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高速AFや4K動画本体内記録にも引き続き対応

ソニー、APS-Cミラーレス最上位機「α6500」。光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能など新搭載

公開日 2016/10/28 11:34 編集部:小野佳希
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ソニーは、従来からの高速AF性能を継続しつつ新たに光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能とタッチパネルも追加した、同社APS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラの最上位機種 “α6500”「ILCE-6500」を12月2日に発売する。

“α6500”「ILCE-6500」

ボディ単体のみでの販売でレンズキットは用意していない。オープン価格だが15万円前後での実売が予想される。また、予約販売は11月2日(水)10時より開始する。

モニターはチルト対応でタッチ操作も可能になった

独自のAFシステム「4Dフォーカス」による高速・高精度かつ追従性にも優れたAF性能と、新たに開発したフロントエンドLSIの搭載により実現した連続撮影性能を備えることに加え、新たに光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能とタッチパネルも追加。従来から引き続き画素加算のない全画素読み出しでの4K動画撮影および本体内記録にも対応している。

撮像素子には有効約2,420万画素のAPS-CサイズExmor CMOSセンサーを搭載し、銅を採用した配線層の低層化とこれに伴う高い集光効率により、ISO100~51200の幅広い感度域に対応。また、画像処理エンジンBIONZ Xと画像処理をサポートする新開発のフロントエンドLSIを搭載。画像処理のアルゴリズムを最適化し、中感度から高感度域での解像感や質感の描写力を向上させている。さらに、14ビットRAW出力にも対応している。

35mmフルサイズ対応の「α7 II」、「α7R II」、「α7S II」に採用している光学式5軸手ブレ補正機構を、ソニー製APS-Cイメージセンサーのカメラにも初めて搭載。その手ブレ補正ユニットをカメラボディに内蔵しながらも、シャッターユニットを含めた機構部を新規に開発することで、「α6300」と同等サイズを維持している。

手ブレ補正ユニット

α6300(右)とのサイズ比較

望遠レンズ装着時に起こりやすい角度ブレ(ピッチ/ヨー)、マクロ撮影時など撮影倍率が大きくなるに従い顕著に現れるシフトブレ(X軸/Y軸)、手持ちでの動画撮影時などに目立つ回転ブレ(ロール)など、様々なブレに対して5軸で検出して補正。新開発の高精度ジャイロセンサーを搭載し、5.0段の補正効果を発揮、さらに動画撮影時でも5軸で手ブレを補正するため、静止画と動画共に高精度の手ブレ補正が可能だとしている。

5軸で手ブレを補正

ボディ内に手ブレ補正機能を搭載したことで、手ブレ補正機能非搭載レンズ使用時でも手ブレを補正。また、手ブレ補正搭載Eマウントレンズ装着時には、角度ブレ(ピッチ/ヨー)補正をレンズ側で行い、残りの3軸はボディ側で補正することで、最適な5軸手ブレ補正を行うという。

デジタル一眼カメラとして世界最多となる425点の像面位相差検出AFセンサーと169点のコントラスト検出AFセンサーを、画面のほぼ全域に配置。広範囲・高密度に測距点を配置することで、被写体をより高精度に捉えられるようにしている。

また、位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用するファストハイブリッドAFシステムと、本機に最適化した画像処理エンジンBIONZ Xの高速処理により、世界最速の0.05秒AFを実現。加えて、像面位相差検出AFシステムならではの高密度AF追従テクノロジーにより、位相差検出AFが被写体の動きに連動して高密度に集中したAF枠を動的に配置できるため、より高精度かつ安定した追従性を実現したともしている。

最高11コマ/秒のアフタービュー方式による高速連写に加えて、タイムラグなしで被写体を確認できる最高約8コマ/秒までの高速ライブビュー連写を実現。フロントエンドLSIの大容量化したバッファメモリーによって、307枚(約36秒)までの連続撮影も可能にした。また、連続撮影後すぐに撮影画像の確認ができるようになったほか、連写の書き込み残り枚数の表示も追加した。

マウントアダプター「LA-EA3」を利用して、専用位相差検出AFセンサーを搭載していないAマウントレンズを装着した際でも、像面位相差検出AFを実現。そのほか瞳を検出してオートフォーカスする瞳AF機能も引き続き搭載している。

前述のように液晶モニターでのタッチパネル操作に新対応。画面上の被写体にタッチしてフォーカスを合わせるタッチフォーカスを搭載している。

さらに、スクリーンをタッチパッドのように指でなぞるタッチパッド機能も搭載。同機能により、ファインダーを覗きながらでも、画面の端から端までスムーズにフォーカスの位置を移動できるとしている。

液晶モニターをタッチパッドとしても利用可能

タッチパッド操作の設定UI

動画撮影機能においては、スーパー35mmフォーマットで高解像度4K動画の本体内記録ができ、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(6K相当)の豊富な情報量を活用して4K映像を出力。高ビットレートな記録フォーマットであるXAVC Sにも対応している。

ファストハイブリッドAFは4K動画撮影時にも有効なほか、S-Log3、S-Log2ガンマ、S-Gamut、S-Gamut3、S-Gamut3.Cineにも対応するなどプロの映像制作にも活用できるよう配慮している。

また、新たに最大5倍までのスローモーションと、最大60倍までのクイックモーション撮影機能を搭載。最大50Mbpsの高画質フルHDで本体内記録が行える。撮影フレームレートは、1~120fpsまでの8段階より、また記録時のフレームレートは24p/30p/60pから選択可能。

そのほか操作性も強化。天面にカスタム(C2)ボタンを追加して合計で3つのカスタム (C1/C2/C3)ボタンを搭載するなどした。また、グリップ形状が深くなりホールド性も向上させたほか、同梱のアイピースカップも柔らかな感触にして使用感の向上を図っている。

天面にカスタム(C2)ボタンを追加

加えて、インターフェースも改善。高い検索性を備えるという新インターフェースを採用し、撮影中の設定変更などもスムーズに行えるよう配慮している。

さらに、従来搭載していた3つの測光モード(マルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光)に加え、ハイライト重点測光と画面全体平均測光を追加。スポット測光は中央固定のほか、フォーカス位置にも連動可能。また、好みに合わせて適正露出値を1/6段刻みで-1段から+1段までの範囲で変更できる。

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