アイ・オーのMini LEDモニター、サンディスクのモジュラー式SSDなども
<Inter BEE>ソニー、17型4Kマスターモニターなど初お披露目/画質がひとまわり向上、EIZOのHDRリファレンスモニター
音や映像、通信技術の展示会イベント「Inter BEE 2024」が、本日11月13日(水)から15日(金)にかけて千葉・幕張メッセにて開催されている。本稿では、映像制作ソリューションやマスターモニター/カムコーダーの新製品を展示したソニーや、ニコン、アイ・オー・データ機器、ウエスタンデジタル、EIZOブースの模様をお伝えする。
ソニーでは、クラウド制作プラットフォーム「Creators' Cloud」や、オンプレミス/クラウド ライブ制作ソリューション「Networked Live」を大きくアピール。例えばCreators' Cloudでは、AIを活用した作業の自動化などアップデートにより追加された最新機能や、実際の採用事例の解説を通じ、コンテンツをより素早く、効率よく制作できるソリューションであることをプレゼンしていた。
新製品や、アップデートにより新機能が追加された製品も多数展示され、各ブースで体験が可能に。初展示となったのが、今年9月に発表された17型の4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710N」。暗室にてマスターモニター既存モデルや4K液晶テレビ “BRAVIA 9” 「K-65XR90」と画質を比較できる状態で並べられた。
31型4K液晶マスターモニターの「BVM-HX3110」から、2層液晶パネルや独自の制御技術「TRIMASTER HX」など受け継ぎつつ、ライブ制作環境で標準的なラックサイズに収まる17型サイズに小型化。既存の17型モニターを置き換えやすく、「Networked Live」でも高い利便性を発揮するとしている。
また、放送業界での次世代伝送規格「SMPTE ST 2110」に対応させた点もハイライト。これは、映像/音声信号、補助データなど複数の要素をまとめてIPネットワーク経由で伝送するための規格で、これまでのスタンダートだったSDI方式を置き換えるものだ。
カムコーダーのXDCAM/NXCAMシリーズからは、今年9月に発売された「PXW-Z200」「HXR-NX800」が出展。どちらも4K 120p撮影やAI被写体認識による高精度なAF、光学20倍ズームレンズなどを備えるコンパクトなカムコーダー。近年高まっているという、高品位なコンテンツを少人数で制作/配信することへのニーズに応える製品とのことだ。2モデルの違いとしては、PXW-Z200のみSDI/TC端子を搭載し、後日アップデートにてXAVCフォーマットでの記録をサポートする。
また、今年12月に発売を予定するマルチパーパスカメラ「HDC-P50A」も国内初展示。グローバルシャッター機能を備える2/3型 4Kイメージセンサーを搭載しており、さまざまなアングルから撮影しやすいコンパクトな筐体を採用。本製品もSMPTE ST 2110規格への対応を行っている。
ニコンブースでは、ミラーレスカメラ “Zシリーズ” 各モデルの体験展示をはじめ、今年同社が子会社化した米シネマカメラメーカー RED監修のLUTの撮影体験などを用意。フォトグラファーや映像家を招き、カメラの特徴や編集技術について学べる実践的なセミナーも催されている。
今年10月に開発発表を行った、Zマウント対応の標準ズームレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」も参考展示。パワーズームを搭載した映像制作者向けのレンズで、ドキュメンタリー撮影やワンオペでのロケーション撮影をサポートするとしている。
アイ・オー・データ機器とウエスタンデジタルのブースでは、映像放送業界向けの高速ストレージやMini LEDモニターが紹介されている。
アイ・オーの「LCD-LDQ271JAB」は、今年10月に発売したばかりのMini LED採用27型液晶モニター。解像度は2560×1440で、Mini LEDバックライトと量子ドット技術による優れた色再現性/コントラスト比で、映像編集に最適だとする。もちろん動画配信も美麗な画質で楽しむことができ、さらに最大リフレッシュレート180Hzはゲーミングモニターとしても申し分ないスペック。担当者によれば、「お陰様で大人気」とのことで、直販サイト アイオー・プラザでは現在入荷待ちとなっている。価格は税込64,900円。
ストレージでは、アイ・オーが手掛けるカメラやスマートフォンに取り付けられるコンパクトタイプのSSDや、SanDisk Professionalブランドの “PRO-BLADEシリーズ” など、カメラからPCへ高速で撮影データを移動できる製品をプッシュ。PRO-BLADEシリーズは、最大4TBのカートリッジ型SSDをケースに差し込んで使用するモジュール式で、デスクトップPC用ケースには最大4本のカートリッジを同時に挿し込み、データ転送をすることができる。
EIZOは、HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1」を国内初展示した。映像制作での最終色調整(カラーグレーディング)に使用するHDR対応のモニターで、ColorEdge PROMINENCE CG3146の後継機に位置付けられるモデルとなる。
前モデルの機能を受け継ぎながら、独自のアルゴリズムによって表示性能を強化。文字の輪郭のシャープさ、色合いの鮮やかさ、視野角の広さなど、画質を全体的にブラッシュアップしているという。また、伝送規格「SMPTE ST 2110」への対応も果たした。
