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ガジェット第2世代のインテル Core Ultra採用

HP、2in1タイプの“次世代AI PC”「OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」。最新インテルCPUを搭載

Gadget Gate
公開日 2024/10/04 18:42 編集部:平山洸太
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日本HPは、“次世代AI PC” として、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)搭載の個人向けコンバーチブルPC「HP OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」を発表。10月4日から受注開始、10月下旬以降に出荷する。構成は以下の3種類。

・スタンダードモデル(Core Ultra 5 226V/16GBメモリ/1TB SSD):249,700円(税込)
・パフォーマンスモデル(Core Ultra 7 258V/32GBメモリ/1TB SSD):299,200円(税込)
・スプリームモデル(Core Ultra 9 288V/32GBメモリ/2TB SSD):349,800円(税込) ※12月以降販売開始

「OmniBook Ultra Flip 14 AI PC」

HPが推進する“AI PC”として、同社初となるコンバーチブルモデル。画面を回転させることができるため、通常のノートブックモードだけでなく、タブレットモード、テントモード、スタンドモードに変形して利用できる。

本機は、これまでの「Spectre」(スペクトル)シリーズの後継機種という扱い。そのため筐体には、シリーズの特徴であったSpectreカットエッジを施しており、本体奥側の角が削られたデザインとなっている。

カラーは新色のイクリプスグレーを採用。従来モデルよりも小型軽量となっており、質量はマイナス100gの約1.34kgを実現している。サイズについても、最厚部はマイナス2mmの約14.9mm、奥行きはマイナス4mmの約216mmとなる。横幅は約313mmを維持する。

ディスプレイは14.0インチのOLEDで、解像度は2.8K、48〜120Hzの可変リフレッシュレート(VRR)に対応する。タッチ操作にも対応。さらにペン操作もサポートしており、パフォーマンスモデルとスプリームモデルには、専用のアクティブペンも付属する。

プロセッサーは上述の通り、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)を採用する。いずれの構成であっても、48TOPSのNPUと67TOPSのGPUを搭載し、SoCトータルで最大120TOPSの処理性能をアピール。マイクロソフトの「Copilot+PC」の要件も満たしている。

メモリにはLPDDR5X、ストレージにはPCIe Gen4接続のNVMe SSDを採用。通信面ではWi-Fi 7とBluetooth 5.4の採用、バッテリーは最大20時間の駆動がおこなえるなど、ストレスフリーの仕様を追求した。

ウェブカメラについては、同社が “クラス最高” とアピールする、約900万画素のIR ARカメラを搭載。会議ソリューションを開発する、グループ内のPolyブランドの技術を活用したAIカメラ補正アプリ「Poly Camera Pro」を搭載しており、明るさや画質の調整、背景ぼかし、自動フレーミング機能などが利用できる。

加えてAIを活用した機能として、独自ツール「HP AI Companion」を搭載。具体的には、プロンプト入力によるAIチャットボット機能「検出」、ファイルをライブラリ化して分析できる「分析」、PCのパフォーマンスを可視化したり最新のファームウェア更新が行える「Perform」が利用可能。たとえばPCが不調な場合にも、「マイクがおかしい」と入力することで、適用するべきドライバを教えてくれたりするという。

ハンドジェスチャーによるタッチフリー操作もAIの活用により実現。画面やキーボードを触ることなく、ドキュメントやブラウザのスクロール、プレゼンテーションのスライドのページ送り、音量の上下などが行える。また、設定した時間で休息を促す「画面タイム」、画面との接近を警告する「画面までの距離」といったウェルネス機能にもAIが利用されている。

そのほか、セキュリティ機能にも注力。法人向けのPCセキュリティソリューション「HP WOLF SECURITY」が初めてコンシューマモデルに搭載となる。これにより、独立したセキュリティコントローラによるハードウェア保護機能「HP Endpoint Security Controller(ESC)」、およびサイバー攻撃でBIOSの改ざんを受けても修復できる「HP Sure Start」が利用できるとしている。

■今後もAI PCを強化、セキュリティにも注力

製品のローンチに合わせて発表会が開催。同社執行役員 パーソナルシステムズ事業本部 本部長の松浦 徹氏が登壇し、 “AI PC” に注力していくことを改めて表明した。

HPが今年の5〜6月にかけて12か国で実施した調査において、ナレッジワーカーが仕事でAIを使っている割合が上昇。前年度比28ポイント増加し、12か国の平均では66%になった。日本は調査国の中では遅れており、約36%であったとのこと。

またAIを活用するナレッジワーカーの73%は、「AIは仕事を楽にしてくれる」と回答。加えて調査では、Z世代とミレニアル世代がAI活用をけん引していることも明らかになったという。

そうした中でHPとしては、次世代AI PCを提供しているメーカーとして、「パーソナライズされた体験」「セキュリティとプライバシー保護」「コスト削減」の4つが求められていると考えているそうだ。

松浦氏はこれらの要素をふまえ、AIによってパーソナライズされていくことで「ユーザーに合ったレスポンスやサポートを提供」するように進化させたいと説明。そうするとPCに個人情報が蓄積されるため、セキュリティが「これまで以上に大事になってくる」とした。

また、AIをオンデバイスで動かせるようになれば、通信が不要になるため速度も上がる。さらにコストも削減可能だとしており、「そういったメリットが、クラウドのAIに対して、次世代PCだからこそできる」ことだと強調した。

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