クロスゾーンでは「CZ-8A」「CZ-10」の海外仕様版を聴き比べ
<ヘッドフォン祭>ティアック、ヘッドホンアンプ「HA-507」の製品版登場。ブラックモデルも初展示
フジヤエービックが主催するポータブルオーディオイベント「秋のヘッドフォン祭 2024」が11月2日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、ティアック/エソテリック、トライオード、宮地商会 M.I.D-audio、Ear Solutionブースを紹介する。
ティアックブースでは、10月30日に正式発表されたヘッドホンアンプ兼プリアンプ「HA-507」が展示された。2024年度に開催されたさまざまなオーディオイベントで参考出展されてきたが、今回遂に製品版の音を試聴できるようになった格好だ。また、HA-507はシルバー/ブラックの2色をラインナップするが、ブラックモデルのお披露目も今回が初となる。
HA-507は、完全バランス/デュアルモノ設計の純アナログ仕様となっており、ヘッドホンアンプ部には高出力アナログアンプ回路を採用しているため、幅広い周波数帯域に渡ってフラットな特性を実現したという。スピーカー駆動も可能なレベルのパワーデバイスを4基備えることで、600Ωのハイインピーダンスヘッドホンでも軽々と鳴らしきるとしている。
プリアンプをパススルーできる機能も備えているため、すでにユーザーお気に入りのプリアンプがある場合でも、強力なパワーアンプ部だけを活用することが可能。また、プリアンプ部には0.25dBステップという細かさで滑らかな調整が可能なアッテネーターが投入されており、そのクオリティは同ブースで展示された他のどの製品をも上回るハイエンドだとアピールしていた。
天板はグリル越しに内部のパーツやヒートシンクなどを見ることができ、これは同社の “500シリーズ” で初採用。同ブースには、ティアックブランドのUSB-DAC「UD-507」をはじめ、CDトランスポート「PD-505T」、クロックジェネレーター「CG-10M-X」を展示。またクロックジェネレーターについて、スピーカーを組み合わせての試聴は他のイベントで行っているが、ヘッドホンで効果を体感できるのは「ヘッドフォン祭」ならではの魅力だと担当者は語る。
エソテリックブランドからは、ネットワークDAC「N-05XD」、SACDプレーヤー「K-05XD」、クロックジェネレーター「G-05」が設置されており、N-05XDのヘッドホン出力による試聴が可能となっていた。また、同社はSACDも制作しているが、今後発売予定のプレヴィン指揮/ロンドン交響楽団『ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、ビアノ協奏曲』や、カラヤン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団『プッチーニ:歌劇《トスカ》』のプルーフ版SACDが試聴できるようになっていた。
トライオードが取り扱うクロスゾーンブランドからは、頭外定位ヘッドホン「CZ-8A」の海外仕様版「CZ-8A Enhanced」、ならびに「CZ-10」の海外仕様版「CZ-10 Enhanced」が展示されていた。
海外仕様モデルは音質チューニングが変更されており、通常モデルよりも低域の量感を強めたサウンドに仕上がっているという。背景には、近年の海外の音楽コンテンツは、従来以上に低域成分が含まれた音源が増えていることが挙げられ、それに対応するモデルとして、“Enhancesd” モデルが登場したという。
通常モデルからドライバーやパーツを変更するのではなく、筐体内の吸音材などを調整することで低域再生のブラシュアップが図られているとのこと。このほかブースには、トライオードのCDプレーヤー「TRV-CD6SE」、真空管プリメインアンプ「TRV-88XR」も設置されており、組み合わせて試聴できるようになっていた。
宮地商会 M.I.D-audioブースでは、国内初公開のブランドだというCanpurのイヤホンを展開。6BA+2EST(静電トゥイーター)+2BC(骨伝導ドライバー)構成の「CP622B」、7BA+4EST構成の「CP74E」、5BA+4EST構成の「CP54E」という3モデルを参考展示した。
Rhapsodioブランドからも、バリエーション豊かなハイブリッド型イヤホンが参考出展。1DD(ダイナミックドライバー)+8BA+1PZT(ピエゾドライバー)構成の「Scarlet Beast」、3DD+4BA+2EST構成の「Montage」、6BA+1BCおよびブランド独自の “マグネットスタティックドライバー” を搭載した「Darker」をラインナップした。
