ヒビノ設立60周年企画展示なども
<Inter BEE>パナソニック、シーリングアレイマイクロホン活用のハイブリッド会議をアピール。AVプロセッサーによるカメラ自動追従機能も
音と映像と通信機器の総合展示会「Inter BEE 2024」が、本日11月13日(水)から15日(金)まで開催される。本稿では、パナソニック、ヒビノ、ブラックマジックデザインのブースの模様をレポートしたい。
パナソニック コネクトのブースでは、「現場がつながる・変わる」をテーマに、働く場所や時間を自由に選択できる働き方 “Activity Based Working” をコンセプトとした「会議室ソリューションゾーン」や、KAIROSやデジタルサイネージソリューションAcroSign(R)、豊富なカメララインナップ等を展示する「映像制作ゾーン」など、効率的で高いクオリティの映像制作や場所やスタイルを問わない働き方を実現する最新のソリューションを紹介している。
「会議室ソリューションゾーン」では、同社シーリングアレイマイクロホン「WX-AM800」をはじめ、リモートカメラや先日発表されたAVプロセッサー「WR-AV800」を活用した、リアルとオンラインがシームレスに繋がり活発なディスカッションを実現するハイブリッド運用のAVソリューションを提案している。
WX-AM800は、天井に設置することで部屋内の全ての人の声を拾い、オンライン先にも自然な音声を届けることができるシーリングアレイマイクロホン。シーリングマイク一台で部屋内をカバーすることで、複数名が同時に発話してもクリアな収音が可能で、準備作業の手間も省くことで、より快適なオンラインコミュニケーションが可能になっている。
また、シーリングマイクにダイバーシティ受信方式のワイヤレスアンテナユニット「WX-AU202」を1台連携することで、同社製の1.9GHz帯ワイヤレスマイクとの併用が最大2本まで行えるのも特徴。ワイヤレスマイク使用中にシーリングマイクの収音を自動で抑制する「ダッカー機能」に対応することで、よりスムーズなコミュニケーションを実現する。
さらにAVプロセッサー「WR-AV800」を導入することで、カメラ自動追尾機能やボイスリフト機能といったさまざまな新機能を追加することが可能。本機は現在開発中の段階で、発売時期は2025年度の第一四半期頃を予定している。
ブース内では、シーリングマイクで収音された会話音声を体感できるハイブリッド会議のデモンストレーションを実施しており、実際にその収録音声の聴こえ具合を確認することができる。筆者がブース取材していた際にも多くの来場者が訪れていた。
また、本デモではカメラの自動追従機能「ビームトラッキングモード」に対応しているのもポイント。部屋のレイアウトにかかわらずカメラが話者を捉えるさまを確認できる。なお、PHILE WEBではシーリングマイク製品群の開発者インタビュー、および体験デモレビュー記事をアップしており、レビューした体験デモではビームトラッキングモードは未対応であったため、ぜひとも会場でチェックしてみてほしい。
そのほか、同社の1.9GHz帯デジタルワイヤレスマイクロホンや、ミキサーやパワーアンプ、オーディオインターフェースを一体化したハイレックスアンプ「WP-MA032」などの製品ラインナップも紹介。
デジタルワイヤレスマイクロホンは、ハンドヘルド型からタイピン型、グースネック型、バウンダリー型などさまざまタイプを展開しており、使用用途に合わせて選択できるとのこと。ブース内では同マイクロホン製品群のセミナーも行われている。
「映像制作ゾーン」では、KAIROSを使用した映像制作の体験エリアや、通常のサイネージ演出から非常時のBPO対策まで幅広く活用可能なKAIROS×AcroSign(R)、KAIROSをより手軽に利用いただけるKAIROSクラウドソリューションを展示している。
今年9月に発表されたカメラの新製品から、スタジオカメラ「AK-UCX100」やボックスカメラ「AW-UB50/AW-UB10」をお披露目。デジタルカメラLUMIXやリモートカメラなど、ニュース番組からイベント配信まで多様な用途に対応した幅広いカメララインナップの展示やデモを実施している。
そのほか、従来のリモートカメラ用ソフトウェアを集約し、様々な機能プラグインを提供するソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」の展示や、ライブスイッチャー製品群を同社のカメラシステムと併せて展示。そのほかにも、ミストを用いて人が濡れずに通り抜けられる映像投影技術「シルキーファインミスト」も参考出展していた。
