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現時点で50%のコンテンツで提供

Netflix、HDR10+での映像配信を開始。25年中に全HDRコンテンツで提供へ

公開日 2025/03/25 11:14 PHILE WEB編集部
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Netflixは、HDR10+での映像ストリーミングを開始したと発表した。これまでHDR10映像しか楽しめなかったHDR10+認証取得デバイスにおいて、HDR10+のダイナミックメタデータを使った、より高品位なHDR表現が可能になる。視聴にはプレミアムプランへの加入が必要。

AV1コーデックに対応し、HDR10+に対応した機器でHDR10+ストリーミング再生を可能にした。これまで同社はAV1コーデックでの映像ストリーミングを行っていたが、SDR配信のみサポートしていた。同社では今回、AV1でのHDR10+ストリームが実現したことにより、「現在(Netflixで)一番多く使われているH.264/AVCを超え、最も使われるコーデックになる日も遠くないだろう」と述べている。

HDR10(上)とHDR10+(下)の見え方のイメージ。HDR10+では、光っているライトの明るい部分と暗い部分の輝度差も表現できる
 
Netflixは10年近く前に、HDRをいち早く採用した。過去5年でHDRストリーミングは3倍以上増加し、NetflixにおけるHDR対応デバイス数は2倍以上になったという。

現在同社では11,000時間以上のHDRタイトルをラインナップしているが、現時点でこのうち50%のコンテンツでAV1-HDR10+ストリームを用意している。2025年末までに、全HDRタイトルでHDR10+ストリームを提供することを目標にしているという。

Netflixでは、Dolby Visionでの映像配信も行っている。HDR10がMaxCLLやMaxFALLなど、動画全体に対する静的なメタデータしか持たないのに対して、Dolby VisiionやHDR10+では、シーンやフレームごとにコンテンツの情報を持つダイナミック・メタデータを持ち、映像に最適化されたトーンマッピングを可能にする。これにより、より精緻なHDR表現が可能になる。

HDR10+に対応した代表的な機器として、テレビではパナソニックのVIERAや東芝REGZA、シャープのAQUOS、ハイセンスの4Kテレビ、TCLの4Kテレビなどがある。プロジェクターではVictorのプロジェクターで対応しているものがある。発売開始当初は対応しておらず、後からソフトウェアアップデートで対応したもの、はじめから対応しているものなど様々なので、詳細は公式サイトを参照してほしい。

またHDR10+に対応したSTBやストリーミングデバイスでは、AmazonのFire TV Stick 4K、Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Cube、アップルのApple TV 4K(第3世代)があるさ。さらに、パナソニックのUHD-BDプレーヤーやレコーダーも、多くがHDR10+に対応している。

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