独自技術「SAHP」をブランド初採用
Maestraudio、道南杉を用いて “弦楽器の音のリアリティ” を追求したイヤホン「MA910SR DC」
アユートは、Maestraudio(マエストローディオ)ブランドから、樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術を初採用したインイヤーモニター「MA910SR DC」を11月29日に発売する。価格は19,800円(税込)。
MA910SR DCは、ブランド初のリケーブル対応イヤホン「MA910SR」を踏襲するモデルで、同様に10mm口径グラフェンコートダイナミックドライバーと、独自のセラミックオーディオテクノロジーによるパッシブ型トゥイーター「RST(Reactive Sympathetic Tweeter)」を搭載する。
その上で「イヤホンでもっともリアリティのある弦楽器の音の再現」を目指し、従来モデルに搭載していた「HDSS」を廃止。そして樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術「SAHP(Sound Absorbing Honeycomb Pores)」を新たに採用。フェイスプレート素材にサウンドとSAHPの適性がマッチしたという国産の「道南杉」を選択し、広い空間表現はそのまま、弦楽器の音の忠実性をターゲットにチューニングを施したとする。
「SAHP」テクノロジーは、均一な繊維孔を持つ樹木を音響部材として用いて、繊維方向をフェイスプレートの水平方向に位置させ、筐体の後気室の吸音レベルを最適化するブランド独自の新技術。本技術の採用は今回が初となる。
吸音量の効率化のため、繊維孔の均一な針葉樹から、さらに繊維方向にねじれが少なく弾性に優れた杉を素材として選定。国内のさまざまな杉を用いて調査をおこない、もっともSAHPに適していることが判明したという道南杉を採用した。また吸音孔の深さと直径は、吸音量を最適化するよう設計されている。
吸音の効果には音の雑味の低減や、サウンドステージの広がりなどさまざまなメリットがあるというが、とくに樹木による吸音は「ヴァイオリンやギターなど弦楽器の響きをリアルな再現性能が期待できる」とのこと。本モデルは北海道茅部郡森町の木工に関するさまざまな匠の手によって、道南杉をフェイスプレート材に採択、樹木の繊維質に影響の少ない塗装を施し、イヤホンとしての音響性能向上を図ったという。
独自の9mm口径パッシブ型トゥイーター「RST」を搭載。ダイアフラムの基材として赤銅を採用、表面に独自の特殊なセラミックコートを施して粒立ちのよい高音を確保した。ダイアフラムにダイナミックドライバーからの音波を照射して振動を誘発することで、同軸上から外れても高音が効率的に前方に伝わり、シンバルやオルゴールのような分割振動を発生させる。これにより、イヤホンという小型筐体ながら、広いサウンドステージを実現したとする。
再生周波数帯域は20Hz - 40KHz、感度は106dB、インピーダンスは16Ω。
本体はOFC製のPentaconn earコネクターを装備し、低接点抵抗によってロスを低減させたほか、接触における安定性も確保した。リケーブルにも対応。ケーブルは導体にシルバーコートOFCとOFCをハイブリッドで採用した。取り回しのよさとニュートラルなサウンドを提供するという。ケーブル長は約1.2m。プレイヤー側のプラグは3.5mm 3極 L字型を装備する。
イヤーピースはフィッティングを重視して、硬度を再調整した「iSep02」(S/MS/M/L各1ペア)が付属する。シェルのカラーはワインレッド。上述のケーブル、イヤーピースのほか、本革コードリールと、オリジナルキャリングポーチが同梱される。また従来どおり、本モデルはすべて国内にて組み上げをおこない、高品質で提供するとした。
