SIMGOT、ダイナミック+平面駆動+PZTのトライブリッド有線イヤホン「EW300」。マイク付きのUSB-Cモデルも
株式会社スターズフュージョンは、SIMGOT(シムゴット)ブランドから、トライブリッドドライバー搭載の有線イヤホン「EW300」、ならびに同機種のマイク搭載モデル「EW300 DSP」を3月21日に発売する。ラインナップの詳細と市場想定価格は下記の通り(表記はいずれも税込)。
・「EW300」:14,300円前後
・「EW300 DSP」(マイク搭載):15,400円前後

EW300は、10mmダイナミック型ドライバー/6mm径リング型平面磁気型ドライバー/PTZ(ピエゾ)型ドライバーの3種類を組み合わせたトライブリッドドライバーを搭載したイヤホン。
ダイナミックドライバーには独自開発の陶磁器複合振動膜を投入し、低歪みと高解像度を実現。自然でリアルな臨場感と豊かなボーカルを再生するという。平面磁気ドライバーは高音域の再生を担当する。低歪みかつ広帯域な特性を確保したという。PZTドライバーはカスタム多層圧電セラミックを採用し、高音域および超高音域を補完。音場の広がりと音の透明感を向上させ、ディテール豊かに再現するとした。
ドライバーの音色特性と周波数応答を統一するため、同社は有限要素法を用いた音響シミュレーション技術を駆使。シミュレーションと試聴実験を繰り返すことで音響性能を最大化し、磁路や音響ダンピングの配置、圧電セラミックユニットの最適化を実現したとする。

また、筐体の内部に微細な不均一面を設計することで定在波を抑制し、音の透明感と純度を高めている。
仕上げ等はEW300とEW300 DSPで異なっており、EW300は高密度合金素材を採用し、CNC精密加工技術によって成型する。多段階の工程を経て本体の耐圧性と強度を確保したほか「ミラー仕上げで芸術品のような輝き」と美しさについてもアピールする。一方のEW300 DSPは合金鋳造を採用。砂黒酸化処理を施して、質感のよい触感と優れた耐傷性を実現した。
さらに各モデルは、2種類の交換可能なノズルを装備。標準の「シルバーノズル・赤リング」は、同社が多くの製品開発と調整経験を通じて得た新しい目標曲線「SIMGOT-Golden2023曲線」に基づく調整を施した。三帯域均衡を維持しながら豊かなボーカル表現、また高音域の空気感を強調し、さまざまな音楽ジャンルに適応するほか、ゲームで敵の位置を正確に把握することが可能としている。
「ゴールドノズル・紫リング」はH-2019曲線に基づいて調整。正確な音場再現、低音/中音/高音のバランスのよさを特徴としている。プロの録音やミキシング用途のほか、音楽ジャンルや音源の質に関係なく、安定した音響パフォーマンスを提供するとアピール。また低音域を強化した一方、高音域は刺激を緩和したため、爆発音や銃声による不快感を軽減し、ゲームの長時間プレイに適していると述べている。

0.78mm 2pinコネクターによるリケーブルに対応。付属ケーブルは高純度無酸素銅銀メッキを導体に採用する。太線径多芯設計により、信号伝送の忠実性を保ちながら、音の分離度と解析力を強化。シースには透明抗酸化PVCを採用し、軽量ながら優れた耐久性を確保した。再生ソース側の端子は、EW300が3.5mm、EW300 DSPがUSB Type-Cとなっている。
ほかEW300 DSPは、高感度でノイズ耐性に優れたGoertek製シリコンマイクを搭載。細かな声の変化を捉え、ゲームや通話中でもクリアな音声を実現する。また本体はUSB Type-C端子とDACチップが分離した設計を採用している。
高性能DACチップをケーブル中間部に配置し、外部干渉を低減したほか、金属シールドとDSPアルゴリズムにより、音の歪みやノイズを 最小化した。USB Type-Cプラグは小型のL字型で、スマホを横向きにしても手に干渉しづらいよう配慮している。
再生周波数帯域は20Hz - 20kHz、感度は121dB(シルバーノズル・赤リング)/119dB(ゴールドノズル・紫リング)、インピーダンスは28Ω±15%。