■ヘッドホンアンプ「HA-507」を“500シリーズ”で揃えたシステムで試聴可能
ティアックブースでは、10月30日に正式発表されたヘッドホンアンプ兼プリアンプ「HA-507」が展示された。2024年度に開催されたさまざまなオーディオイベントで参考出展されてきたが、今回遂に製品版の音を試聴できるようになった格好だ。また、HA-507はシルバー/ブラックの2色をラインナップするが、ブラックモデルのお披露目も今回が初となる。
HA-507は、完全バランス/デュアルモノ設計の純アナログ仕様となっており、ヘッドホンアンプ部には高出力アナログアンプ回路を採用しているため、幅広い周波数帯域に渡ってフラットな特性を実現したという。スピーカー駆動も可能なレベルのパワーデバイスを4基備えることで、600Ωのハイインピーダンスヘッドホンでも軽々と鳴らしきるとしている。
プリアンプをパススルーできる機能も備えているため、すでにユーザーお気に入りのプリアンプがある場合でも、強力なパワーアンプ部だけを活用することが可能。また、プリアンプ部には0.25dBステップという細かさで滑らかな調整が可能なアッテネーターが投入されており、そのクオリティは同ブースで展示された他のどの製品をも上回るハイエンドだとアピールしていた。
天板はグリル越しに内部のパーツやヒートシンクなどを見ることができ、これは同社の “500シリーズ” で初採用。同ブースには、ティアックブランドのUSB-DAC「UD-507」をはじめ、CDトランスポート「PD-505T」、クロックジェネレーター「CG-10M-X」を展示。またクロックジェネレーターについて、スピーカーを組み合わせての試聴は他のイベントで行っているが、ヘッドホンで効果を体感できるのは「ヘッドフォン祭」ならではの魅力だと担当者は語る。
エソテリックブランドからは、ネットワークDAC「N-05XD」、SACDプレーヤー「K-05XD」、クロックジェネレーター「G-05」が設置されており、N-05XDのヘッドホン出力による試聴が可能となっていた。また、同社はSACDも制作しているが、今後発売予定のプレヴィン指揮/ロンドン交響楽団『ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、ビアノ協奏曲』や、カラヤン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団『プッチーニ:歌劇《トスカ》』のプルーフ版SACDが試聴できるようになっていた。
■低域を強化したチューニングが施された頭外定位ヘッドホン
トライオードが取り扱うクロスゾーンブランドからは、頭外定位ヘッドホン「CZ-8A」の海外仕様版「CZ-8A Enhanced」、ならびに「CZ-10」の海外仕様版「CZ-10 Enhanced」が展示されていた。
海外仕様モデルは音質チューニングが変更されており、通常モデルよりも低域の量感を強めたサウンドに仕上がっているという。背景には、近年の海外の音楽コンテンツは、従来以上に低域成分が含まれた音源が増えていることが挙げられ、それに対応するモデルとして、“Enhancesd” モデルが登場したという。
通常モデルからドライバーやパーツを変更するのではなく、筐体内の吸音材などを調整することで低域再生のブラシュアップが図られているとのこと。このほかブースには、トライオードのCDプレーヤー「TRV-CD6SE」、真空管プリメインアンプ「TRV-88XR」も設置されており、組み合わせて試聴できるようになっていた。
■Canpur/Rhapsodioブランドから多数参考出品
宮地商会 M.I.D-audioブースでは、国内初公開のブランドだというCanpurのイヤホンを展開。6BA+2EST(静電トゥイーター)+2BC(骨伝導ドライバー)構成の「CP622B」、7BA+4EST構成の「CP74E」、5BA+4EST構成の「CP54E」という3モデルを参考展示した。
Rhapsodioブランドからも、バリエーション豊かなハイブリッド型イヤホンが参考出展。1DD(ダイナミックドライバー)+8BA+1PZT(ピエゾドライバー)構成の「Scarlet Beast」、3DD+4BA+2EST構成の「Montage」、6BA+1BCおよびブランド独自の “マグネットスタティックドライバー” を搭載した「Darker」をラインナップした。