本体は北海道森町原産の天然の道南杉を使用しているため、木目などの模様や色合い、風合いといった外観が製品ごとに微妙に異なる。なお、デザインを理由とした製品交換等は不可。表面には音質維持と機械的強度を保つためのコーティングを施されているが、杉は繊細な材質なので取扱には注意が必要とのこと。なお、使用中に小傷が付いた場合でも、音質には異常はないこともアナウンスした。
同ブランドの代表であり、開発責任者でもある渡部氏は、「弦をつま弾く瞬間の摩擦音、弦が鳴り響くサスティンが好き」といい、アコースティックギターのフィンガーピック演奏を趣味にしている。2023年におこなったヴァイオリニスト石川綾子さんとの対談を通して、ヴァイオリンの楽曲に興味を持ち、石川さんの楽曲含め、広くヴァイオリンの楽曲を愛聴するように。ボディが木材でできている楽器のよさを活かして、弦楽器の持つ高域のサスティン、音の広がり、弦が動き始める時の摩擦音など、リアリティのある弦楽器の音を出すためSAHPを開発に取り組み、チューニングを施したという。
ヴァイオリニストの石川綾子さんは、MA910SR DCを聴いた際の感想を以下のようにコメントしている。
■ヴァイオリニストの石川綾子さん コメント
「圧倒的な音の広がりに驚き、鳥肌が立ちました…! 耳が喜んでいるとは、まさにこの事!まるで響きのよいコンサートホールにいるかのようです。3歳でヴァイオリンと出逢って以来、弦楽器の音色と毎日向き合い、追求し続ける人生を送って参りましたが、このイヤホンでヴァイオリンの音色を聴いた瞬間『このイヤホンと出逢えてよかった!』と泣きそうになりました。
一音一音、すべての音の響きがリアルに耳に届き、どんな編成でも弦楽器が埋もれる事なく、ピッチカートなどの弦を指で弾く音さえも一粒一粒クリアに届きます。私がとくにこだわっている低音部は、音の深みと共に、重厚感すら感じられます。そして命とも言える高音部は、弦楽器の音を間接的に聴く際に起こりうる “痛い” 音がまったくなく、その高音の響きにうっとりとし、心から楽しく感じました。木の温もりを感じ、耳が軽く、抜け感により、音がふわっと気持ちよく広がります!
このイヤホンでぜひ聴いていただきたいです! そして私自身も、このイヤホンで聴いた時に『なんていい音!』と思うような演奏を目指して、もっと頑張っていきたいと思います。そう改めて思わせてくれた、最高のイヤホンです!」
MA910SR DCは、ブランド初のリケーブル対応イヤホン「MA910SR」を踏襲するモデルで、同様に10mm口径グラフェンコートダイナミックドライバーと、独自のセラミックオーディオテクノロジーによるパッシブ型トゥイーター「RST(Reactive Sympathetic Tweeter)」を搭載する。
その上で「イヤホンでもっともリアリティのある弦楽器の音の再現」を目指し、従来モデルに搭載していた「HDSS」を廃止。そして樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術「SAHP(Sound Absorbing Honeycomb Pores)」を新たに採用。フェイスプレート素材にサウンドとSAHPの適性がマッチしたという国産の「道南杉」を選択し、広い空間表現はそのまま、弦楽器の音の忠実性をターゲットにチューニングを施したとする。
「SAHP」テクノロジーは、均一な繊維孔を持つ樹木を音響部材として用いて、繊維方向をフェイスプレートの水平方向に位置させ、筐体の後気室の吸音レベルを最適化するブランド独自の新技術。本技術の採用は今回が初となる。
吸音量の効率化のため、繊維孔の均一な針葉樹から、さらに繊維方向にねじれが少なく弾性に優れた杉を素材として選定。国内のさまざまな杉を用いて調査をおこない、もっともSAHPに適していることが判明したという道南杉を採用した。また吸音孔の深さと直径は、吸音量を最適化するよう設計されている。
吸音の効果には音の雑味の低減や、サウンドステージの広がりなどさまざまなメリットがあるというが、とくに樹木による吸音は「ヴァイオリンやギターなど弦楽器の響きをリアルな再現性能が期待できる」とのこと。本モデルは北海道茅部郡森町の木工に関するさまざまな匠の手によって、道南杉をフェイスプレート材に採択、樹木の繊維質に影響の少ない塗装を施し、イヤホンとしての音響性能向上を図ったという。
