イベントや大会も企画
吉本興業がeスポーツに参入! ゲーム好き芸人が参加するプロチーム「よしもとゲーミング」設立
吉本興業株式会社は「eスポーツ」事業へ本格参入することを発表。本日3月7日、東京・渋谷にある劇場「ヨシモト∞ホール」にて、事業概要発表記者会見を行った。
吉本興業(以下、よしもと)が実施するeスポーツ事業では、タレントマネジメントやコンテンツ制作・販売、イベントの企画・運営、人材育成やプロモーションといった、よしもとが展開するエンタテインメントにおける事業プラットフォームを活用して展開される。
記者会見は「自身もeスポーツに興味がある」という田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が司会を務めた。
まず一般社団法人 日本eスポーツ協会 理事 中村 伊知哉氏(慶應義塾大学 教授)が登壇。eスポーツとよしもとの事業参入について、「日本はゲーム大国でありながら、eスポーツ後進国だった。しかしeスポーツ連合が発足し、賞金の規制をクリアする目処が立ち、本格的な大会を開催することができるようになってきた。本格的なスポーツビジネスとして成立することになる。国としても、国家戦略としての展開を考えている。日本最大のエンターテイメント企業であるよしもとが参加することで、日本列島のeスポーツ産業をよしもとが揺るがしていって欲しい。そして日本をeスポーツ大国にしてくれることを期待しています」と挨拶した。
そしてeスポーツ事業の展開については、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー スポーツ事業センター センター長の星 久幸氏により説明が行われた。
具体的な事業内容はいくつかあるが、一つはプロチーム「よしもとゲーミング」の運営となる。目的ごとにチームを分けており、『世界一を目指すチームの運営』として立ち上げられるのはチーム「よしもとデトネーター」。eスポーツ市場で成長するフィリピンを活動拠点に、eスポーツで数々のチームを運営する「DeToNator」と協業し、外国人選手でチームを編成。国外でプロゲーマーを発掘・育成し、高額賞金の『Dota2』部門で世界一を目指す。
この取り組みに、株式会社GamingD 代表取締役 江尻 勝氏も「DOTAシリーズは世界最高金額の賞金を持つタイトル。よしもとが長期に渡って取り組んでくれることから、その本気度が分かる。ここでしっかりと成績を残し、日本のeスポーツビジネスの流れを作っていきたい」と意気込みを語った。
日本人選手を中心としたチーム編成や、よしもとプロゲーマーによる国内eスポーツの認知拡大を目指すのがチーム「よしもとエンカウント」、チーム「よしもとリバレント」、チーム「よしもとエクストラクター」。よしもとエンカウントは、「アキハバラ エンカウント」とタッグを組み、日本人選手中心に編成。『Overwatch』部門で台湾リーグに参戦する。
よしもとリバレントは日本人選手でチームを編成し、国内を主戦場に『Shadowverse』部門に参戦。さらに今後ゲームの得意な芸人が加入するほか、『Shadowverse』以外のゲームタイトルにも参戦予定としている。よしもとエクストラクターは、『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』部門を専門とするチームで国内を中心に活動。加えて(株)Extractorとはゲーミングチームを立ち上げるほか、配信事業も行う。
プロゲーマーの発掘・育成として、よしもと初となるプロゲーマー3人が誕生。『ストリートファイター』シリーズを得意とするジョビン、『スプラトゥーン』シリーズを得意とする西澤祐太朗(裏切りマンキーコング)、『コールオブデューティ』シリーズを得意とする小池龍馬(元マケレレ)だ。
またゲーム実況配信も積極的に実施。「Twitch」や「OPENREC.tv」、「Extractor.live」「YouTube Gaming」など配信プラットフォームでのゲーム実況配信、「ニコニコ動画」「AbemaTV」などインターネット配信番組でのゲーム番組出演など、配信メディアを中心としたタレント活動を行う。ゲーム実況に特化したタレントの育成にも注力するとした。
eスポーツの課題点となるイベント、大会の実施にも着手。よしもとが運営している劇場や大型ショッピングモール、映画館などでeスポーツイベントを開催し、eスポーツ初心者へ向けた体験イベント、小規模大会、eスポーツファンに向けた観戦イベントなどを展開していく。
一例として、2018年8月3日から5日までの3日間に渡り、ラスベガスで開催される世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2018(EVO2018)」に先立ち、EVO2018競技タイトルを使用した招待選手先行イベント「よしもとGAMINGプロ選抜大会」を実施する予定。上位入賞者とはよしもとクリエイティブ・エージェンシーが期間限定でプロ契約を結び、よしもとがラスベガスまでの渡航費や宿泊費などをサポートするという。
