HOME > ニュース > ソニー「α9」、5月26日に約50万円で国内発売。世界初のフルサイズ積層型CMOS搭載ミラーレス

α7 II比20倍のデータ処理速度を実現

ソニー「α9」、5月26日に約50万円で国内発売。世界初のフルサイズ積層型CMOS搭載ミラーレス

公開日 2017/04/21 11:00 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーは、世界で初めて35mmフルサイズの積層型CMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ“α9”「ILCE-9」を国内でも正式発表。5月26日に発売する。ボディ単体のみでの展開で、オープン価格だが500,000円前後での実売が予想される。なお4月27日10時から予約販売を開始する。

“α9“「ILCE-9」

海外で先行発表されていたモデル(関連ニュース)の日本での発売時期や価格が明らかになった格好。有効2,420万画素の35mmフルサイズ積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を搭載し、積層型ではない35mmフルサイズセンサーを搭載している「α7 II」に比べて20倍のデータ処理速度を実現しているという。

積層型フルサイズCMOSセンサー「Exmor RS」を搭載

ISO感度は100〜51200で、50〜204800まで拡張可能。14ビットRAW撮影にも対応している。動画撮影においては、全画素読み出し4K(3840×2160p)撮影に対応。イメージセンサーが捉えた6K相当の情報量の信号を凝縮するオーバーサンプリングも引き続き搭載している。また、フルHDの場合は最大100Mbpsでの120fps記録が可能。

モニターおよび操作ボタン類


映像エンジンのBIONZ Xも最新世代のものを採用。BIONZ XおよびフロントエンドLSIとの組み合わせによってExmor RSセンサーの性能を最大限引き出すとしている。また、EVFの表示遅延もさらに低減させたという。

BIONZ Xもアルゴリズムを新たにするなどしている

新開発のセンサーと画像処理エンジンの組み合わせに加えて、ミラーレス構造のカメラに無音・無振動で最高1/32000秒の電子式アンチディストーションシャッターを搭載。ミラーとメカニカルシャッターを駆動した際に起こる光の遮断が一切なく、常にイメージセンサーに光が届き続けるため、従来の一眼レフカメラの性能を上回るこれまでにない高速性能を発揮するという。



具体的には、最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影、最大60回/秒の演算によるAF/AE追従や、最高1/32000秒の歪みを極限まで抑えるアンチディスト−ションシャッターなどの高速性能を実現。

光の遮りが一切起こらない構造を実現

裏面照射構造などで高画質化

大容量のバッファメモリーにより、20コマ/秒連写で圧縮RAW241枚/JPEG362枚の連続撮影が可能なため、スポーツ撮影などにおいて、被写体の一連の動きを確実に捉えることができるとしている。また、AFは画面全体の93%をカバーする693点の全面位相差センサーを搭載。これによりAFの追従性も高めている。

電子シャッターを搭載し、シャッター音がないサイレント撮影が可能。テニスを始めとするスポーツシーンや野生動物の撮影など、シャッター音を伴う撮影が憚られるような場面でも撮影でき、無振動のため解像感への影響がなく高画質に撮影できるとしている。

ファインダーは、約369万画素 60fps/120fpsで表示可能な高精細・高輝度 Quad-VGA OLED Tru-Finderを新搭載。また、静止画・動画ともに有効な最高5.0段のボディ内5軸手ブレ補正機構も備えている。

EVFも性能を向上させた

液晶モニターはチルト可動式で、タッチ操作にも対応。防塵・防滴に配慮したボディ設計にしているほか、マウント部とグリップの堅牢性も高めているという。

マグネシウム合金のボディで堅牢性にも配慮

発表会では内部構造も公開。左上から時計回りに手ブレ補正ユニット、ファインダー、SDカードスロット部、レンズマウント

無線LANに加えて、有線LAN端子も装備。有線LAN端子による安定した通信環境でのFTP転送やFTPS(SSL/TLS)暗号化に対応させるなど、プロカメラマンの業務用途を強く意識した仕様を採り入れている。

業務用途を考えてLAN端子も装備

SDカードスロットも2基装備し、うち1基はUHS-IIに対応。メディア間の同時記録、振り分け記録、コピーなどが行える。また、バッテリーも従来のWバッテリー比で約2.2倍の容量を持つZバッテリーに変更するなどしている。

撮影時間向上のため新たに大容量のZバッテリーを採用

SDカードスロットは2基

併せて同社はEマウントレンズとして初めて焦点距離400mmまでをカバーするGマスター超望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5−5.6 GM OSS」(SEL100400GM)も同時発表。こちらは7月発売予定で、価格は320,000円(税抜)。

35mmフルサイズ対応のα Eマウントレンズとして初めて、焦点距離400mmまでをカバー。「プレミアムレンズシリーズのGマスターとして、高い描写性能で広い望遠域をカバーし、スポーツや野生動物の撮影など様々な撮影シーンに対応する」としている。

そのほか、縦位置グリップ「VG-C3EM」などα9用の別売アクセサリーも各種用意。発売されるアクセサリーの一覧は下記の通り。アイピースカップ「FDA-EP18」のみ6月23日発売で、そのほかのアクセサリーは本体と同時の5月26日発売となる。

・縦位置グリップ『VG-C3EM』35,000円(税抜)
・リチャージャブルバッテリーパック『NP-FZ100』9,000円(税抜)
・リチャージャブルバッテリーチャージャー『BC-QZ1』9,800円(税抜)
・外付けマルチバッテリーアダプターキット『NPA-MQZ1K』42,000円(税抜)
・アイピースカップ『FDA-EP18』1,300円(税抜)
・グリップエクステンション『GP-X1EM』12,800円(税抜)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番α9
  • 発売日2017年5月26日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格500,000円前後)