<CP+>ソニー、キヤノン、シグマ……各社新作カメラ/レンズ体験に長蛇の列
本日2月27日(木)から3月2日(日)までの4日間、カメラと写真映像の国際展示会「CP+2025」が神奈川県・パシフィコ横浜にて開催されている。ソニー/キヤノン/富士フイルム/シグマ/OMデジタルソリューションズなどカメラメーカー各社も、新製品の体験や技術展示を大規模に展開している。
ソニーは、昨日発表した2種類のフルサイズ対応Eマウントレンズ、「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」および「FE 16mm F1.8 G」の専用体験コーナーをさっそく設置。前者はαレンズとしては初めて焦点距離800mmをカバーした超望遠ズームレンズ。発売日は3月19日で、価格は41万円前後が見込まれるという。後者は16mmの超広角ながら、中心から周辺まで一貫した高解像度、質量約304gというコンパクトさも兼ね備えたとする大口径単焦点レンズで、発売は4月11日、価格は14万円前後とのことだ。


このほか、ミラーレス一眼フラグシップ「α1 II」、業務用カムコーダー等々の製品も、実際の撮影シーンを想定したブースで体験できる。またハードウェアにとどまらず、クラウドサービスを含むエコシステムや、クリエイターとの密な繋がりについても改めてアピールしていた。




キヤノンブースでは、4月下旬に発売を予定するコンパクトデジカメ「PowerShot V1」(税込約14.8万円)が目玉となっており、試用コーナーには多くの来場者が詰めかけた。本製品は、従来の同社コンデジよりもセンサーサイズが約2倍大きい1.4型CMOSセンサーを搭載することがトピック。有効画素数は静止画で約2240万画素/動画で約1870万画素となっており、レンズは17 - 52mm相当(35mm判換算)をカバーする。


EOSシステムを用いた物体の3Dスキャンや、3Dコンテンツ制作システムの体験が用意されたほか、ブース各所でプリンターも訴求。中でも昨年10月に発売したミニフォトプリンター「SELPHY QX20」(税込約2.2万円)は、好評につき品薄になっているとのこと。スマートフォンやSNSでの写真シェアが普及した現在もなお、写真をプリントして手元におきたいという需要がまだまだ根強いことを窺わせた。


“愛おしさという哲学” というブランドタグラインを新たに掲げた富士フイルムは、昨年発売したミラーレス一眼「X-M5」(税込約13.6万円)を筆頭に、カメラおよびレンズラインナップを訴求。X-M5は約355gと同社ミラーレスカメラ “Xシリーズ” 中最軽量を謳うモデル。さまざまなフィルムの写りを再現する同社ならではの機能「フィルムシミュレーション」も引き続き搭載しており、天面に備えたダイヤルから本機能にすばやくアクセスすることができる。

また2月6日発売のインスタントカメラ「instax WIDE Evo」(税込約5.5万円)もクローズアップされ、体験コーナーを広く展開。撮ったその場でプリントできるフィルムカメラでありながら背面にモニターを搭載しており、光漏れやグラデーションといった撮影エフェクトをかけることも可能。スマホアプリと連携し、スマホの写真を印刷するプリンターとしても活用できる。直販サイトでは現在受注を一時停止するほど好評を得ているとのことだ。


シグマは、2月24日に発表したフルサイズミラーレス一眼「Sigma BF」(税込38.5万円)を初出展。注目度は非常に高く、体験を待つ来場者の列は、円筒形のブースの外側半周分におよんでいた。

Sigma BFは、アルミニウムの塊から削り出された、繋ぎ目のないユニボディ構造を特徴とするモデル。実機を手に持つと、操作系やインターフェースもとにかくシンプルで、モニターに映る被写体以外の情報が削ぎ落とされている。それでいて、シャッタースピードなどの設定変更もすんなりできる。撮影だけに集中できるようにとの配慮が感じられた。



OMデジタルソリューションズは、3月1日に発売するミラーレス一眼「OM-3」(ボディ:税込約26万円)を中心に展示。往年の一眼レフを思い起こさせるクラシカルなデザインに、フラグシップモデル「OM-1 Mark II」と同等の機能を搭載。使い心地と撮影性能を兼ね備えたモデルとなっている。