記者会見ではゲーム好き芸人として、井上聡(次長課長)、藤田憲右(トータルテンボス)、池田一真(しずる)、菅良太郎(パンサー)が登場。
業界たってのゲーム好きとして知られる井上は「eスポーツはプロの世界だから、厳しいとは思います。でも僕が20年若ければ、両手を挙げて参戦していると思います」とコメント。また、ふだんからゲームをしているという藤田はeスポーツについて「僕の思っていたゲームとはちょっと違いますね。『どうぶつの森』のようなほのぼのとしたものとは全然。1週間同じ農作物を育て続けるeスポーツなどがあれば・・・」と、いつも緩やかなゲームで遊んでいることを明かした。
ゲームの冠番組を持つという菅は「ゲームは好きですけど、めちゃくちゃヘタです。モンスターハンターを生放送でやったんですが、時間内にモンスターを発見できずに散歩して終わったということもありました」と笑いを誘い、まったくゲームをしているイメージがないとイジられる池田は「ゲームは『シルバー事件』をよくやっていました。まぁ、ゲームであれなんであれ、相手をぶったおすだけですから。勝負事に熱くなれる人物ということで、ここに立っているのかな」とコメント。
この後はプロゲーマーの腕前を体験するとして『ストリートファイターV』でのゲーム対決が行われた。プロゲーマーからは同シリーズを得意とするジョビンが参加。第一試合は池田が相手となったが、相手に一撃を与えることなく完封負けされていた。
続いては “ストII” をやっていたという管が挑戦するも、多少のダメージを与えたのみで敗北。同じく “ストII” 経験者で、「小さい頃に大会に出て大学生にボコボコにされた」という過去を持つ井上がチャレンジ。プレイキャラクターにはリュウを選択し、繰り出される昇竜拳に会場は沸いたが、やはりプロゲーマー ジョビンに敗れた。
ここで特別に、ジョビンが目隠しをした状態で井上と対戦することに。それでも最初は善戦するジョビンだったが、左右の位置関係が分からず技が出せなくなるとジリジリとダメージを与えられる。ついに井上が勝利をもぎ取ると、壇上のゲーム好き芸人たちは目隠し戦であったことを忘れたように大きな喝采を挙げた。
そして藤田との戦いでは、ハンディキャップとしてジョビンが体力ゲージを80%ほど削られた状態でスタート。威力のある技を一撃でも与えれば、というところだったが、結果としてそこからはノーダメージで試合を決め、ジョビンが実力を見せつけた。
吉本興業(以下、よしもと)が実施するeスポーツ事業では、タレントマネジメントやコンテンツ制作・販売、イベントの企画・運営、人材育成やプロモーションといった、よしもとが展開するエンタテインメントにおける事業プラットフォームを活用して展開される。
記者会見は「自身もeスポーツに興味がある」という田村淳(ロンドンブーツ1号2号)が司会を務めた。
まず一般社団法人 日本eスポーツ協会 理事 中村 伊知哉氏(慶應義塾大学 教授)が登壇。eスポーツとよしもとの事業参入について、「日本はゲーム大国でありながら、eスポーツ後進国だった。しかしeスポーツ連合が発足し、賞金の規制をクリアする目処が立ち、本格的な大会を開催することができるようになってきた。本格的なスポーツビジネスとして成立することになる。国としても、国家戦略としての展開を考えている。日本最大のエンターテイメント企業であるよしもとが参加することで、日本列島のeスポーツ産業をよしもとが揺るがしていって欲しい。そして日本をeスポーツ大国にしてくれることを期待しています」と挨拶した。
そしてeスポーツ事業の展開については、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー スポーツ事業センター センター長の星 久幸氏により説明が行われた。
具体的な事業内容はいくつかあるが、一つはプロチーム「よしもとゲーミング」の運営となる。目的ごとにチームを分けており、『世界一を目指すチームの運営』として立ち上げられるのはチーム「よしもとデトネーター」。eスポーツ市場で成長するフィリピンを活動拠点に、eスポーツで数々のチームを運営する「DeToNator」と協業し、外国人選手でチームを編成。国外でプロゲーマーを発掘・育成し、高額賞金の『Dota2』部門で世界一を目指す。
この取り組みに、株式会社GamingD 代表取締役 江尻 勝氏も「DOTAシリーズは世界最高金額の賞金を持つタイトル。よしもとが長期に渡って取り組んでくれることから、その本気度が分かる。ここでしっかりと成績を残し、日本のeスポーツビジネスの流れを作っていきたい」と意気込みを語った。
