最短約0.02秒のAF速度を実現
富士フイルム、ボディ内手ブレ補正搭載のミラーレス一眼「X-T4」。15fps連写にも対応
富士フイルムは、ミラーレス一眼カメラ“Xシリーズ”の最新モデル「FUJIFILM X-T4」を4月に発売する。カラーはブラックとシルバーの2色。価格はオープンだが、ボディ単体は税抜204,500円前後、「XF16-80mmF4 R OIS WR」とのズームキットは税抜264,500円前後での実売が予想される。
X-Tシリーズの特長である「センターファインダースタイル」を採用するミラーレスデジタルカメラとして、シリーズ初となるボディ内手ブレ補正を搭載。新開発のフォーカルプレーンシャッターによる15コマ/秒の連写や、アルゴリズムの進化による最短約0.02秒のAFなど、高速性能も追求している。
本日、報道機関向けに説明会が実施され、光学・電子映像事業部 映像グループ 統括マネージャーの上野隆氏によって製品の説明が行われた。同氏によると、ボディ内手ブレ補正は先行して発売されている「X-H1」のユニットから30%の小型化と20%の軽量化を行うことで、搭載を実現できたという。
5軸の手ブレ補正となっており、補正効果は最大6.5段。これはX-H1よりも約1 - 1.5段ほど補正効果が高いとのことで、8倍の精度をもつジャイロセンサーを搭載することで実現したとのこと。細かな構造については、X-H1のあとにリリースした中判モデル「GFX100」の技術も活用したと、上野氏は説明する。
センサーの姿勢制御は、X-H1のコイルスプリングから磁力スプリングに変更。センサーの位置決めと姿勢制御に用いる磁石については、共通の磁石で行うことで、半分の3つに削減している。さらに、シャッターショックにも配慮。シャッターユニットは上下だけで保持していたX-H1から改良し、上下左右の5箇所に配置された4種類のスプリングで保持する構造となっている。
ボディ内手ブレ補正の搭載に加え、本機のトピックとなるのが「ミラーレス最速」とアピールする最高15コマ/秒の連続撮影だ。新開発のフォーカルプレーンシャッターを搭載し、X-T3と比較して2倍という30万回の耐久性や、X-T3から30%低減の静音性も備える。
連続撮影では、ファインダー撮影時に8fpsのライブビュー連写にも対応。スポーツ撮影時など、連写しながら被写体の動きを確認できるため、「ほぼ一眼レフライクな連写感。8コマまでいくとプロのスポーツカメラマンでも使える」と上野氏はアピールしていた。
なおブラックアウト時間は、0.075秒とX-T3の0.096秒から向上しているほか、レリーズタイムラグは約0.035秒となっている。また、電子シャッターでは最速約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写にも対応する。
イメージセンサーはX-T3のものを継承しており、有効約2610万画素のX-Trans CMOS 4センサー、映像エンジンにはX-Processor 4を搭載する。アルゴリズムの改善によってAFを高速化したとしており、最短約0.02秒の合焦速度に対応。トラッキングAFでの追従速度、顔・瞳AFで連写時の検出精度は2倍になったという。
背面の液晶ディスプレイは約162万ドットで、シリーズ初のバリアングルに対応。またEVFは0.5型の有機ELで、約369万ドット。ファインダーは3種類のブーストモードとして、暗所での視認性を向上させる低照度優先、ピント合わせ時に最適とする解像度優先、100fps表示が可能なフレームレート優先に対応する。
バッテリーは大容量タイプ「NP-W235」を採用することにより、エコノミーモードで約600枚、ノーマルモードで約500枚の撮影に対応する。オプションとして2個のバッテリーを搭載できるグリップも用意し、エコノミーモードで最大約1,700枚の撮影も可能となっている。