独自の9mm口径パッシブ型トゥイーター「RST」を搭載。ダイアフラムの基材として赤銅を採用、表面に独自の特殊なセラミックコートを施して粒立ちのよい高音を確保した。ダイアフラムにダイナミックドライバーからの音波を照射して振動を誘発することで、同軸上から外れても高音が効率的に前方に伝わり、シンバルやオルゴールのような分割振動を発生させる。これにより、イヤホンという小型筐体ながら、広いサウンドステージを実現したとする。
再生周波数帯域は20Hz - 40KHz、感度は106dB、インピーダンスは16Ω。
本体はOFC製のPentaconn earコネクターを装備し、低接点抵抗によってロスを低減させたほか、接触における安定性も確保した。リケーブルにも対応。ケーブルは導体にシルバーコートOFCとOFCをハイブリッドで採用した。取り回しのよさとニュートラルなサウンドを提供するという。ケーブル長は約1.2m。プレイヤー側のプラグは3.5mm 3極 L字型を装備する。
イヤーピースはフィッティングを重視して、硬度を再調整した「iSep02」(S/MS/M/L各1ペア)が付属する。シェルのカラーはワインレッド。上述のケーブル、イヤーピースのほか、本革コードリールと、オリジナルキャリングポーチが同梱される。また従来どおり、本モデルはすべて国内にて組み上げをおこない、高品質で提供するとした。
本体は北海道森町原産の天然の道南杉を使用しているため、木目などの模様や色合い、風合いといった外観が製品ごとに微妙に異なる。なお、デザインを理由とした製品交換等は不可。表面には音質維持と機械的強度を保つためのコーティングを施されているが、杉は繊細な材質なので取扱には注意が必要とのこと。なお、使用中に小傷が付いた場合でも、音質には異常はないこともアナウンスした。
同ブランドの代表であり、開発責任者でもある渡部氏は、「弦をつま弾く瞬間の摩擦音、弦が鳴り響くサスティンが好き」といい、アコースティックギターのフィンガーピック演奏を趣味にしている。2023年におこなったヴァイオリニスト石川綾子さんとの対談を通して、ヴァイオリンの楽曲に興味を持ち、石川さんの楽曲含め、広くヴァイオリンの楽曲を愛聴するように。ボディが木材でできている楽器のよさを活かして、弦楽器の持つ高域のサスティン、音の広がり、弦が動き始める時の摩擦音など、リアリティのある弦楽器の音を出すためSAHPを開発に取り組み、チューニングを施したという。
ヴァイオリニストの石川綾子さんは、MA910SR DCを聴いた際の感想を以下のようにコメントしている。
■ヴァイオリニストの石川綾子さん コメント
「圧倒的な音の広がりに驚き、鳥肌が立ちました…! 耳が喜んでいるとは、まさにこの事!まるで響きのよいコンサートホールにいるかのようです。3歳でヴァイオリンと出逢って以来、弦楽器の音色と毎日向き合い、追求し続ける人生を送って参りましたが、このイヤホンでヴァイオリンの音色を聴いた瞬間『このイヤホンと出逢えてよかった!』と泣きそうになりました。
一音一音、すべての音の響きがリアルに耳に届き、どんな編成でも弦楽器が埋もれる事なく、ピッチカートなどの弦を指で弾く音さえも一粒一粒クリアに届きます。私がとくにこだわっている低音部は、音の深みと共に、重厚感すら感じられます。そして命とも言える高音部は、弦楽器の音を間接的に聴く際に起こりうる “痛い” 音がまったくなく、その高音の響きにうっとりとし、心から楽しく感じました。木の温もりを感じ、耳が軽く、抜け感により、音がふわっと気持ちよく広がります!
このイヤホンでぜひ聴いていただきたいです! そして私自身も、このイヤホンで聴いた時に『なんていい音!』と思うような演奏を目指して、もっと頑張っていきたいと思います。そう改めて思わせてくれた、最高のイヤホンです!」