日本人選手を中心としたチーム編成や、よしもとプロゲーマーによる国内eスポーツの認知拡大を目指すのがチーム「よしもとエンカウント」、チーム「よしもとリバレント」、チーム「よしもとエクストラクター」。よしもとエンカウントは、「アキハバラ エンカウント」とタッグを組み、日本人選手中心に編成。『Overwatch』部門で台湾リーグに参戦する。
よしもとリバレントは日本人選手でチームを編成し、国内を主戦場に『Shadowverse』部門に参戦。さらに今後ゲームの得意な芸人が加入するほか、『Shadowverse』以外のゲームタイトルにも参戦予定としている。よしもとエクストラクターは、『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』部門を専門とするチームで国内を中心に活動。加えて(株)Extractorとはゲーミングチームを立ち上げるほか、配信事業も行う。
プロゲーマーの発掘・育成として、よしもと初となるプロゲーマー3人が誕生。『ストリートファイター』シリーズを得意とするジョビン、『スプラトゥーン』シリーズを得意とする西澤祐太朗(裏切りマンキーコング)、『コールオブデューティ』シリーズを得意とする小池龍馬(元マケレレ)だ。
またゲーム実況配信も積極的に実施。「Twitch」や「OPENREC.tv」、「Extractor.live」「YouTube Gaming」など配信プラットフォームでのゲーム実況配信、「ニコニコ動画」「AbemaTV」などインターネット配信番組でのゲーム番組出演など、配信メディアを中心としたタレント活動を行う。ゲーム実況に特化したタレントの育成にも注力するとした。
eスポーツの課題点となるイベント、大会の実施にも着手。よしもとが運営している劇場や大型ショッピングモール、映画館などでeスポーツイベントを開催し、eスポーツ初心者へ向けた体験イベント、小規模大会、eスポーツファンに向けた観戦イベントなどを展開していく。
一例として、2018年8月3日から5日までの3日間に渡り、ラスベガスで開催される世界最大級の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series 2018(EVO2018)」に先立ち、EVO2018競技タイトルを使用した招待選手先行イベント「よしもとGAMINGプロ選抜大会」を実施する予定。上位入賞者とはよしもとクリエイティブ・エージェンシーが期間限定でプロ契約を結び、よしもとがラスベガスまでの渡航費や宿泊費などをサポートするという。
記者会見ではゲーム好き芸人として、井上聡(次長課長)、藤田憲右(トータルテンボス)、池田一真(しずる)、菅良太郎(パンサー)が登場。
業界たってのゲーム好きとして知られる井上は「eスポーツはプロの世界だから、厳しいとは思います。でも僕が20年若ければ、両手を挙げて参戦していると思います」とコメント。また、ふだんからゲームをしているという藤田はeスポーツについて「僕の思っていたゲームとはちょっと違いますね。『どうぶつの森』のようなほのぼのとしたものとは全然。1週間同じ農作物を育て続けるeスポーツなどがあれば・・・」と、いつも緩やかなゲームで遊んでいることを明かした。
ゲームの冠番組を持つという菅は「ゲームは好きですけど、めちゃくちゃヘタです。モンスターハンターを生放送でやったんですが、時間内にモンスターを発見できずに散歩して終わったということもありました」と笑いを誘い、まったくゲームをしているイメージがないとイジられる池田は「ゲームは『シルバー事件』をよくやっていました。まぁ、ゲームであれなんであれ、相手をぶったおすだけですから。勝負事に熱くなれる人物ということで、ここに立っているのかな」とコメント。
この後はプロゲーマーの腕前を体験するとして『ストリートファイターV』でのゲーム対決が行われた。プロゲーマーからは同シリーズを得意とするジョビンが参加。第一試合は池田が相手となったが、相手に一撃を与えることなく完封負けされていた。
続いては “ストII” をやっていたという管が挑戦するも、多少のダメージを与えたのみで敗北。同じく “ストII” 経験者で、「小さい頃に大会に出て大学生にボコボコにされた」という過去を持つ井上がチャレンジ。プレイキャラクターにはリュウを選択し、繰り出される昇竜拳に会場は沸いたが、やはりプロゲーマー ジョビンに敗れた。
ここで特別に、ジョビンが目隠しをした状態で井上と対戦することに。それでも最初は善戦するジョビンだったが、左右の位置関係が分からず技が出せなくなるとジリジリとダメージを与えられる。ついに井上が勝利をもぎ取ると、壇上のゲーム好き芸人たちは目隠し戦であったことを忘れたように大きな喝采を挙げた。
そして藤田との戦いでは、ハンディキャップとしてジョビンが体力ゲージを80%ほど削られた状態でスタート。威力のある技を一撃でも与えれば、というところだったが、結果としてそこからはノーダメージで試合を決め、ジョビンが実力を見せつけた。