ヒビノマーケティングブースの注目は、設立60周年の企画展示として、1978年に開催されたボブ・ディラン日本公演のためにヒビノが開発したSRスピーカーシステム「BINCO」のミニマムシステムを展示している。幅1.2m、高さ2.4mという圧巻のサイズ感で、「歴史の重みが感じられるキャビネットをぜひご体感ください」とのことだ。ほか、ヒビノが創業当時に国内代理店として取り扱っていたShure Vocal Masterなどの懐かしい製品も展示している。
隣接するブースには、ヒビノが運営する業務用音響機器の通販販売サイト「FULL-TEN(フルテン)」が出展。取扱いブランドであるCTM(Clear Tune Monitors)やHK AUDIO、TRIAD-ORBITの製品を多数展示している。
注目製品では、CTMのユニバーサルタイプのイヤーモニター製品シリーズ “CE Series”の「CE110」「CE220」「CE320」 3モデルが試聴できる。同シリーズの共通仕様として、音が耳に至るまでの経路を最適化することで原音に忠実なサウンドを実現するCTMの独自技術「W.I.S.E.(Wave Integrating Sonic Element)テクノロジー」を採用しており、「高価格帯のカスタムIEMに引けを取らない音質を確保している」とのことだ。
ヒビノグループ内の日本音響エンジニアリングのブースでは、NESブランドにて放送局向けなどに納品するパワーアンプ「NES550」を参考出品し、スピーカーシステム「NES211S(T)」やルームチューニング材「SYLVAN」を用いた試聴システムを用意している。
ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design)のブースでは、URSA Cineシリーズの兄弟機となるデュアルレンズ搭載カメラ「URSA Cine Immersive」のモックを初展示している。リリース日は未定で、価格は約600万円から700万円を予定しているとのこと。また、2024年9月より国内でも出荷開始している「URSA Cine 12K」の上記種「URSA Cine 17K 65+EVF」もカメラコーナーに展示されている。
そのほか、Blackmagic Cameraアプリの展示や、スローリプレイ、ハイライト作成で使用できる放送局向けのソリューション「DaVinci Resolve Replay」など、多数のソリューションを展示、紹介していた。
■パナソニック コネクト〈シーリングアレイマイクロホンでハイブリッド会議中の“音問題”を解決〉
パナソニック コネクトのブースでは、「現場がつながる・変わる」をテーマに、働く場所や時間を自由に選択できる働き方 “Activity Based Working” をコンセプトとした「会議室ソリューションゾーン」や、KAIROSやデジタルサイネージソリューションAcroSign(R)、豊富なカメララインナップ等を展示する「映像制作ゾーン」など、効率的で高いクオリティの映像制作や場所やスタイルを問わない働き方を実現する最新のソリューションを紹介している。
「会議室ソリューションゾーン」では、同社シーリングアレイマイクロホン「WX-AM800」をはじめ、リモートカメラや先日発表されたAVプロセッサー「WR-AV800」を活用した、リアルとオンラインがシームレスに繋がり活発なディスカッションを実現するハイブリッド運用のAVソリューションを提案している。
WX-AM800は、天井に設置することで部屋内の全ての人の声を拾い、オンライン先にも自然な音声を届けることができるシーリングアレイマイクロホン。シーリングマイク一台で部屋内をカバーすることで、複数名が同時に発話してもクリアな収音が可能で、準備作業の手間も省くことで、より快適なオンラインコミュニケーションが可能になっている。
また、シーリングマイクにダイバーシティ受信方式のワイヤレスアンテナユニット「WX-AU202」を1台連携することで、同社製の1.9GHz帯ワイヤレスマイクとの併用が最大2本まで行えるのも特徴。ワイヤレスマイク使用中にシーリングマイクの収音を自動で抑制する「ダッカー機能」に対応することで、よりスムーズなコミュニケーションを実現する。
さらにAVプロセッサー「WR-AV800」を導入することで、カメラ自動追尾機能やボイスリフト機能といったさまざまな新機能を追加することが可能。本機は現在開発中の段階で、発売時期は2025年度の第一四半期頃を予定している。
ブース内では、シーリングマイクで収音された会話音声を体感できるハイブリッド会議のデモンストレーションを実施しており、実際にその収録音声の聴こえ具合を確認することができる。筆者がブース取材していた際にも多くの来場者が訪れていた。