バッテリーの充電は本体に搭載するUSB Type-C端子から行う仕様。単体の充電器は付属しないが、オプションで2つのバッテリーを同時充電可能なデュアルバッテリーチャージャー「BC-W235」を用意する。インターフェースはUSB端子のほか、φ3.5mmマイク端子、φ2.5mmリモートレリーズ、 HDMI micro-D端子を備える。付属アダプターでUSB端子から変換し、ヘッドホン端子も使用できる。
機能面の新機能としては、フィルムシミュレーションに「ETERNAブリーチバイパス」を新搭載する。フィルムの現像方法である「銀残し」を施したような、低彩度で高コントラストな表現ができるとのこと。オートホワイトバランスではオートに加え、ホワイト優先/雰囲気優先も選べるようになっている。
また、RAW撮影では従来のロスレス圧縮と非圧縮に加えて、圧縮RAWにも対応。トーン設定ではこれまでの1ステップ刻みを細分化し、0.5段ステップで行えるようになっている。
本体の大きさは134.6W×92.8H×63.8Dmmで、質量はバッテリーとSDカードを含めて約607g。バッテリーの大型化とボディ内手ブレ補正の搭載を行いながらも、X-T3と比べてプラス2.5mmの厚み(最薄部)と68gの重量化にとどめたという。
デザインでは、映像撮影でリグとの干渉を避けるため、SDカードスロットのフタを取り外し可能に。静止画と動画を切り替えできるダイヤルを新設するほか、背面右上のAF-ON/Q/AELボタンは、使用頻度などを考慮して位置を変更したとのこと。アイカップ取り付け部分の高強度化や、シンクロターミナルキャップを外れにくくする改良も行われている。
静止画/動画切り替えダイヤルでは、静止画と動画それぞれで個別の設定を使用することができる。動画性能に関しても追求したとしており、最高で4K/60fpsの撮影に対応する。1080p/240fpsのハイスピード撮影、電子手ブレ補正も搭載。記録形式は従来のMOVに加えてMP4/AACも選べるようになっている。
また動画では、2つのSDカードに同時記録する「バックアップ記録」、F-Log撮影時にBT.709のガンマカーブ適用時の確認ができる「F-Logビューアシスト」といったプロ向け機能も搭載。シネマトグラファーからの要望によって動画開始後もピンと拡大表示を維持する「フォーカスチェックロック」にも新対応するなど、「ユーザーのニーズを汲み取って反映させた」とのことだ。
X-Tシリーズの特長である「センターファインダースタイル」を採用するミラーレスデジタルカメラとして、シリーズ初となるボディ内手ブレ補正を搭載。新開発のフォーカルプレーンシャッターによる15コマ/秒の連写や、アルゴリズムの進化による最短約0.02秒のAFなど、高速性能も追求している。
本日、報道機関向けに説明会が実施され、光学・電子映像事業部 映像グループ 統括マネージャーの上野隆氏によって製品の説明が行われた。同氏によると、ボディ内手ブレ補正は先行して発売されている「X-H1」のユニットから30%の小型化と20%の軽量化を行うことで、搭載を実現できたという。
5軸の手ブレ補正となっており、補正効果は最大6.5段。これはX-H1よりも約1 - 1.5段ほど補正効果が高いとのことで、8倍の精度をもつジャイロセンサーを搭載することで実現したとのこと。細かな構造については、X-H1のあとにリリースした中判モデル「GFX100」の技術も活用したと、上野氏は説明する。
センサーの姿勢制御は、X-H1のコイルスプリングから磁力スプリングに変更。センサーの位置決めと姿勢制御に用いる磁石については、共通の磁石で行うことで、半分の3つに削減している。さらに、シャッターショックにも配慮。シャッターユニットは上下だけで保持していたX-H1から改良し、上下左右の5箇所に配置された4種類のスプリングで保持する構造となっている。
ボディ内手ブレ補正の搭載に加え、本機のトピックとなるのが「ミラーレス最速」とアピールする最高15コマ/秒の連続撮影だ。新開発のフォーカルプレーンシャッターを搭載し、X-T3と比較して2倍という30万回の耐久性や、X-T3から30%低減の静音性も備える。
