ガジェットDiscordのマスコットキャラClydeがお相手します
ChatGPTがDiscordに搭載。調べものや会話の要約をしてくれるように
音声/動画/テキストチャットサービスのDiscordが、OpenAIと提携してアプリにChatGPTの機能を統合すると発表した。来週から、限られたChatGPT機能をもつチャットボット「Clyde」との会話機能が搭載される予定だ。
これまでユーザーが情報を探す際、外部の検索サイトなどを使用していたのを、Clydeに問い合わせることで済ませたり、他のユーザーの現地時間をClydeに確認してメッセージを送っても大丈夫な時間帯かを確認すると言った使い方が提示されている。
Clydeはユーザー名 “@Clyde” として呼び出すことができ、フレンドとのプライベートな会話の最中でも呼び出せる。このチャットボットはユーザーに迷惑をかけないようにプログラミングされているようだが、もしサーバーの管理者が好まない場合は、機能をオフ設定することも可能だと説明されている。
Discordは、OpenAIのAIトレーニングのためにユーザーの情報を引き渡すことはないとしており、Clydeを使用するには最初にオプトインする必要があると述べている。したがって管理者が許可しない限りは、勝手にClydeが使える状態にはならないはずだ。
DiscordとOpenAIの提携は、昨年6月に導入された自動コンテンツモデレーション機能「AutoMod」の強化にも含まれている。サーバー管理者やモデレーターは禁止ワードやフレーズをリスト化しておくことで、不適切な内容を含むメッセージが投稿される前に検出してブロックできる。AutoModは、展開を始めてから9か月の間に、4500万件以上のメッセージをブロックしたという。
AutoModは今後、大規模言語モデルの使用により、サーバーのルールを解釈し、適用するようになる予定。コミュニティ内の規範や通例などを踏まえつつ、ルールに反しようとするユーザーを検出し、対処できるようになるとのこと。Discordが公開したデモのひとつには、「自身の宣伝を禁止する」というサーバールールを回避しようと、メッセージを異なる言語で書こうとしたユーザーをAutoModが検出し、アクションを起こす様子が示されている。この例では、単語やフレーズで明示されていなくとも、そのコンテキストから違反の可能性を検出して対応できることを示している。この新機能を含むAutoModはすでに一部で展開を始めているという。
Discordを主にフレンドとのチャットのために使っている人には、ClydeとAutoModの更新はそれほど劇的な変化をもたらさないかもしれない。ただ、会話の要約機能は便利に思う可能性が高いだろう。この機能はたとえば、大規模なサーバーに参加して、その場の会話の流れの速さについて行けなかったりしたときに、会話を要約整理してあとから見返せるようにする。まとめられる内容はタイトル、発言内容の要約、共有された画像、参加した人のログなど。ユーザーは、あとから見逃した内容を調べるために延々とスクロールして戻る手間が省け、時間の節約にもなるだろう。
ちなみにDiscordは、今回のAI機能の追加とは別に、先日からPlayStation 5のボイスチャット機能としてもサポートされるようになった。ユーザーはPlayStationのアカウントとDiscordのアカウントを紐付けることが求められ、過去に一度この作業を実施済みのユーザーも、必要な新しい権限を付与するために、改めてリンクしなおす必要があるとのことだ。
Source: Discord(1), (2)
via: PC Gamer, Engadget
これまでユーザーが情報を探す際、外部の検索サイトなどを使用していたのを、Clydeに問い合わせることで済ませたり、他のユーザーの現地時間をClydeに確認してメッセージを送っても大丈夫な時間帯かを確認すると言った使い方が提示されている。
Clydeはユーザー名 “@Clyde” として呼び出すことができ、フレンドとのプライベートな会話の最中でも呼び出せる。このチャットボットはユーザーに迷惑をかけないようにプログラミングされているようだが、もしサーバーの管理者が好まない場合は、機能をオフ設定することも可能だと説明されている。
Discordは、OpenAIのAIトレーニングのためにユーザーの情報を引き渡すことはないとしており、Clydeを使用するには最初にオプトインする必要があると述べている。したがって管理者が許可しない限りは、勝手にClydeが使える状態にはならないはずだ。
DiscordとOpenAIの提携は、昨年6月に導入された自動コンテンツモデレーション機能「AutoMod」の強化にも含まれている。サーバー管理者やモデレーターは禁止ワードやフレーズをリスト化しておくことで、不適切な内容を含むメッセージが投稿される前に検出してブロックできる。AutoModは、展開を始めてから9か月の間に、4500万件以上のメッセージをブロックしたという。
AutoModは今後、大規模言語モデルの使用により、サーバーのルールを解釈し、適用するようになる予定。コミュニティ内の規範や通例などを踏まえつつ、ルールに反しようとするユーザーを検出し、対処できるようになるとのこと。Discordが公開したデモのひとつには、「自身の宣伝を禁止する」というサーバールールを回避しようと、メッセージを異なる言語で書こうとしたユーザーをAutoModが検出し、アクションを起こす様子が示されている。この例では、単語やフレーズで明示されていなくとも、そのコンテキストから違反の可能性を検出して対応できることを示している。この新機能を含むAutoModはすでに一部で展開を始めているという。
Discordを主にフレンドとのチャットのために使っている人には、ClydeとAutoModの更新はそれほど劇的な変化をもたらさないかもしれない。ただ、会話の要約機能は便利に思う可能性が高いだろう。この機能はたとえば、大規模なサーバーに参加して、その場の会話の流れの速さについて行けなかったりしたときに、会話を要約整理してあとから見返せるようにする。まとめられる内容はタイトル、発言内容の要約、共有された画像、参加した人のログなど。ユーザーは、あとから見逃した内容を調べるために延々とスクロールして戻る手間が省け、時間の節約にもなるだろう。
ちなみにDiscordは、今回のAI機能の追加とは別に、先日からPlayStation 5のボイスチャット機能としてもサポートされるようになった。ユーザーはPlayStationのアカウントとDiscordのアカウントを紐付けることが求められ、過去に一度この作業を実施済みのユーザーも、必要な新しい権限を付与するために、改めてリンクしなおす必要があるとのことだ。
Source: Discord(1), (2)
via: PC Gamer, Engadget