また、本デモではカメラの自動追従機能「ビームトラッキングモード」に対応しているのもポイント。部屋のレイアウトにかかわらずカメラが話者を捉えるさまを確認できる。なお、PHILE WEBではシーリングマイク製品群の開発者インタビュー、および体験デモレビュー記事をアップしており、レビューした体験デモではビームトラッキングモードは未対応であったため、ぜひとも会場でチェックしてみてほしい。
そのほか、同社の1.9GHz帯デジタルワイヤレスマイクロホンや、ミキサーやパワーアンプ、オーディオインターフェースを一体化したハイレックスアンプ「WP-MA032」などの製品ラインナップも紹介。
デジタルワイヤレスマイクロホンは、ハンドヘルド型からタイピン型、グースネック型、バウンダリー型などさまざまタイプを展開しており、使用用途に合わせて選択できるとのこと。ブース内では同マイクロホン製品群のセミナーも行われている。
「映像制作ゾーン」では、KAIROSを使用した映像制作の体験エリアや、通常のサイネージ演出から非常時のBPO対策まで幅広く活用可能なKAIROS×AcroSign(R)、KAIROSをより手軽に利用いただけるKAIROSクラウドソリューションを展示している。
今年9月に発表されたカメラの新製品から、スタジオカメラ「AK-UCX100」やボックスカメラ「AW-UB50/AW-UB10」をお披露目。デジタルカメラLUMIXやリモートカメラなど、ニュース番組からイベント配信まで多様な用途に対応した幅広いカメララインナップの展示やデモを実施している。
そのほか、従来のリモートカメラ用ソフトウェアを集約し、様々な機能プラグインを提供するソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」の展示や、ライブスイッチャー製品群を同社のカメラシステムと併せて展示。そのほかにも、ミストを用いて人が濡れずに通り抜けられる映像投影技術「シルキーファインミスト」も参考出展していた。
■ヒビノ〈設立60周年企画展示や取り扱い製品を紹介〉
ヒビノマーケティングブースの注目は、設立60周年の企画展示として、1978年に開催されたボブ・ディラン日本公演のためにヒビノが開発したSRスピーカーシステム「BINCO」のミニマムシステムを展示している。幅1.2m、高さ2.4mという圧巻のサイズ感で、「歴史の重みが感じられるキャビネットをぜひご体感ください」とのことだ。ほか、ヒビノが創業当時に国内代理店として取り扱っていたShure Vocal Masterなどの懐かしい製品も展示している。
隣接するブースには、ヒビノが運営する業務用音響機器の通販販売サイト「FULL-TEN(フルテン)」が出展。取扱いブランドであるCTM(Clear Tune Monitors)やHK AUDIO、TRIAD-ORBITの製品を多数展示している。
注目製品では、CTMのユニバーサルタイプのイヤーモニター製品シリーズ “CE Series”の「CE110」「CE220」「CE320」 3モデルが試聴できる。同シリーズの共通仕様として、音が耳に至るまでの経路を最適化することで原音に忠実なサウンドを実現するCTMの独自技術「W.I.S.E.(Wave Integrating Sonic Element)テクノロジー」を採用しており、「高価格帯のカスタムIEMに引けを取らない音質を確保している」とのことだ。
ヒビノグループ内の日本音響エンジニアリングのブースでは、NESブランドにて放送局向けなどに納品するパワーアンプ「NES550」を参考出品し、スピーカーシステム「NES211S(T)」やルームチューニング材「SYLVAN」を用いた試聴システムを用意している。
■ブラックマジックデザイン〈カメラ製品の初出展や多数のソリューションをアピール〉
ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design)のブースでは、URSA Cineシリーズの兄弟機となるデュアルレンズ搭載カメラ「URSA Cine Immersive」のモックを初展示している。リリース日は未定で、価格は約600万円から700万円を予定しているとのこと。また、2024年9月より国内でも出荷開始している「URSA Cine 12K」の上記種「URSA Cine 17K 65+EVF」もカメラコーナーに展示されている。
そのほか、Blackmagic Cameraアプリの展示や、スローリプレイ、ハイライト作成で使用できる放送局向けのソリューション「DaVinci Resolve Replay」など、多数のソリューションを展示、紹介していた。