発揮すると説明する。

フラグシップモデル「BVM-HX3110」にも搭載されている、独自の2層液晶パネルや信号処理技術を採用。同社がモニター開発で長年培ってきた技術を集結させた「TRIMASTER HX」も搭載する。

独自の2層液晶パネル

操作性やメニュー構造についてもフラグシップモデルから継承。さらに複数のモニター間で簡単に色を合わせることもできるため、プロフェッショナルシリーズ間で一貫した色再現が可能となっており、映像制作において信頼性の高いカラーマネージメント環境を構築できる。

モニターシリーズ間での色再現領域

ライブ制作で標準的なEIA 19インチラックに最適な6Uで格納できるコンパクトなサイズであるため、既存モデル “BVM-Eシリーズ” や “BVM-Fシリーズ” の17型モニターからの置き換えも容易だとする。

また、ウェーブフォーム/ベクトルスコープ、フォルスカラーなどをリアルタイムで表示できる内蔵スコープ、多画面表示、インターレース表示、三角錐補間の3D LUT(ルックアップテーブル)処理を標準機能として搭載する。

オプションのライセンスとして、高速動画応答ライセンス「BVML-F10」/HDR-SDR変換ライセンス 「BVML-H10」/解像度変換出力ライセンス「BVML-S10」/3D LUT変換出力ライセンス「BVML-T10」/JPEG XSデコーダー対応ライセンス「BVML-JD10」/SNMP対応ライセンス「BVML-SN10」といった拡張ツールが用意される。

なおBVM-HX1710Nについては、オランダ・アムステルダムで現地時間9月13日から16日まで開催される国際放送機器展「IBC 2024」のソニーブースで試作機を展示予定とのこと。

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