連続撮影では、ファインダー撮影時に8fpsのライブビュー連写にも対応。スポーツ撮影時など、連写しながら被写体の動きを確認できるため、「ほぼ一眼レフライクな連写感。8コマまでいくとプロのスポーツカメラマンでも使える」と上野氏はアピールしていた。
なおブラックアウト時間は、0.075秒とX-T3の0.096秒から向上しているほか、レリーズタイムラグは約0.035秒となっている。また、電子シャッターでは最速約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写にも対応する。
イメージセンサーはX-T3のものを継承しており、有効約2610万画素のX-Trans CMOS 4センサー、映像エンジンにはX-Processor 4を搭載する。アルゴリズムの改善によってAFを高速化したとしており、最短約0.02秒の合焦速度に対応。トラッキングAFでの追従速度、顔・瞳AFで連写時の検出精度は2倍になったという。
背面の液晶ディスプレイは約162万ドットで、シリーズ初のバリアングルに対応。またEVFは0.5型の有機ELで、約369万ドット。ファインダーは3種類のブーストモードとして、暗所での視認性を向上させる低照度優先、ピント合わせ時に最適とする解像度優先、100fps表示が可能なフレームレート優先に対応する。
バッテリーは大容量タイプ「NP-W235」を採用することにより、エコノミーモードで約600枚、ノーマルモードで約500枚の撮影に対応する。オプションとして2個のバッテリーを搭載できるグリップも用意し、エコノミーモードで最大約1,700枚の撮影も可能となっている。
バッテリーの充電は本体に搭載するUSB Type-C端子から行う仕様。単体の充電器は付属しないが、オプションで2つのバッテリーを同時充電可能なデュアルバッテリーチャージャー「BC-W235」を用意する。インターフェースはUSB端子のほか、φ3.5mmマイク端子、φ2.5mmリモートレリーズ、 HDMI micro-D端子を備える。付属アダプターでUSB端子から変換し、ヘッドホン端子も使用できる。
機能面の新機能としては、フィルムシミュレーションに「ETERNAブリーチバイパス」を新搭載する。フィルムの現像方法である「銀残し」を施したような、低彩度で高コントラストな表現ができるとのこと。オートホワイトバランスではオートに加え、ホワイト優先/雰囲気優先も選べるようになっている。
また、RAW撮影では従来のロスレス圧縮と非圧縮に加えて、圧縮RAWにも対応。トーン設定ではこれまでの1ステップ刻みを細分化し、0.5段ステップで行えるようになっている。
本体の大きさは134.6W×92.8H×63.8Dmmで、質量はバッテリーとSDカードを含めて約607g。バッテリーの大型化とボディ内手ブレ補正の搭載を行いながらも、X-T3と比べてプラス2.5mmの厚み(最薄部)と68gの重量化にとどめたという。
デザインでは、映像撮影でリグとの干渉を避けるため、SDカードスロットのフタを取り外し可能に。静止画と動画を切り替えできるダイヤルを新設するほか、背面右上のAF-ON/Q/AELボタンは、使用頻度などを考慮して位置を変更したとのこと。アイカップ取り付け部分の高強度化や、シンクロターミナルキャップを外れにくくする改良も行われている。
静止画/動画切り替えダイヤルでは、静止画と動画それぞれで個別の設定を使用することができる。動画性能に関しても追求したとしており、最高で4K/60fpsの撮影に対応する。1080p/240fpsのハイスピード撮影、電子手ブレ補正も搭載。記録形式は従来のMOVに加えてMP4/AACも選べるようになっている。
また動画では、2つのSDカードに同時記録する「バックアップ記録」、F-Log撮影時にBT.709のガンマカーブ適用時の確認ができる「F-Logビューアシスト」といったプロ向け機能も搭載。シネマトグラファーからの要望によって動画開始後もピンと拡大表示を維持する「フォーカスチェックロック」にも新対応するなど、「ユーザーのニーズを汲み取って反映させた」とのことだ。