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番組間や放送局間の音量差解消を目指す

NHK、2013年度制作番組からラウドネスによる音声レベル管理を導入

公開日 2012/04/13 18:30 ファイル・ウェブ編集部
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NHKは、2013年度の番組から、番組間や放送局間の音量差を解消し、聞きやすい音声とするため、テレビ番組制作にラウドネスによる音声レベル管理を導入することを発表した。

ラウドネスとは、人が感じる音の大きさのこと。ITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門)により、デジタル放送におけるラウドネスの測定方法や目標値が標準化されている。

これまでNHKでは音の大きさを調整・監視するためにVU(Volume Unit)メーターを使用していたが、音の高さなど音声信号の特性によっては、メーターの振れと、人が感じる音の大きさとが一致しない場合があったのだという。たとえば、VUメーターが同じ数値を示していても、低い周波数の音は小さく、高い周波数の音は大きく聞こえる。

これをうけ、今後はVUメーターに加えITU-R勧告に準拠したラウドネスメーターを導入。ラウドネスメーターは、人間の聴覚特性をモデル化し、人が感じる心理的な音の大きさを数値化するものとのこと。これを使い音声レベルを適正に管理することで、より聞きやすい音声での番組制作を目指すという。

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