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「LDK+」は車の「止まっている時間」に着目

シャープ、技術展示イベント「SHARP TECH-DAY」を9/17-18開催。EVやAIの近未来を体感可能

公開日 2024/09/06 19:40 編集部:長濱行太朗
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シャープは、単独の大規模技術展示イベント「SHARP TECH-DAY’24 “Innovation Showcase”」を9月17日・18日の2日間、東京国際フォーラムにて開催する。特設サイトから事前登録することで、無料で参加できる。今回、イベント開催に向けた事前説明会が実施された。

技術展示イベント「SHARP TECH-DAY’24 “Innovation Showcase”」



同社は、独自技術を活用することによる近未来の世界観を提供しているが、その独自技術の発展にはユーザー/取引先の要望によるユーザー目線の声を聞き、その声を協業パートナーと共有することでオープンイノベーションの加速を図ることが、“Next Innovation”の加速に繋がると考えているとのこと。そこで本イベントのような“Showcase”を実施して、近未来のビジョンを共有化するで、開発速度を一気に加速させていくことが重要だとしている。


“Next Innovation”の加速がイベントのコンセプト
展示内容も昨年の42テーマから今回は50超に拡充され、AIを軸とした幅広い分野を紹介するという。会場では、5つのカテゴリーに分けてブースを展開。目玉のひとつとして、家のリビングの拡張空間をコンセプトに、スマート家電やエネルギーシステムと融合したEVを紹介する「Next Innovation “EV”」をロビーギャラリーに展示する。

シャープが目指すAIの社会実装の方向性とエッジAI技術「CE-LLM」をはじめとするAI要素技術の応用を紹介する「Next Innovation “AI”」、AIによるスマートホーム/ヘススケア/エネルギーの各ソリューションの進化を見せる「Smart Living」といったカテゴリーも用意。さまざまな空間での通信技術とAIの融合による新たなユースケースが並ぶ「Next Communication」、オフィスや工場などワークプレイスやモビリティ空間にAI技術を活用したソリューションを展示した「Smart Industry」も展開し、これらは展示ホールで体感できる。


大きく5つのエリアで構成される
“Next Innovation”は、技術力の強化による付加価値の向上、事業領域の拡大、この2つを中心としており、AI/次世代通信/EVの領域で、鴻海のリソースも有効活用しながら推し進めいくという。

また、過去に多くの成果を上げた「緊急プロジェクト」を、さらに進化させた新たなプロジェクトとして誕生した「イノベーションアクセラレートプロジェクト」(I-Pro)も始動しており、現在推進中の「生成AI関連」や「EVエコシステム関連」についても、本イベントで展示するとした。


2024年5月から始動した「イノベーションアクセラレートプロジェクト」
「生成AI応用」についても展示。シャープは自社の家電にAIとIoTを組み合わせた「AIoT」の取り組みを進めてきた。そこから自社製品だけでなく、他社製品とも連携できる「AIoT 2.0」へとバージョンアップし、さらに広げて地域連携による社会課題の解決に繋げる技術となるよう「AIoT 3.0」へと進化。その内容もイベントで紹介される。

シャープは生成AIで提供するユーザー価値に対して「Act Natural」と銘打つ。従来までの機器は「人が機械に合わせる」もので、機器のボタン操作や画面のタッチ操作など、ユーザーが機器を使用するためにしなければならない部分が多かったが、未来は機器のボタンやタッチ操作が簡易的で、さらにハンズフリーやAIで解決する「使いこなしのために人間が合わせなくて良い」ということをコンセプトとしているとのこと。


「Act Natural」のコンセプト
その生成AIのコア技術となるのが、クラウドAI/エッジAI/通信を活用してリアルタイムで処理を施していく技術「CE-LLM」。AIoT家電をはじめ、オフィスや工場など労働環境やユニバーサルネットワーク、そしてEVの環境でも「CE-LLM」の技術が活用できる世界観を本イベントで体感できるとした。


シャープの生成AIコア技術「CE-LLM」だからこそできるユーザー価値を提供する
別記事で紹介しているように、EVのコンセプトモデル「LDK+」も登場。「LDK+」は、車で走ることだけではなく、家庭に帰って「止まっている時間」に着目したことが特徴だ。車内を「リビングルームの拡張空間」として捉えることで、快適でサステナブルなライフスタイルを提案するとのこと。


EVコンセプトモデル「LDK+」
イベントで展示されるコンセプトモデルは、後部座席を後ろ向きに回転させることができ、ドアが閉まると両サイドの窓に搭載された液晶シャッターが閉まり、プライベート空間を作り上げることができる仕組みになっているとのこと。家電を通じてAIが学習した情報を基に、車内の空調や明るさを自動調整できる。


家で止まっている時間を、「リビングルームの拡張空間」として捉える
また、65型のディスプレイも搭載しており、臨場感溢れるホームシアタールームのようにしたり、リモートワークの空間にすることもできるという。このようにあたかも「もう一部屋」が増えたような環境作りをイベントで体感することができる。

基調講演やビジネスセッションも用意されており、9月17日に基調講演「EVのグローバル動向とシャープのEV取り組み方針」を実施、9月18日に5つのビジネスセッションを予定している。

イベントは前述のとおり9月17日・18日の2日間、東京国際フォーラムでの開催。イベント公式サイトから来場登録を受け付けている。

シャープ株式会社 専務執行役員 CTO 兼 ネクストイノベーショングループ長 種谷元隆氏

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