ブースでは、実際のグレーディングルームを模した暗室が設けられ、本製品の画質を体験できた。
■ソニー、17型 4Kマスターモニターなど初お披露目
ソニーでは、クラウド制作プラットフォーム「Creators' Cloud」や、オンプレミス/クラウド ライブ制作ソリューション「Networked Live」を大きくアピール。例えばCreators' Cloudでは、AIを活用した作業の自動化などアップデートにより追加された最新機能や、実際の採用事例の解説を通じ、コンテンツをより素早く、効率よく制作できるソリューションであることをプレゼンしていた。
新製品や、アップデートにより新機能が追加された製品も多数展示され、各ブースで体験が可能に。初展示となったのが、今年9月に発表された17型の4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710N」。暗室にてマスターモニター既存モデルや4K液晶テレビ “BRAVIA 9” 「K-65XR90」と画質を比較できる状態で並べられた。
31型4K液晶マスターモニターの「BVM-HX3110」から、2層液晶パネルや独自の制御技術「TRIMASTER HX」など受け継ぎつつ、ライブ制作環境で標準的なラックサイズに収まる17型サイズに小型化。既存の17型モニターを置き換えやすく、「Networked Live」でも高い利便性を発揮するとしている。
また、放送業界での次世代伝送規格「SMPTE ST 2110」に対応させた点もハイライト。これは、映像/音声信号、補助データなど複数の要素をまとめてIPネットワーク経由で伝送するための規格で、これまでのスタンダートだったSDI方式を置き換えるものだ。
カムコーダーのXDCAM/NXCAMシリーズからは、今年9月に発売された「PXW-Z200」「HXR-NX800」が出展。どちらも4K 120p撮影やAI被写体認識による高精度なAF、光学20倍ズームレンズなどを備えるコンパクトなカムコーダー。近年高まっているという、高品位なコンテンツを少人数で制作/配信することへのニーズに応える製品とのことだ。2モデルの違いとしては、PXW-Z200のみSDI/TC端子を搭載し、後日アップデートにてXAVCフォーマットでの記録をサポートする。
また、今年12月に発売を予定するマルチパーパスカメラ「HDC-P50A」も国内初展示。グローバルシャッター機能を備える2/3型 4Kイメージセンサーを搭載しており、さまざまなアングルから撮影しやすいコンパクトな筐体を採用。本製品もSMPTE ST 2110規格への対応を行っている。
■ニコン “Zシリーズ” ボディや開発中レンズを体験
ニコンブースでは、ミラーレスカメラ “Zシリーズ” 各モデルの体験展示をはじめ、今年同社が子会社化した米シネマカメラメーカー RED監修のLUTの撮影体験などを用意。フォトグラファーや映像家を招き、カメラの特徴や編集技術について学べる実践的なセミナーも催されている。
今年10月に開発発表を行った、Zマウント対応の標準ズームレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」も参考展示。パワーズームを搭載した映像制作者向けのレンズで、ドキュメンタリー撮影やワンオペでのロケーション撮影をサポートするとしている。
■“大人気” のアイ・オー27型 Mini LEDモニター
アイ・オー・データ機器とウエスタンデジタルのブースでは、映像放送業界向けの高速ストレージやMini LEDモニターが紹介されている。
アイ・オーの「LCD-LDQ271JAB」は、今年10月に発売したばかりのMini LED採用27型液晶モニター。解像度は2560×1440で、Mini LEDバックライトと量子ドット技術による優れた色再現性/コントラスト比で、映像編集に最適だとする。もちろん動画配信も美麗な画質で楽しむことができ、さらに最大リフレッシュレート180Hzはゲーミングモニターとしても申し分ないスペック。担当者によれば、「お陰様で大人気」とのことで、直販サイト アイオー・プラザでは現在入荷待ちとなっている。価格は税込64,900円。
ストレージでは、アイ・オーが手掛けるカメラやスマートフォンに取り付けられるコンパクトタイプのSSDや、SanDisk Professionalブランドの “PRO-BLADEシリーズ” など、カメラからPCへ高速で撮影データを移動できる製品をプッシュ。PRO-BLADEシリーズは、最大4TBのカートリッジ型SSDをケースに差し込んで使用するモジュール式で、デスクトップPC用ケースには最大4本のカートリッジを同時に挿し込み、データ転送をすることができる。
■画質がひとまわり向上、EIZOのHDRリファレンスモニター
EIZOは、HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1」を国内初展示した。映像制作での最終色調整(カラーグレーディング)に使用するHDR対応のモニターで、ColorEdge PROMINENCE CG3146の後継機に位置付けられるモデルとなる。
前モデルの機能を受け継ぎながら、独自のアルゴリズムによって表示性能を強化。文字の輪郭のシャープさ、色合いの鮮やかさ、視野角の広さなど、画質を全体的にブラッシュアップしているという。また、伝送規格「SMPTE ST 2110」への対応も果たした。
ブースでは、実際のグレーディングルームを模した暗室が設けられ、本製品の画質を体験できた。